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好きなアルバムランキングTOP100 前編

去年から社会人のぺーぺーのどひと申します。
音楽オタクを自称してはいますが上には上がいるというか、noteで色んな方の考察記事や紹介記事を読んで知見を得ている毎日でございます。

ロック、テクノ、ヒップホップなど、音楽を聴くという行為を好きになってもう久しいですが、そろそろ「自分が好きな音楽」を整理するべきなんじゃないかなと思ってこういう記事を書き始めてみました。

どうせあとから「あのアルバム忘れてた!!」ってなるのは目に見えてますけど、前置きはこの辺にしてとりあえずやってみたいと思います



100位~91位


100位 BGM -YELLOW MAGIC ORCHESTRA



YMO大好き人間の私が最も理解に時間が掛かった作品。なんならまだ理解しきれてない。
ミニマルなドラムループでより電子音楽っぽさを強めながらもどこかキャッチ―で人間臭さも残している傑作。盛り上がりそうで盛り上がらない、絶妙な高揚感がたまらない。
特によく言われていますが中毒性の塊の「ユーティー」。本作を通しで聴いた回数よりも、これを単品で聴いた回数のほうが多いですね。魔改造された坂本龍一がツボ。
 

99位 ロデオ・タンデム・ビート・スペクター -Thee Michelle Gun Elephant

いやもう、まずアルバムタイトルなんですよ。
もうそこから語らないといけない。かっこよすぎる。
「荒馬2人乗り ビートの亡霊」どういうセンス?
ミッシェルは90年代の作品群が人気ですが、2000年代入ってからもかっこいい。特にこの作品は今にも爆発しそうな緊張感を纏わせながらじわじわ近づいてくるような不気味さが最高と言える評価の高い一枚。
90年代の明るい(言語化出来ないけど・・・)感じが好きなら合わない気がする。
一番好きなのは一番最初の「シトロエンの孤独」。アルバムの雰囲気を決定づけてる一曲。


98位 Tidal -Fiona Apple

最近ハマり始めたアーティスト。必要最小限の音数で感動させる力には脱帽。やはり注目すべきは一番人気の「Criminal」です。天才的な展開と盛り上がり、曲調に合った不気味な歌詞、小気味いいドラム。ロック好きの魂をこれでもかと揺さぶってきます。
ちょっと前に出た新作もよかったですが、僕はこっちのほうが好きです。


97位 Aftermath -The Rolling Stones

「60年代中期のロックシーンってビートルズが凄いのは知ってるけど他はどんな感じだったの?」という問いに答えがあるとするならこれでしょう。明らかに薬物の空気を漂わせるサイケデリックな雰囲気、陽気なコーラス、素晴らしい一枚です。このアルバムが後の日本の歌謡曲に与えた影響は結構デカいと思うんですけどどうでしょうね。
UK版とUS版があってUS版はあの「黒く塗れ!」がありますけどそれがアルバムの統一感を壊してる感が否めない。だから僕はアルバムとして聴くならUK版のほうが好き。


96位 Being Funny In A Foreign Language  -The 1975


断言しますが「あの事件」がなければ間違いなくTop10入り確定の大好きなアルバムです。
あの事件・・・ファンの方なら察しは付くでしょう。書くだけで不快になるのであえて語りませんが・・・
「アーティストの人間性と作品の評価は切り離すべき」と考えてはいますが、やはり限度はあります。
めちゃいいアルバムなことは百も承知です。リリースしたての頃は毎日狂ったように聴いてましたし、なんて美しいメロディなんだとそのたびに感動していました。でももう素直な気持ちで聴くことは出来ないですね。



95位 THE BOOK -YOASOBI

無難に好き。ヨアソビの凄さは「ヨアソビっぽい曲調」を確立させ、それを繰り返しまくることが聴衆に「またこれかよw」という飽きではなく「やっぱこれだよなあ」という安心感を与えることに成功してることだと思います。分かってる感出して語るならF G Em Amと丸サ進行。
「ハルカ」だけこれを使っていないので凄い特別って感じがしますね。
僕は「群青」が好きなんですけど(ミーハー)


94位 SOUNDTRACKS -Mr.Children

これを聴いたとき、レディオヘッドの陰を感じるのは僕だけじゃないはずです。
レディオヘッドが「A Moon Shaped Pool」で人の優しさと避けられない死の匂いを纏わせてきた絶妙なサウンドを提示した時の「一つのバンドがゴールに到達した瞬間を見た」という経験を本作に少し重ねてしまったのです。
というのは杞憂で彼らは今もバリバリ現役で活動してて新曲も出してるんですけどね。そう思わせるくらいのエネルギーがあったってことです。


93位 LIFE -小沢健二

甘ったるい声で甘ったるいメロディを甘ったるく歌い、聴いてて恥ずかしくなってくるときもある小沢健二ですが、たまに鋭い歌詞があるのがたまらないんですよね。例えば一曲目「愛し愛され生きるのさ」の「10年前の僕らは胸をいためて「いとしのエリー」なんて聴いてた ふぞろいな心はまだいまでも僕らをやるせなく悩ませるのさ」は邦楽全体で見てもかなり好きな歌詞です。
このアルバム、マジで今のJPOPに多大すぎるくらいの影響を与えてると思いますし、素晴らしいアルバムなことは絶対そうなんですけど、もし僕が90年代に生きてる人間だとして、本作を聴いたら絶対受け付けないだろうなと思います。時間が経って名作というフィルターが掛けられたから聴けてるだけな気がします。絶対同じ人多いだろ!!!

あと最近このカバーにハマってます。聴いてみて。


92位 Starless And Bible Black -King Crimson

タイトルでもうお腹いっぱいなくらいかっこいいアルバム。
キングクリムゾンが所謂四大プログレバンドの中で一番好きなのでここからも何個かランクインさせるつもりですが、一番タイトルがかっこいいのは間違いなくこれ。ジャケットもシンプルでいい。
問題の中身ですが、「太陽と戦慄」の延長と言える複雑怪奇な曲調、狂暴で野性的なパーカッション、ノイジーなギターと聴いてて飽きない内容です。
一曲目「The Great Deceiver」から6曲目「The Mincer」までのA面の流れだけでもぜひ聴いて欲しい。プログレの入門にちょうどいいと思うんですよね。後の2曲は根気がいるのでいけるときにいきましょう。


91位 Torches -Foster the People

2010年代初期のロックの名盤と言えばイギリスならアクモンのAMで、アメリカならこれだと思ってるんですけど言い過ぎでしょうか。
こういう打ち込み多めのロックが好物で、特に一曲目の「Helena Beat」がかっこよくて好き。「Don’t Stop」の陽気でミニマルな感じも好き。
今一番復活してほしいバンドかもしれない。彼らの新譜を聴いてみたい。


90位~81位


90位 Standing On The Shoulders Of Giants -Oasis

オアシスと言えばファーストとセカンドとマスタープランだし僕もほぼそれらしか聴かないですが、たまーにこれ聴くといいなあってなるんですよね。オアシスで四番目に好きなアルバムです。
ほどよくサイケで長ったらしくなくて(サードの悪口ではない)リアムとノエルのバランスもちょうどよくてよくまとまってる。
7曲目の「Where Did It All Go Wrong?」はノエルボーカルの中で結構好きな曲。もちろん「Go Let It Out」を筆頭にリアムのボーカルも冴えまくり。
ファーストとセカンドが神過ぎるせいで掠れてますけど、もっと評価されるべきです。


89位 Badmotorfinger -Soundgarden

シンプルにクソかっこいいアルバム。これとNevermindとTenが同時に出た1991年ヤバすぎだろ!!
僕はこのアルバムの肝はベースだと思います。暗い雰囲気の中に刻まれるキャッチ―なベースラインがたまらない。
ニルヴァーナとの違い(こういう風に語るのも失礼かもしれない)はブラックサバスの影響がより濃く見られることだと思います。最初から最後までストレスなく聴ける名盤です。


88位 ラブとピースは夢の中 -Official髭男dism

これからの髭男のエッセンスが既に含まれていて、一曲目の「Sweet Tweet」からもう、「こりゃ売れるわ」と思わせるキャッチ―なメロディ、「愛なんだが…」とかもう大好き。今の音数もりもりで最先端を突き進む彼らも好きですが、初期も見過ごせない。名盤とまではいかなくても、いいアルバムです。


87位 Hybrid Theory -Linkin Park

シンプルにかっこよすぎる。最初から最後まで縦振りが止まらない。
余計なものが一切なく、構成している音すべてがかっこよさに帰結してる最高のアルバム。運転中に掛けると最高に楽しい。
最初の「Papercut」が本当にこのアルバムの自己紹介ソングとして100万点過ぎる。名刺受け取ってこっちも渡し返そうとしたら腹に飛び蹴りを喰らったような感覚。かっこよすぎて脳の処理が追いつかないまま次の曲へ。
今のは何だったんだ?と何回もリピート。いつの間にか中毒へ・・・。


86位 Let It Be -The Beatles

ビートルズの最後のアルバム。フィル・スペクターによるウォール・オブ・サウンドが全面に出まくってる作品で、それが賛否両論(賛をあまり見たことがないですが…)を呼んでいますが、僕は正直結構好きなんですよね。特に「アクロス・ザ・ユニバース」はネイキッドよりもこっちのほうが壮大で雰囲気に合ってて好きです。まあでもビートルズの他の激ヤバ作品群と比べたら見劣りするのは事実ですね。いい曲は揃ってるんですけど。


85位 A Moon Shaped Pool -Radiohead

この作品を出して、ツアーをやって以降実質解散みたいな形になってるレディオヘッドですが、僕は先述の通り「別にそれでいい」と思っています。このバンドは「ゴール」に到達してしまって、もうこのバンドを通してやりたいことがもう無くなってしまったのではないでしょうか…。(だってそうじゃなかったらトムとジョニーの二人で他メンバー放ったらかしで新しいバンド結成したりしませんって。)もちろん新譜が出るなら喜んで聴きますけどね。好きなのは「The Numbers」です。


84位 POWERS -羊文学

存在は知ってて一曲二曲好きなのがあるくらいの好き度だったのですが、去年フジロックで初めて生で見て、「めっちゃいいやん・・・」となり最近しっかり聴いてます。
たまにインディーズバンドの曲がYouTubeのオススメで流れてきて聴いてみたら高確率で「羊文学だなあ」となります。
パクってるってわけでは多分なくて、こういう世界観を持ってるバンドって今も昔も結構あって、羊文学は多分その一つの完成形と言えるからなんだろうなと思います。
逆に言えば、羊文学が成功するまで、さらに言えば成功してからも、何組のこういう世界観のバンドが夢半ばで解散したか・・・ということなんですけどね。



83位 Green River -Creedence Clearwater Revival

いいですよねCCR。まずバンド名がいい。クリーデンスクリアウォーターリバイバル。声に出して読みたい。
CCRはラストアルバム以外全部好きなんですが、これと「Cosmos Factory」が特に好きですね。本作はカントリーとロックのバランスが素晴らしい。
表題曲と「Bad Moon Rising」が有名ですしもちろん好きですが、2曲目のロックナンバー、「Commotion」が一番好き。
あとサブスクのCCR、音が良すぎませんか?気合入ってリミックスされてるのが伝わります。


82位 千のナイフ -坂本龍一

表題曲が神すぎる。アジア的で、それでいて前衛的で、もう後の坂本龍一の世界観はこの時点で出来てると思わせる傑作。最初の台詞は毛沢東の詩を読んでるらしいですね。
そしてまた好きなのが「Grasshoppers」。バッタが草原を飛び回ってるというイメージで曲を作って、ここまで「答え」としか言いようがない曲を作れるセンスに脱帽。
坂本龍一、人格で色々言われてるし僕もその点においては距離を置きたいと思ってますが、音楽センスは本当に日本を代表する優れたものだと思っています。


81位 フェイクファー -スピッツ

最初の4曲の流れはスピッツで一番好きな流れかもしれない。「冷たい頬」、「運命の人」。この2曲が並んでいることに非常に意味がある。
「楓」、「スカーレット」も入ってるしいいアルバムだとは思いますが、中間の曲が弱く、世間的な評価も「ハチミツ」や「名前を付けてやる」ほど高くない印象。
しかし先述の最初の流れと楓、スカーレットという名曲ラッシュの力で個人的にはかなり好きなアルバムです。


80位~71位


80位 Daydream Nation -Sonic Youth


「Teenage Riot」が一番有名ですが、僕もSonic Youthで一番好きなのはTeenage Riotです。序盤の語り、荒々しいギターの音とイカした歌詞、ニルヴァーナに影響与えたのも納得。
難解な彼らの音楽ですが本作は比較的聴きやすく、「Candle」がキャッチーでかなり好き。
2枚組アルバムだとフィジカル・グラフィティとかホワイトアルバムとか、メインストリートのならず者とかザ・ウォールとかが強いイメージですがこれももっと注目されていい。


79位    loveless -My Bloody Valentine

「低くね?」と思った方もいそう。
何を隠そう、まだ僕はこれを現状「理解しようとしてる段階」にいるのです。
学生時代ずっと友達に勧められてて、その度に「あー分かったまいぶらっでーばれんたいんのらぶれすね」と適当な返しをして結局なんだっけ?となり聴いてなかったのですが、最近サブスクのオススメアルバムにこれが出てきて、「あっ、これは」となりようやく聴きました。
聴いた初めは「When You Sleep」以外グッとくるものがなかったのですが、聴く度に「これもいいな…」「いや、これも…」となってどんどん沼にハマってきて、今まさにその段階。だからあと半年もすればTOP10まで行くかもしれません。


78位    The Freewheelin' Bob Dylan -Bob Dylan

やはり昔からいいとされているものはいい。歌詞が注目されがちですし実際素晴らしい歌詞だと思いますが、メロディも凄まじい。どれだけメッセージが込められてる素晴らしい歌詞でもメロディがよくないと現代まで語り継がれてるはずはありません。
「くよくよするなよ」が一番好きです。バースごとに挟まれるハーモニカ、優しい歌い方と歌詞、ディランの最高の声。至高の一曲。


77位 天声ジングル -相対性理論

最初聴くときジャケットこわ・・・となり身構えたものですが、キャッチ―で親しみやすく、浮遊感のあるサウンドはまさに相対性理論。
やくしまるえつこさんの声って本当に素晴らしいですよね。萌え声という訳でもない、とはいえ渋い声という訳でもない。彼女にしか出せない世界観は確実にあります。「弁天様はスピリチュア」が一番好き。「夏至」も好き。そして何よりアルバムタイトルがいいですよね。朝日新聞の天声人語のもじり。一気に意味が深くなってる気がします。


76位 HOCHONO HOUSE -細野晴臣

大名盤「HOSONO HOUSE」のリメイク。いや~こういう遊び心というか、こういうことをしても大成功してしまう彼の才能を感じますね。
クールな印象のある細野さんですが、この年になっても「おまえの中に雨が降れば僕は傘を閉じて濡れていけるかな」なんて可愛い歌詞を歌う(リメイクだから歌うのは当たり前なんだけど)ギャップがいい。そして僕が細野さんの曲で一番好きな「住所不定無職低収入」も素晴らしいアレンジ。心地よい低音とスネアが元々あったミニマルな印象をより強め、そのサウンドと情けない歌詞の対比が最高。
「僕は一寸」「ろっかばいまいべいびい」の最後の二曲は70代になった細野さんが過去の細野さんと会話しているような、そういう情景が思い浮かびます。


75位 KID A -Radiohead

初めて「Everything in the Right Place」を聴いたときの衝撃たるやなかったですね。レディオヘッドだと一般的にはもっと上位に来るイメージの本作ですが、正直聴き返す回数は他のアルバムのほうが多いんですよね・・・。
一番好きなのは最初の「Everything~」なのですが、「How to Disappear Completely」の美しいサウンドも捨てがたい。あと、僕は次作の「Amnesiac」のほうがよっぽど難しい内容だと思います。


74位 HAPPY END -はっぴいえんど

はっぴいえんどと言えば日本語でロックは出来るかどうかという論争の渦中にいたことで有名(?)ですが、彼らがはっぴいえんどを通して「日本人にしか出来ないロックの形」を探求してくれたことは後世に大きな影響を残したでしょう。
もちろん風街ろまんも大好きですが、僕ははっぴいえんどだと本作が一番好き。解散が確定してるからこその緊張感のない自由な空気がいい。なにより「氷雨月のスケッチ」が好きすぎるんですよね。鈴木茂の作曲能力の高さはもちろんですが、一番いいサビを大瀧詠一に譲る潔さがいいんですよ。最高の男だ。



73位 MAGIC -B'z

シンプルなかっこよさですよね。これをB'zのベストに挙げる人は多そう。ずっとぶれずに自分たちの音楽を貫くのは尊敬に値します。
全部通して好きなので一番好きとかはないのですが、「DIVE」の最後の転調は何回聴いてもぞわぞわします。そしてやはり「イチブトゼンブ」。王道の進行とかっこよすぎる歌詞、松本さんのキレのある最高のギター。素晴らしい一曲。


72位 テクノデリック -Yellow Magic Orchestra

BGMよりダークで攻撃的でファンキーな印象。細野さんが「暗いトンネルのよう」と例えていましたがめちゃくちゃ分かります。とはいえ僕はBGMより好きで、なにより「体操」が本当に好きなんですよ。ベースが本当に天才的で、両耳から聴こえてくる不気味なピアノが最高。あとは「階段」、「京城音楽」、「灯」、「灰色の段階」が好きです。
BGMと本作はセットで語られがちで、どっちも尖った作風ですが、どっちが劣ってるとかは無くて、どっちもしっかり評価されてるのが彼らの底力を伺えますね。


71位 Drink! Smap!-SMAP

親から教えてもらった最高のコンテンツの1つ。
こんな曲彼らにしか今までもこれからも歌えないだろう大名曲「Five Respect」、普通に名曲「世界に一つだけの花」、隠れた名曲「Freebird」。ソロ曲も充実していて、彼らが恐らく一番脂が乗っていただろう2000年代前半の時期を代表する名盤です。
同時発売された炭酸飲料は当時クソガキだったので当然飲んでないですが、母曰く不味かったらしいw


70位~61位

そろそろ本気で順番を考えるくらいになってきました



70位 Discipline -King Crimson


今まで難解な音楽を作っていた彼らがいきなり象のおしゃべり!wとか言い出したのは当時のリスナーからしたら衝撃的だっただろうなと思います。
正直何故日本語タイトルなのか分かってない「Matte Kudasai」ですが、また面白いんですよねこれが。その次の「Indiscipline」も「太陽と戦慄」の頃を彷彿とさせ、そこに語りが入ってるのが新鮮な感じで好き。彼らのディスコグラフィの中では非常に取っつきやすくて聴きやすいアルバム。


69位 Cracker Island -Gorillaz

彼らの満を持してリリースされた最新作。表題曲はもちろん、豪華ゲストとのコラボ曲はどれも最高の完成度で傑作と言えます。
しかし注目してほしいのは「Skinny Ape」。僕はゴリラズの全ディスコグラフィで「Souk Eye(The Now Now)」が一番好きなのですが、それを彷彿とさせるしっとりとした前半から後半の盛り上がりの構成。いいですね。


68位 DISCOVERY -Mr.Children

U2すぎだろ・・・w

この時期のミスチルは特にレディオヘッドの影響を感じます。だからこそこんなちょっと暗い雰囲気のアルバムになったのでしょうけど。
とはいえ深海やBOLEROの頃よりは流石に立ち直ってるなとは感じます。個人的にこのアルバムまででミスチルは一つの区切りになる印象。
入ってるシングル曲も終わりなき旅、「ニシエヒガシエ」、「光の刺す方へ」とポップとロックのバランスがちょうどよく、「アンダーシャツ」、「Simple」、「ラララ」とアルバム曲も粒ぞろい。ミスチルの中で陰は薄くも存在感を放つ名盤ですね。


67位 Some Girls -The Rolling Stones

彼らの最後の「名盤」と断言できるアルバムと言えるでしょう。
やっぱりビル・ワイマンを脱退させたのはよくなかったな、と本作を聴けば分かります。本当にいい味出してる。
「ミスユー」はもちろん名曲ですが、僕は最後の「Shattered」を推したい。ラップとも言えるミックの勢いのある叫びがいい。
パンクへの解答として語られる本作ですが、もう味がしなくなったと思って悪口言ってたおっさんたちからこんな完璧な解答が返ってきたんですから当時のパンクバンドたちは驚いたでしょうね。実際ストーンズで一番売れましたし。


66位 大人 -東京事変

「透明人間」が入ってる、その時点でもう勝ちなんですよね。
東京事変のアルバムで一番アルバムのテーマがしっかりあるのは本作だと思っていて、一貫した雰囲気があります。
勢いのある「秘密」からの「喧嘩上等」、ボサノバの「化粧直し」、ギター上手すぎ「修羅場」、オルガンが心地いいラテン感のある「ブラックアウト」、そして最強の「透明人間」、名盤だ。


65位 Help! -The Beatles

いや~低いかな・・・と悩みながらこの位置。表題曲はもちろんいいし、「恋のアドバイス」は前期と位置される本作までの曲で、ジョンレノンの曲なら一番好きかもしれない。
しかし中盤で一瞬つまずくんですよ。そしてなぜ大名曲「イエスタデイ」で終わってくれなかったのか。「Dizzy Miss Lizzy」好きなんですけどね。


64位 The Game -Queen

めちゃくちゃ売れたアルバムで、実際クイーンのアルバムだとかなり聴きやすく、ヒットシングル「地獄へ道連れ」、「愛という名の欲望」が入ってます。前者は死ぬほど好きで何回も聴いてその度かっけえ・・・となります。
初っ端の「Play The Game」もいいですね。シンセサイザーで時代の流れに適合しながらそれでも力強いフレディの力強いボーカルは健在。あとこのアルバムを境にフレディのボーカルにファルセットがあまり使われなくなって、鋭い高音で攻めてくるようになった気がします。どっちも好きですがどういう心境の変化があったのか気になるところ。


63位 The Downward Spiral -Nine Inch Nails

これほどまで「聴いてて楽しいアルバム」という言葉が合うアルバムは無いでしょう。予測不可能な展開、突然の静寂、爆音、どうやって出してんの?と言いたくなる意味不明な音、攻撃的な歌詞。
「March Of Pigs」が一番好きかも。凄まじいシャウトと爆音からの突然のピアノパート、静寂、また爆音。めっちゃいい。


62位 君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命 -銀杏ボーイズ

僕は「DOOR」のほうが好きですが、もちろんこっちも好き。
僕はストーカーなんかじゃないよ~と、「君」とアイスクリームが食べたいだけの少年。何を言うかと思えばあの娘に1ミリでもちょっかいかけたら殺す。分かるなあ。一方的な片思いの癖にいっちょ前に独占欲はある。そんな黒歴史掘り起こされてる気分になるんですけど、不思議と不快感がない。どうぞ掘り起こしてくださいとむしろ心を差し出せる。


61位 Suck It And See -Arctic Monkeys

恐らく彼らのディスコグラフィだと一番陰が薄いですかね。
でも好きなんですよ。大傑作AMに向かうための課程を感じさせる歌謡的な要素とギターロックの融合がちょうどよく非常にいい。
「Don't Sit Down~」が一番好き。仰々しい歌声でカンフーファイティン♪と歌うシュールさ、最高の一言。


60位~51位


60位    Parklife -Blur

オアシスとセットで語られるブラーですが、僕は本当にどっちも好き。そして本作は16曲という大ボリュームかつ、ブリットポップの結晶とも言える軽快なサウンド。
表題曲はもちろん好きで、「Girls and Boys」は最高。そして「End Of Century」という傑作のバラードも入ってる。枚数は少ないながら自分の持ってるカードを最大限活かすオアシスと、手数が多く色んなことをやって全部成功させるブラー。この対比がいいですね。


59位 THE POWER SOURCE -JUDY AND MARY

そばかすがなんだかんだ最高なのですが、他のヒット曲「くじら18号」「クラシック」もいい。ギターの炸裂具合とYUKIの声も相まったメロディのキャッチーさの絶妙なバランスはもはや神業。ジュディマリ、そろそろリバイバルでクソ流行ると思ってます。


58位 Dirty Deeds Done Dirt Cheep -AC/DC

いともたやすくおこなわれるえげつない行為。
最初から最後までかっこいい最高のロックアルバム。ボンスコット時代のAC/DCでは一番好き。それまで以上にリフを意識した構成で、そのまま最後までリフものでいくと思いきや「Ride On」で素晴らしいバラードを披露。これがまた素晴らしい。お気に入りは「Big Balls」。酔っぱらってるのかって言いたくなる安定しないスコットの語り、じわじわ増える合いの手。次のRockerも彼らにしては珍しいブラックミュージック的古き良きロックの彼らなりの解釈。いい。
最近なんか、マルコムも注目してあげて!みたいな流れになりすぎて逆にアンガスの陰が薄れてきてませんか?皆さん、もっとAC/DCを聴いてアンガスのよさを再確認しましょう。


57位 Traveler -Official髭男dism

いやなんというか、ミスチルの「Atomic Heart」とか、スピッツの「ハチミツ」をリアルタイムで聴いた人の気持ちを体験させてくれる、本当に素晴らしい今が旬のバンド。どうやったらそんな完璧なバランスを作れるの?と唸りたくなる打ち込みとバンドサウンドの絶妙な融合は人生何回やり直しても凡人には作れない。聴いてて本当に面白いアルバム。
そして特筆するべきは歌詞です。説教臭過ぎず、回りくど過ぎず、言いたいことがはっきり伝わる。そして彼ら、「やれ」って命令してこないんですよね。あくまで僕らの話ですというスタンス。だから気楽に聴ける。もっともっと評価されるべきバンド。まだまだ足りない。


56位 Them Crooked Vultures -Them Crooked Vultures

初めてこのバンドの存在を知った時それはそれは驚きました。デイブグロール、ジョシュオムとジョンジーが僕が知らないところで(小学生だったから知ってるわけない)コラボしてるんですもん。
やはりジョンジーの音は凄い。ど真ん中爆音で存在感を放っています。マッカートニー、エントウィッスルとは違う魅力。素晴らしい。
肝心の中身ですが、ツェッペリン色がかなり薄く、まさしくデイブグロールが好きそうなポップなロック。このことについて不評なレビューを見かけますが、僕はむしろこれでいいと思います。だってツェッペリンの音はツェッペリンにしか出せないし、グランジの方向に完全に舵を切ったのは英断だったのでは。「Gunman」が一番好き。神の転調。


55位 Double Fantasy -John Lennon

ジョンとヨーコの曲が交互に続いていくアルバム。ジョンの最後のアルバムになった訳で、そのフィルターももちろんあるのですが、「Starting Over」, 「Beautiful Boy」,「Watching The Wheels」,「Woman」,本当に名曲しか入ってない至高の作品。
ヨーコの曲も結構いいんですよね。いいエッセンスになってるというか。
僕は5曲目のI’m Losing Youが案外好きだったり。歌詞はメンヘラですがかっこいいロックナンバー。


54位 FANTASMA -Cornelius

静寂の使い方が本当に上手い。「CLASH」で高揚感に浸っていたらいきなり中断されて謎のカウント。何事?と思ってたらいきなりかっこいい爆音。邦楽全体で見ても一二を争う好きな流れかもしれません。
短いですが「2010」が一番好きなんですよね。クラシック的なサウンドで電子音の洪水を作り出す天才の所業。


53位 Slowhand -Eric Clapton

クラプトンの魅力がぎゅっと詰まった傑作。コカイン(直球)のようなリフもの、「Wonderful Tonight」や「We're All The Way」のようなバラード、「Lay Down Sally」のような古典的ブルースなど多ジャンルの曲を揃えまとまりに欠けると一見思うかもしれませんがそんなことはありません。端的に言えばビートルズのホワイトアルバムのような、言葉では表せない一貫したテーマが確かにあります。僕は「The Core」が一番好き。


52位 フジファブリック -フジファブリック

「TAIFU」が好きすぎる。天才としか言いようがない意味不明なロックソング。スルメ曲という言葉はこの曲の為にあるといっても過言ではないでしょう。
そして「陽炎」という王道(というほど王道な構成ではないが)も入っていて、聴いてて飽きない名盤。そして彼らの隠れた名曲「打上げ花火」。スローな曲かと思いきや後半で覚醒。文句なしの名曲。


51位 POP VIRUS -星野源

ブラックミュージックとJPOPの融合という試みを前作以上に飛躍的に試みた傑作。何がいいってアルバムタイトルなんですよ。今一番ポップな曲を作っているという印象を持たれているアーティストの一人である彼がこんなタイトルでアルバム作ってくるのはある種の皮肉を感じざるを得ません。

・・・と、ここまで書いて実際に星野さんがアルバムタイトルについてなんか言及してたりしないかなと思い調べてみたところ・・・

星野は「日本の音楽シーンを「体」とした場合、J-POPという「免疫」を破壊して、自分が「細菌」になって入った感覚があったんですよね。それがまた新たなJ-POPという「免疫」になっていくという感覚がありまして」とタイトルについて語る。しかしその翌年(2017年)は、とても苦しい1年を過ごしたという。「ポップな存在で居続けようとすると、自分のなかで逆にウイルスに感染していってる感覚があるというか。自分が病んでいったそのウイルスを“ポップウイルス”と名付けてもいいんじゃないかって」と話し、この3年間のマインドを表してるアルバムになっていることを打ち明けた。

https://realsound.jp/2018/10/post-268337.html

なるほど・・・。
皮肉とかそんなんじゃ全然なかった。本当にごめんなさい・・・。でもかなり好きなアルバムタイトルです。

肝心の中身についてもっと言及すると、ビートがかなり意識されてて踊れる音楽というものを意識しているなという印象。
Continuesが一番好きですね。R&Bを日本のポップに上手く昇華させた素晴らしい一曲。



前半は半分のここまで!
こういうの本当に楽しいですね。夢中になって書き上げてしまいました
正直ここまでの好き度は誤差です。後半は本当にあーでもないこーでもないと叫びながら書いてると思います。
来月中には完成したらいいな

それでは


ヘッダー画像はこちらから引用


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