Detective Conan 映画視聴録

4月~6月の短期間で名探偵コナンの映画をたくさん見たので、視聴録を書こうと思う。ちなみに犯人の犯沢さんを5巻すべて読んだのだが、映画にとても関連されていてかなり面白い。5巻は昨年12月に出ているのだが、すでに紺青の拳を反映していたはずであり、犯罪都市米花町について揶揄に揶揄を重ねている名作なのでぜひとも見ていただきたい。

① 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼
 1997年4月19日に公開されたらしい。私が4歳の時なのでもちろん映画館で見たのが最初ではなく、たぶん金曜ロードショーで見たのだと思う。
1998/1/5、2003/3/24、2006/3/13、2016/4/8に放送されていて多分小学三年生の春と小学六年生の春に見たのだと思われる。自分の中では「最後に赤い線と青い線が残って、蘭がこっ恥ずかしいことを話して終わるもの」のイメージが強かった。あとは犯人の動機がとても面白い。映画の初公開からこのような動機で映画に関してはそんなに犯人に同情できるようなものが少ないのはとても面白い。
あと改めてこの頃の毛利小五郎を見るととてもかっこよく見える。というのは時限爆弾を解除すべく、盗んだ自転車で走ってコナンが最終的に壊してしまうのですが、コナンが弁償して謝ると「そんなことよりもお前の命が危なかったんだぞ」とすぐに言える毛利小五郎、映画館に取り残されているときの正義感からくる動揺をする毛利小五郎はとてもかっこよいのだ。
個人的には蘭にはソーイングセットでなく手で全部切ってもらいたかったがそこまで野生ではないのか。今の蘭だったら手でちぎっている気がするなぁー。

② 名探偵コナン 14番目の標的
1998年4月18日公開。こちらは映画館では見ていなくて1999年3月22日2014年2月7日に公開されたらしい。記憶としては水族館が割られるイメージしかなかったのですが、目黒刑事が打たれていたところは何となく覚えていますね。この犯人の動機も結構面白かったです。特に、仁科さんについてグルメ気取りで間違ったワインの知識を読者に植え付けたというセリフが最高に好きだった。
結構犯人も面白い人だったのかな。13の数字を当てはめて犯行を行っていくと決めたときは結構高揚感があったのではないかと思う。私なら高揚感がマックスだ。
ここでも「大事な人を守るためにはけがをしてもらうことも時には大事である」ということを知ることで毛利小五郎の株価を上げた映画になっていたように思う。ただこれについては安直な理由のようにも感じるし、最初に打ったの見たときから何となく察していたしそこまで蘭も不思議がったり疑ったりする必要もないように感じる。表題のつけ方についてはとても好きだった。見た人にしか分からないものというのはとても良い。

③ 名探偵コナン 世紀末の魔術師
たぶんこれは見たことがなかったのだと思う。1999年4月17日公開。
2000年3月20日2002年10月7日2008年9月29日2019年3月22日に金曜ロードショーでは公開されている。今回実は初めて見たにも関わらず、二回見るのを忘れていた。気持ち的には天空の城ラピュタを見ているような気持ちになる。ジブリの関係者もいたのではないかと思うほど屋敷のからくりがきれいに描かれていた。
オルゴールの仕掛けが結構キレイだったのでとても好きだった。あとは黒幕がだんだん過去二回に比べると安直でなかったため、良かった。

④名探偵コナン 瞳の中の暗殺者
瞳の中の暗殺者については2020年2月7日に再放送されたばかり。金曜ロードショーで2,3回見たことがあるのだと思う。2000年4月22日公開して2001年4月2日、2007年10月8日、2020年2月7日にに金曜ロードショーで公開。小さい時に見たとき、ほとんど白鳥警部が犯人だとずっと思っていて、何でまだこいつは出続けているんだろうと疑問に思った覚えがある。あと環状線を回し続けるのも面白い。この犯人の動機なんだっけ…。
工藤新一ってとてもクールなイメージがあったんだけど、結構ロマンチックな人なんだなぁと思いはじめている。蘭の記憶喪失の時の顔が意外と好きで物思いにふける顔というのは人間美しく見えるなぁという感想。
世紀末の魔術師までは美術的な印象があったのだが、ここにきてメインキャラクターに焦点を当てた作品となっていたように思う。鈴木財閥を美術館の運営をしている財閥にしたのはやはり美術に対する興味がとてもあるんだろう。灰原の初登場を思い出すとここでも多くの美術を入れていたのでやはり

⑤名探偵コナン天国へのカウントダウン
これを見たことがないのはコナンファンに怒られそうである。なんだかジャグリングの動画を見ていてそのバックに天国へのカウントダウンが流れていて何となく宙を飛んでいたんだなぁという印象しかなかった。
犯人の動機が犯人の美学に依るものだと私は魅かれてしまうらしい。鑑識のトメさんってあんまり知らなかったけれども、この回ではかなり印象的な役だった。
コナンが何度も危険を顧みず行動しているのが面白い作品だったなと。あと、元太くんの行動が何気にカッコよい。犯人の二次災害的なものが大きく描かれるようになったのはこの回からかもしれない。
天国のカウントダウンは黒の組織が初めて描かれていて灰原哀が馴染めている回のように思った。
個人的にメインフレームを地下に入れているのが時代を感じる。今はデータセンターに入れるとかバックアップを取るとかで何かあっても大丈夫なようになっていると思うが、2001年の時点のシステムについてちょっと考えさせられるものがあった。
1999年の1月に灰原哀がテレビで放送されたときにはコンピュータにウィルスを入れる描写があったが、瞳の中の暗殺者は2000年の公開だったため青山先生がシステム関連に手を出そうとしたのがここらへんで最新技術をこまめにチェックしだすようになったのだろうかと考えている。
152話「謎の老人失踪事件」にもフロッピーが出ており、データの灰原哀が天才科学者であってくれたおかげで歴史をたどることが出来ているように思っている。(漫画では灰原哀が最初にスマホを手にしていると言っている人もいる。ちなみに2012年から名探偵コナンはスマホを持っているらしい。)
プラ板だったかな?坊やは知らないと思うが」って言っているのだが、冒頭に出る阿笠博士の家にガッツリあるんじゃないかなってのが気になっている。

⑥ベイカー街の亡霊
何度も見ているため、あまり無料配信ではしっかりと見ていないのだが、やはりベイカー街の亡霊はとてもストーリー展開がわかりやすかったこと、VRを入れていたことからとても人気の高いものになっている。
個人的にノアズアークというノアの方舟にて救い出すというコンセプトがあると思うのだが、ソロモンの秘宝やロンドン街を舞台とするゲームにしているのは気になる。モリアーティ教授に関する本を読まなければと思いつつも結局読んでいなくてここらへんはコナンのファンとしてミーハーだと思っている。ファンの人に怒られてしまいそうである。
ヒロキくんの声が「ピアノソナタ「月光」殺人事件」の成実先生と同じ声優さんという点も人気の秘訣になっていると思われる。成実先生とはコナンが犯人に自害させないと決めたとても重要な回である。
複数画面のPCというのはいつの時期からあったのだろうか。電話線にデータを逃がすことで人工知能を生かしておくというのは興味深い。
天国へのカウントダウンからシステムや最新技術を入れるようになっていったのかと思うとここで爆発的にシステムが進化したのだと考えられる。
また、最後の「安らかに眠れ、ヒロキくん」からのB'zの「Everlasting」への入り方は琴線に触れるものとなっている。

⑦迷宮の十字路
これは昔見た記憶がある程度だった。迷宮の十字路からはメインキャラクターではなく、人気キャラクターに頼るようになった初めての回のように思う。もしくは世紀末の魔術師のキッド様の回から二回目と思われる。
あとは工藤新一が予告編に出ていること、犯人の動機の美学、京都の舞台が人気の秘訣のように思う。ただ犯人の動機の美学が時計仕掛けの摩天楼とまた違った美学だったように思う。57話58話のホームズフリーク殺人事件(服部平治がコナンの正体を知った回)に近くその極めている人たちにしか分からないような美学というのは面白い。
綾小路警部のシマリスの設定はなぜ沸いてこられたのか分からない。そこで小動物に頼ることがそれまでにあったのかを調べてみた。29話のコンピュータ殺人事件の猫や妃弁護士の猫のゴロちゃん、ベイカー街の亡霊のサル等以外にも小動物が描かれていたように思う。

⑧銀翼の奇術師
銀翼の奇術師は飛行機に関する話だったのだが、これは何度も見て飛行機のボタンを覚えようと思ったのだが難しい。
殺人事件の二次被害をしっかり描いていた回で飛行機が落ちそうになるという危機を映画の半分近くを使って描いていたのが印象的だった。天国へのカウントダウンでも二次被害をメインのように描いていたが、飛行機の知識を結構勉強されていたように思う。航空機についてはまた、純黒の悪夢のところで話したいと思う。

⑨水平線上の陰謀
毛利小五郎が活躍する回は人のことを大事に思いすぎてそうでないと信じたいから調査をしまくって最終的に悲しくなるという回が多い。150話151話での自動車爆発事件の真相前編後編もそうだった。だからこそ毛利小五郎の光る映画というのはとても共感しやすく好きな映画となるんだろう。あと妃弁護士への愛が見えやすいからこそ美しく見えるなというイメージである。コナン映画の中ではトップ1くらいに好きな回であり、裏の裏の裏を読んでいるような回だった。
あと、園子がじゃんけんに負けるシーンの絵がとても良い。

⑩探偵たちの鎮魂歌
これはコナンファンにとって「全員集合している回」として有名であり、人気を博している回となっている。
ちなみに怪盗キッドが3年連続で出ているため、この時期に怪盗キッドの人気が高騰したのだろうかと推測。怪盗キッドがいつからいたのかとかいろいろ視点を変えてみると楽しいので何度も見ても面白い映画である。あとナルシストな人が時々名探偵コナンには出てくるのですが、アニメの世界で第三者的に見ているととても滑稽に見えるので、ナルシストな人は欠かせないですね。峰不二子似の清水麗子も人気があったようにも思える。

(無料配信がここで切れてしまって、ここからは課金をして見ているため、2009年、2010年、2014年、2016年、2018年しか見ていない。)
⑪漆黒の追跡者
結構黒の組織の回でそれはベルモットが本能的に好きだからだと思われる。黒の組織はジェットコースター殺人事件でお金の取引をしているのを見られていたり10億円殺人事件があったりということも考えると、「鼠一匹逃さない」という理由で部下に何発でも打てと指示できるくらいに金回りがいい組織なのだろうなと思われる。
ちなみに私的に大発見だったのが、指紋照合の場面で「DETA」という誤字がされていたことが一番の驚きである。私自身採点のバイトを3年間行った目で誤字を見つけることができてとても幸福感に包まれている。
アイリッシュと蘭がかっこいい。黒の組織で最後に死んでしまうキャラクターは基本的に性格がよい。また、蘭がだいぶ人間を超えてきた回だと思う。蘭の「たしかトロピカルランドで新一が言ってた…!」はコナンの「ハワイで親父に教わったのさ」レベルに汎用性が高い言葉のように思う。
ヘリコプターの操作性についてとても気になっている。

⑫天空の難破船
天空の難破船はギャグ回だった。怪盗キッドが出てくる回だが、それと時をおなじくして「まじっく快斗」のテレビ放送が始まっているため、相乗効果を狙っていたのだろう。ちなみにまじっく快斗は2010年4月17日~2012年12月29日、2014年10月4日~2015年3月28日まで放送されていると思われており、天空の難破船~業火の向日葵までの空白の期間とあっているように思うのでこれも恣意的なものな気がする。
犯人グループが馬鹿な回というのはあまりこれまでなかったように思う。個人的には江戸川コナンに「明石海峡大橋」という言葉を言わせている回なのでとても良い。たしかこのあたりから灰原哀が博士のことを「メタボ」とディスりはじめたように思う。そこまでディスっていたのかを確認していないのだが、メタボという言葉自体は2006年に流行語になっており、いつから灰原はメタボと非難していたのか気になっている。キッドと新一との違いを認識をし始めたのはこの時だっただろうか。

⑬沈黙の15分
この回は灰原哀がクイズと称して阿笠博士をメタボ弄りする回。そういえば、この回くらいからコナンが阿笠博士の車で携帯を見始める回だと思う。自分的には自然の畏怖的なものがテーマのように感じていて、最期のシーンは少し泣いてしまった。2011年といえば東日本大震災だったが、この作品はどのように映ったのかとても気になる。
戦場カメラマンについてはすこし蛇足だったように思います。この時に「ゲスト声優って誰が最初だったのだろう」と思い調べたところ、時計仕掛けの摩天楼で二丁拳銃が出ていてオンエアバトルの記憶がフラッシュバックしていい人選だと思う。

⑭異次元の狙撃手
漆黒の追跡者といい、タワーが関連すると犯人は何か意味をつけたくなるのだなぁとつくづく思います。あと、2次元から3次元的に見る視点というのが特徴的でなにか日常生活に2次元的な視点から3次元的な視点になったものがあったかと考えたら3Dプリンタがありました。3Dプリンタ自体は1980年あたりからあったのですが、公開年の2014年にいろんな企業が3Dプリンタに着手しているとWikipediaに書いていました。
あとは2ちゃんねるのような掲示板が出てくるのですが、私が大学三年生の時にはそこまで2ちゃんねるが勢力を為していたわけではないと思っていて、珍しく時代を逆行しているように感じました。ただ、ネットによって噂に流されやすくなった社会を描いていた点では先進的に思う。

⑮純黒の悪夢
今絶賛解析中なのだが、OnyのXperikanのスマートフォンを持っているのを観測して、いつから江戸川コナンはスマホを所持しているのか、カメラアプリがあまり見たことのないアプリでなんのアプリを使っているのかと調べている最中である。ちなみにこの回は過去に5回ほど見ていると思われる。
そういえば、名探偵コナン24話に謎の美女記憶喪失事件があったが内容展開的にはとても似ているように思う。1996年7月15日からのちょうど20年経って近い内容を提供しているのはとても気になる。あえてこの期間になっているのかもしれない。
ちなみに安室さんの携帯はスペードが欠けたシールの貼っているAppleの機種っぽいものを使っている。公安警察用がこれで黒の組織用がシールの貼っていないものという噂もYou tubeで見ている。また、オスプレイを使っている。後に出てくるオスプレイに比べてやはりヘリコプターの性能は落ちてしまうのか、とはいえオスプレイよりもこのヘリコプターでの動きのほうが小回りがきいていたように思う。また、オスプレイはヘリコプターの会社から出ていると思うものの、すぐに習得できるものなのかとても気になる。
この作品は漆黒の追跡者と全体的に話が似ているように思う。漆黒の追跡者と異次元の狙撃手、漆黒の追跡者とこの作品には相関関係がありそうである。
シンガポールのエンディングがあり観覧車もシンガポールのものを模したものであるため、Facebook等調べていたところ2016年4月ごろにシンガポールへファンイベントに行っているらしく、その時に「シンガポールはキッドが似てるよね」って話をしていたという投稿があるのは発見している。

⑯ゼロの執行人
ゼロの執行人も3回くらい見ている。福山雅治のエンディングへの入り方が良い。この回については安室さんとコナンの携帯がすでに5Gになっていること(充電の表示はまだ乾電池を三つにわけたような表示でちぐはぐさを感じる)、IoTテロがテーマになっていること、家庭用のドローンが地球を救っていること、ARを事件の解決に使っていることが私としては印象深かった点です。デジタルトレンドを駆使した作品で30年後見たときにこの時期はこれが流行っただのこの技術からこれは生まれただの誰かと談義したいなと思っている。
ゴロちゃんを紹介するコナンが完全たる小学生でとてもかわいかったのも印象的。NASAをもじってNAZUという組織がでてくるのですが、NASAのマークをうまくオマージュしている。それに若干関連して君の名は。に似ているのが気になる。「君の名は。」は2016年の公開であり、彗星が割れているところがよく似ている。
日本の危機が関わっているのは純黒の悪夢から二回目な気がする。
「国になった」が流行ったことについては合点がいかないところである。
そんな5文字で済まそうとする輩がいるのかが信じられない。
緋色の弾丸が21年に延期されてしまったが、リニアが使われていることと指紋照合がDATAの文字にちゃんと変えてあることくらいしか分からない。この頃6Gという言葉が飛び交うようになっているので個人的には携帯が6Gになってほしいし、VRもバンバン使ってほしいなと思っている。PLANCを選択している画面については探偵たちの鎮魂歌等とさほど変わりはないと思っているので、あの黒に蛍光の字が映し出されているような画面というのはこれからも変わらないのだろううか。とはいえ画面のユーザビリティを不必要に発展させる必要がないのかもしれない。とはいえユーザビリティは名探偵コナンに必要のない概念なのかもしれない。
2021年は名探偵コナンの25周年になる映画であり、メインキャラクターについて決まっているためはずである。
5周年:天国へのカウントダウン
10周年:探偵たちの鎮魂歌
15周年:沈黙の15分
20周年:純黒の悪夢
5年ごとに見ていくとやはり好かれている映画が多いのだが、何か関連性があるかといえばそうでもない。人気の秘密にはすべて違う理由のように感じる。緋色の弾丸と同じ年に行うとしたらとても2021年はコナン的には面白い一年となるであろう。



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