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Vampire Weekend『Only God Was Above Us』感想~「2020年代のロック」の一つの結論~

カートコバーン追悼記事目当てで購入した今月のロキノンで彼らの新譜がピックアップされていて、それもかなり絶賛されていたのを見て「ヴァンパイア・ウィークエンドかぁ・・・。セルフタイトルのやつしかしっかり聴いてこなかったけど新譜も聴いてみるか・・・」と軽いテンションでサブスクで一回通して聴いてみたのですが・・・ めっちゃいいやん!!! と一回通して聴いただけで分かる、言葉に出来ないよさがそこにはあり、そのあと作業しながら何回も何回もループして聴き倒しました。 まず第一に言える

    • 90年代 各年一番好きな洋ロックアルバム紹介

      という訳で今回は90年代です。 90年代の洋楽、日本では70年代に匹敵する多くのファンを抱えるイメージ。僕も大好きです。 ではやっていきましょう。 今回も年代を通して同じアーティストは禁止です。 1990年 「Goo」-Sonic Youth 他候補 「Bossanova」-Pixies 「Pills 'n' Thrills and Bellyaches」-Happy Mondays ピクシーズと並びカートにインスピレーションを与えたバンド、ソニック・ユース。ノイズ

      • 80年代 各年一番好きな洋楽のアルバム紹介

        60年代、70年代と各年で最も好きな洋楽のアルバムを紹介しました。 今回は80年代、というわけでここで一度20年分を振り返ってみましょう。 太字がイギリス勢です。 60年代 1960年 「Rockin' at the Hops」-Chuck Berry 1961年 「Blue Hawaii」-Elvis Presley 1962年 「Bob Dylan」 -Bob Dylan 1963年 「Surfin' USA」-The Beach Boys 1964年 「Kinks

        • 【ビートルズ禁止】60年代各年 一番好きな洋楽アルバム紹介

          20世紀において60年代ほど「激動の時代」という言葉が合う時代はないでしょう。 そしてそれは洋ロックにも言えます。60年代の洋ロックを聴くということはもはや社会勉強に近いのかもしれません。 今回はそんな変化目まぐるしい60年代の各年で一番好きな洋ロックのアルバムを紹介します。 70年代でも同じことやってます。よろしくどうぞ。 前回と同じく、同じアーティストは禁止、加えて今回は60年代を語る上で避けて通れないビートルズも禁止です。 散々語りつくしてるので今回くらいは禁止に

        Vampire Weekend『Only God Was Above Us』感想~「2020年代のロック」の一つの結論~

          ローリング・ストーンズの魅力は黄金期から「Some Girls」に至るまでの三枚にこそある

          ローリング・ストーンズのアルバムで一番好きなものは?と訊かれれば、多くの人は黄金期と呼ばれる60年代末期~70年代初期の「Beggars Banquet」「Let It Breed」「Sticky Fingers」「Exile On Main Street」の四枚のうちのどれか、もしくは78年発表の「パンクへの解答」として名高い「Some Girls」、はたまた初期ファンなら「Aftermath」を挙げるのではないでしょうか? かく言う僕も「Exile On Main St

          ローリング・ストーンズの魅力は黄金期から「Some Girls」に至るまでの三枚にこそある

          70年代 各年で一番好きな洋ロックアルバム紹介

          洋ロックという観点から見れば70年代に好きなアルバムが集中しています。 ディスコグラフィ全部網羅して毎日欠かさず聴いてるくらい大好きな洋ロックのアーティストはオアシスとビートルズで彼らのメインのフィールドはそれぞれ90年代、60年代なのですが「全部しっかり聴いてるわけじゃないけどこのアルバムは好きだなあ」くらいの距離感のアーティストは70年代が一番多いです。(もちろんその中には年代を跨いで活躍する方もいる) というわけでそんな大好きな70年代の各年で一番好きなアルバムを紹

          70年代 各年で一番好きな洋ロックアルバム紹介

          ビートルズ 好きなアルバム未収録曲TOP10

          以前公開したビートルズのアルバム&各アルバム好きな曲ランキングにて、そういえばパスト・マスターズやってない…と気づき、アルバム未収録曲ランキングとして別で書くことにしました。 では早速やっていきましょう マジカルミステリーツアーは今回アルバムとしてカウントします。 10位 Bad Boy ジョン・レノンの声は最強ということを再確認出来ますね。しゃがれという訳でもなく、透き通ってるという訳でも無い絶妙で最高の声。その癖彼は表現力の天才。もう無敵です。 間奏のエレピが好き。

          ビートルズ 好きなアルバム未収録曲TOP10

          ビートルズ 好きなアルバムランキング&各アルバム好きな曲ベスト5

          信頼している音楽系YouTuberであるサッカリン氏が記事タイトルの動画を投稿していて、面白そうだと思い僕もやってみることにしました。 前編後編に分けず一気にやるのでまあまあ長いです。それでもよろしければどうぞ。 では早速やっていきます(サッカリン氏リスペクトの開始即本編) 13位 Yellow Submarine まあ、流石にね。これが最下位では無いビートルズのアルバムランキングを見たことがないです。 これをここより高い位置に置くのはもはや彼らへの冒涜でしょう。 5

          ビートルズ 好きなアルバムランキング&各アルバム好きな曲ベスト5

          好きなアルバムランキングTOP100 前編

          去年から社会人のぺーぺーのどひと申します。 音楽オタクを自称してはいますが上には上がいるというか、noteで色んな方の考察記事や紹介記事を読んで知見を得ている毎日でございます。 ロック、テクノ、ヒップホップなど、音楽を聴くという行為を好きになってもう久しいですが、そろそろ「自分が好きな音楽」を整理するべきなんじゃないかなと思ってこういう記事を書き始めてみました。 どうせあとから「あのアルバム忘れてた!!」ってなるのは目に見えてますけど、前置きはこの辺にしてとりあえずやって

          好きなアルバムランキングTOP100 前編

          スピッツ好きなアルバム ベスト5

          最近というか去年の10月ごろからなんですけど、スピッツにめちゃくちゃハマりました 元々「有名なシングルは全部聞いてて各アルバムから一曲ずつ好きなアルバム曲言えるくらい」には好きで、それがさらに過熱した感じです。 なんで急にハマったのかと言われたら、正直具体的には説明できないんですけど、「国民的なポップバンド」という僕の中に元からあったスピッツへのイメージが完全に消え去ったからな気がします。ハマればハマるほどそんな浅いバンドじゃなくてゴリゴリのロックでパンキッシュでエネルギ

          スピッツ好きなアルバム ベスト5

          僕の偏愛してる洋ロックのアルバムを色々紹介

          僕はアルバムの格付け記事を見るのが好きです。その人の思想が垣間見えるのが楽しいから。 特に好きなのが、分かりやすいところで言えばストーンズのサタニック・マジェスティーズとか、レッチリのワン・ホット・ミニットとか、スピッツの惑星のかけらとか、そういう「普通」なら高いところにいないアルバムを高いところに置いて、そのアルバムのよさを力説してるのを見ることです。永野さんのYouTubeチャンネルの言葉を借りるなら「偏愛名盤」。 今回は僕の色んな大物アーティストにおける「偏愛名盤」

          僕の偏愛してる洋ロックのアルバムを色々紹介

          Radiohead「Jigsaw Falling Into Place」〜エド・オブライエンの凄さ〜

          僕はレディオヘッドが好きです。 そしてエド・オブライエンが好きです。 彼は常に曲の引き立て役として、「なんやそれ…」というエフェクトを駆使して曲にアレンジを加えています。 今日紹介する「Jigsaw Falling Into Place」でもそうです。 楽しそうにリズムに乗りギターを掻きむしるトム・ヨークとジョニー・グリーンウッド。彼らとは離れた場所でひたすらにギターとは思えないサウンドで曲に深みを与えるエド。 もちろんトムもジョニーも大事ですがエドがいなくなるとこの

          Radiohead「Jigsaw Falling Into Place」〜エド・オブライエンの凄さ〜

          【エッセイ】子供の趣味嗜好における親の影響のデカさ

          僕は小さい頃から親から音楽を聞かされて過ごしてきました。 母が運転する車に乗るときはビートルズとクイーンとビリージョエルを、父が運転する車に乗るときは大瀧詠一と佐野元春とレッチリ、ガンズアンドローゼズを聴かされました。 どっちの趣向も好きだったので今日のお出かけはどっちの運転だろうと楽しみにしていたのを覚えています。 母はクラシック的なアーティストが好きで、父は壮大でハードな80年代のロックンローラーが好きで、真逆の2人はお互いに理解しようという姿勢を全く見せませんでした

          【エッセイ】子供の趣味嗜好における親の影響のデカさ

          Dr.Feelgood(ドクター・フィールグッド)『She Does It Right』〜ロックスターの死について〜

          3月とはいえまだまだ寒いですね 春の訪れは暖かさではなく花粉という最悪の形で知らせられ、皆さん苦労していると思います。 今日は僕の好きな一曲、ドクター・フィールグッドの『She Does It Right』を紹介します。 ギタリストのウィルコ・ジョンソンは大の親日家であり、鮎川誠(惜しい人を亡くしました)やミッシェル・ガン・エレファントと多くの日本の著名なアーティストと交流し、ピックを使わないキレのあるカッティングで同時に影響を与えています。 もちろんリーのボーカルも素晴

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          最近好きになった曲色々

          初投稿です。 来月から社会人の大学生です。 暇なのでNote始めました。とりあえず最初は最近好きになった曲を紹介するという、定番のやつをやってみます。 前置きが長くなってもあれなので早速やってみましょう なとり『Overdose』 最近の(それほど最近でもないが)曲だと一番好き。荒廃的な雰囲気、だるそうな声、こういう言い方老害みたいでよくないかもしれませんが、「令和に流行る曲」の王道の形って感じ。 コード進行がはるか昔のリズム・アンド・ブルースみたいになってて、渋い雰

          最近好きになった曲色々