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JJF2023CS奮闘記

0.はじめに

JJF2023ルーチンについて語りたいと思います。本番の映像はこちらです。

予選は諸事情により本番動画の概要欄を書くことにしましたのでそっちを見てください。

自分語りがしたいというより今回は戦略を考えて動いたのでまとめておきたいと思い、書きました。

一度JJFと仕事のバランスが取れなくなって倒れた経緯があるので、以下の2つの観点を大事にしていました。

  • 無理のないスケジュールで取り組むこと

  • 感覚で捉えがちなジャグリングから分析を行い練習を行うこと。

仕事で結構Excelを使うこともまだまだ多く、趣味で使うことで仕事の楽しさにも繋がるのではと思い、この観点は大事にしていました。

1.コンセプト決め

「何を見せたいのか」は必ず考えています。迷った時に立ち返ることが出来るからです。

まず最初思っていたのは4年振りのJJFですし、JJFや女子部門らしくない曲と演技で優勝したいという思いがありました。
元気な曲をとにかく探してナナヲアカリさんの完全放棄宣言という曲で作ってみようと、色々考えてみました。いろんなものから解放されたい気持ちもありこの曲名は割と好きでした。
しかし自分と対極なキャラを演じるのはストレスが溜まりすぎますし大不評でした笑

他の人からの視線が痛くて、「ギャグルーチンや元気ルーチンしてる人ってスゴすぎる」と尊敬すら湧いてきました。自分を強く信じなきゃいけないし、他者からの信頼や評価が高い状態でないと身を預けるのは難しいから、私にはまだ早すぎるんだと思いました。

「私は可愛くてギャグっぽいルーチンなんて一生出来ないんだー!!さっさと燃やせー!!」と思い焼却してやりました。コンセプトを考え直しました。コンセプトは観客に何を見せたいかという観点で考えます

「JJFで優勝するルーチン」をしたい。
→まだ優勝してないからまずは得意なものでちゃんと組む
→JJF2019はとても組みやすく感情移入しやすかったのでかっこいいルーチンを極める。
→4年経ってるので難易度は1.5倍にしよう
→肩パタの良さを伝えつつ、ナンバーズもできるのを見せよう
→男子に引けを取らない難易度にしたい。「女子部門の意義」とか絶対にほざかせない。(これはジャグリングをする上でのモットー)
→「得意分野のかっこいい曲で得意分野の肩パタを見せる難易度ブチアゲのルーチンをする」をコンセプトとしました。

今回はこういうコンセプト決めでしたが、完全放棄宣言のようないつか「JJFにおける女子部門らしさやJJFらしい曲が存在するという固定概念を打ち砕きたい」という気持ちはあります。
それは7リングや4背中コロコロ等圧倒的な火力ができるようになってからかなと思っています。

2.JJF2019の反省

JJF2023に挑戦するにはJJF2019をの取り組み方を反省して撲滅しておかなければいけないと思って改善を試みました。
何故JJF2018、2019のような取り組みになることを危惧していたかというと計画性がありつつもかなり無理な計画を無理やり遂行していたからです。
JJF2018はあと1週間遅かったら死んていて、JJF2019は開催されなくて3年ほど精神的に死んでたので、開催されなくても生きられるプランを作らなければいけませんでした。

具体的には以下の通りプランを変えました。

(矢印前が2019、矢印後が2023)
準備期間:3か月→1年2か月(焦りをなくすために長く。)
撮影開始:7月上旬→4月7日(規定上予選動画で撮れる初日から)
進捗管理:1週間目標を沢山→2ヶ月目標を数個作ってじっくり達成していく
会社への理解:会社でJJFに出すことを知っている人を増やす
心を癒す時間:人々のジャグリング+カラオケ→人々のジャグリング+劇団四季+コナン+カラオケ(とにかく負の感情の逃げ道を作る)

基本的に焦ることや「やばい」と思う時期はなく、かなり心に余裕をもって挑むことが出来たと思います。

3.スケジューリング

前の章にも書いた通りJJF2019は5月〜7月にブラッシュアップを行いノードロを目指していて過酷でした。そのため、今回は初動を前年の7月としました。去年の7-9月に技をあらかた考えていてからWBSを組んでします。
基本的にフィードバックがあることが前提で組んでいて、3回目、4回目のフィードバックで完成版ができるようにスケジュールの逆算を行います。

今回10/7-9だと知った瞬間に4/7には完成版が出来るように組み、そのために3回以上フィードバックをもらえるように組みます。
ブラッシュアップを行うために駒場祭、紅白を設置し、そこでブラッシュアップの成果物をぶつけて反応を見る機会を作りました。
2ヶ月でフィードバックを入れて実現させるので大体3ヶ月ごとに設置します。働いていることもあり落とし込むまでにそれくらいかかります。
大体以下のように組み立てました。

22/7 技の検討開始
22/9/28第1版→フィードバック
22/12/3第2版→フィードバック
23/3/20第3版フィードバック
23/4/7完全版で予選開始
23/6/25ノードロ目標
23/7/31締め切り
10/7本番

予選動画を撮る前に予選までの動きを計画して、予選撮った時に6/25にノードロを撮って難易度を上げて再度ノードロを撮るという計画を立てました。(結果的にノードロが出たのは7/29ですが。)
難易度の上げ方としては技というよりはキャッチ数で744は74474で止めていたのを7447447でキャッチ、633回収を73337にする等しようと思っていたのですが間に合わず…。

動画撮影後の予定は今年の7月ごろに計画を立てたように思います。8月9月に舞台が欲しいとその段階で思っていたら、名古屋ジャグリングコンテストやじゃぐりサマーのエントリーが始まってとてもありがたかったです。
タスク表の項目は「WBS 作り方」で検索して作りました。仕事でもよく使うので作ってみようと思って作りました。

4.曲決め・曲の理解

(1)曲を最初に決めた時

「やっぱりJJF2019はかっこいい系でとても作りやすかったので優勝狙うならかっこいい系で作ろう」
と思い、よく聞くかっこいい系の曲で女性歌手のものとを考えていた時にAimerさんのプレイリストをざっと見たときにSTAND-ALONEが目に飛び込みました。30秒で決まりました。

2022年の広島のライブも行っていましたし、いつかAimerさんの曲でルーチンを作ってみたいと密に思っていたというのも理由です。(Refrain、朝が来るあたりは候補曲でした。)
作るにあたってSTAND ALONEについて曲を深く理解しようと思いました。

(2)リリース時期の広報を確認

TwitterやYahooで検索して、Aimerさんはどんな思いでこの曲を作ったのだろうといろいろ見ていきました。
Aimerさんのインタビュー記事には「ここからまた新たな旅に出るんだという決意を込めて、今だから抱く回顧と切望を込めて、新曲「STAND-ALONE」をつくりました。何かが起こる予感に満ちた一曲です。「あなたの番です」の世界を、毎週彩れますように。」と話されていました。

これを見て、「何かが起こる予感」を表せるように技の展開に濃淡をつけつつ、決意の部分をしっかり描くため力強さと緊張感を演出しようと思いました。

「あなたの番です。」の主題歌ということで、「私の番が回ってここに立てました、次はあなたの番ですよ」というメッセージもいいなと思いました。

リリース時にtwitterでAimerさんが
「戻れない場所を、戻らない過去を思って時に1人立ち尽くしながらも、歌い続けたいと願う、今のわたしの“夜の歌”です。」
と思いを綴られていて、私自身も戻らない過去を思ってそれでもなおジャグリングをしたいと思える点で重なる部分があり、さらに好きな曲になりました。

5.ルーチンの作り方

(1)PVから想起

なんて偉そうに書いてますが、できるだけAimerさんの思うSTAND-ALONEを忠実に再現しようと頑張りました。
まずSTAND-ALONEのPVは何度も見て、ライブ映像も結構見ました。
たとえば1番のサビでは静かに路地を彷徨う場面から一気に写真の中の写真にどんどんワープしていく場面になります。このシーンは絶対にグラインドの目まぐるしく動く様を見せようと思いました。(これは最初に決まりました。)
2番のサビは同じように凄まじいスピードで場所から場所へ動いていくような映像が流れるので、肩パタの足を使う技はグラインドに匹敵する速さでこの曲に合うものを持ってきたところこの技になりました。


このライブの「神殿っぽさも足したい」と思って3つのリングを奥にそびえ立つように配置し、4リングを取る時の背中を見せてゆっくりリングを取る動作を入れました。教会で十字架の前で祈るようなイメージです。

最終的に出した予選ビデオはこんな場所で取りました。

奥行や四角い窓の配置、中央から空間が広がる様が公開されているライブ会場のイメージに近く撮るなら絶対ここで撮りたいなと思いここで撮りました。完全たる自己満でしたがここでノードロを撮れて高揚感はありました。

2022年の4月にAimerさんのライブに行ったのですが、改めてAimerさんを思い出したいと思い、今年の3月にAimerさんのライブに再度行きました。
柔和で飛び跳ねて可愛らしい反面、芯の強い歌い方をする方で一層好きになりました。

(2)妄想ゲーム

イメージを膨らますためにいつもはメモリーツリーを書いています。
例えば、STAND-ALONEという曲名から独立、孤立、決意、覚悟といった単語をつなげます。そこからジャンヌダルクやサマーウォーズを思い浮かべます。(改めて写真を並べるとほぼ同じようなポーズしてますね。)
それらのかっこよさを想像して、二本足で堂々と立つかっこよさを大事にしようと思いました。




STAND-ALONEのカップリング曲が六等星の夜という曲であり、星はかなり重要なキーワードでした。
これを踏まえたこととしては「こんな小さな星座なのに」という六等星とSTAND-ALONEの共通の歌詞の所はせなかを見せてリングを取ったり、「星になりたい夜そうでしょ」の歌詞は星を見上げて始めたりと少しこてこてな演出をしています。
因みに6リングまでやろうと思ったのはこのカップリング曲があったからです。(6リングは入れないでいいのではとアドバイス貰った時にこの曲があるから嫌だなと思って却下してしまいました。拘りが強いのは面倒だなと客観的に思いました。)


私は演劇が好きなので、演劇からも知恵を借りようと思いました。
グラインドしている間は殺陣で斬っていくような感覚なのですが、昔私の高校の高校演劇部に演目があった「風を継ぐ者」を思い出し、男役の時代劇の立ち方も意識しました。
宝塚の男役の映像はYouTubeでちらっと見ました。(一応「はいからさんが通る」も見ようと思ってDVDも買ったんですけど、なんだかんだ忙しくて見れなかったです。)
また、STAND ALONEの意味からノートルダムの鐘のカジモドを思い浮かべました。
ノートルダムの鐘の「陽ざしの中へ」という楽曲がとてもマッチしているため、そこでの役者の動きを観察しました。(グラインドを終えて前を向くところは若干意識してます。)
「観客へ解釈理解を求めすぎ」等と言われるかもしれないのですが、勿論それは求めてないです。
ルーチンに愛着を持つこと、演技に深みをだすことが目的なので私的には妄想ゲームは好きな工程です。

(3)キャラクター

ルーチンをする上での(2)では外堀を埋めていく、外枠を作っていくという作業でした。自由に発散することで付属する要素を作っていく作業でしたが、今度は内面の核となる要素を作っておきたいと考えました。
「5分間演じる」ということに着目すると、自分が想像しやすいキャラクターに憑依すると演じやすいと思いました。
そこで2021年のドラマ天国と地獄の望月綾子演ずる綾瀬はるかさんをそのまんま使えそうだなと思い、演じました。正義のためじっと上司や容疑者を睨む彼女、ガムシャラに走りゆく彼女の姿を想像しておりました。
予選を撮っている間は「私は望月綾子」と思いながらやっていて、本番はそこまで望月綾子を思い浮かべませんでしたが、2ヶ月くらい自らを望月綾子だと思い込んでやっていたので演技中の冷静さと情熱は獲得出来たと思います。

(4)MAX height・難易度曲線

あゆみちゃん(元はなごつきくん?)のMAX heightの理論も参考にしました。技の投げる高さを考慮しました。
ボディスロー→3r肩パタ→633肩パタ→7733肩パタを想定しました。

投げる高さを考えた時7733はどうしても5リングて肩パタをしたいと考えた時に思いついた技です。88333や663×2も考えましたが、安定技となるとこれが手一杯でした。

難易度曲線は難易度というよりは想定する歓声の大きさをグラフで表したものです。なだらかにすると観客に飽きられる可能性があり、順序を間違えると盛り上がりにくい構成になります。
因みにJJF2018、2019は難易度(盛り上がり)は下のようなイメージで作っていました。これは新参者向きの難易度曲線です。

Aメロは「私をなめんなよ」って観客をビビらせに行くパートと位置づけて難易度をかなり高く設定していました。

メリットとしては新参者だけど何をやってくるのだろうと思われた時にいきなり大きな印象を与えて場を盛り上げてから始められることです。3番目に難しい技を持ってきてビビらせます。

今回これにせず静かに始めて徐々に難易度を上げていくスタイルにしたのは曲調もありますが、3回目の出場なので改めて観客に提示する必要なく逆に落とすリスクになりかねないと思ったことが大きかったです。

難易度の種類として
①処理数の多さ(速さ)
②複雑さ(投げ方)
③高さ
④シーケンスの長さ(を落とさずに処理すること)
の4つかと思います。
3リングは主に①、②、④を、4リング以降は②、③を意識して組み込んでいます。

(5)チェック項目の実施

・技かぶりチェック
今回のルーチンの技が前のCSにかぶっていないかのチェックします。
2019年からやっているので、列を増やしていけば技管理にもなります。
「今回は敢えてやらない」、「今回はこれを中心に見せよう」ってのが考えやすいです。
私の場合は今回はネック、背中コロコロではなく肩パタを中心に見せようと考えて技選択をしました。この場合ネックと背中コロコロの技の横には全部×を付けて肩パタは拡充しようと模索します。
大体半分くらいは技を入れ替えるようにはしています。
(JJF4度目の挑戦で3度目の出場を狙うとなると過去の私を超えないといけないという境地に立っているので技かぶりを減らして難易度の高い技に差し替えていきます。)


・動線チェック
ちゃんと舞台を意味を持って動けているのかをチェックします。
これは秒数ごとに動く地点をプロットして偏りすぎていないのかを確認する作業になります。
今回も満遍なく動けてるのかなぁと思います。
とはいえグラインドや肩パタの技と技の移動についてはもう少し懲りたかったですね。細かな移動や仕草を考えるにはこのやり方は難しく、これはまだ研究の余地がありそうだなと思います。

(6)技選定の流れ

各章に散りばめてますがまとめますと、こんな感じです
①見せたいパートを配置(PVの目まぐるしい場面のグラインドの最初、肩パタの足技)
②キーとなる技を配置(4ways、633、6リング、7733。最初は633と6リングが入れ替わっていたが、指摘を頂き逆にした。)
③音ハメ、曲のキーワードになりそうな部分の確認→グラインドの音ハメや個数を増やすポーズを配置
④やってこなかった技群を確認。グラインド、肩パタの詳細は基本技→応用技に遷移するようにしつつ、オペレーションを多くして過剰摂取になるように技を詰め込む。(通称:胃もたれパート)
⑤5リングの配置(あまり技がなかったのが辛いところ。744と3in1のくるくるしか配置できず。。)
⑥フィードバックで変えていく

(7)衣装

この章の中に入れている理由としては世界観を作るうえで身にまとうものはかなり大切な要素だと思うからです。
とりあえずカッコイイ系をと思い、とりあえず「HAREのブランドで探そう」とラフォーレ原宿にいきました。「原宿なんて若い〜」って言われて話が終わりがちなのですが、まぁラフォーレ原宿は最高です。109よりはジャンルが幅広いと思います。
紅白に出る際HAREの店舗に行った時に「カッコイイ系でジャグリングの演技をやる予定なんですが、どれがいいですかね?」と店員さんに聞いて決まったように思います。割とノリノリで提案してくれます。上の服を買ってから下の服を階に行くと割とノリノリでおすすめしてくれます。
良かったのが、冬服と同じモデルを夏服も作ってくれていたことでした。
カラー展開があるけれども、かっこいいイメージは崩れないので赤、青、茶、黒の4着を買いました。毎日練習すると傷みが激しそうだなと思い分散させようと思いこのようにしています。(社会人パワーです。)
最終的に青に決めたのはPVの色合いを見てでした。夜明けの真っ暗な部屋で過去を思いながら立ち尽くす白い服を着た女性のイメージによく合っていました。
適当に拾ってきた画像ですが、この服です。

6.フィードバック

(1)フィードバックを頼む相手

3人に頼みました。
難易度重視気味で全体を見て判断してくれそうな人、演技構成重視で見てくれそうな人、同じ道具で技の細部を見つつ演技構成を見てくれそうな人の3人です。
スライド9枚にして渡してくださったり、PDF12枚もらったり、LINEで適宜アドバイスしてくださったりいっぱいフィードバックをもらいました。
フィードバックをもらったら指摘一覧というエクセルがあるので、そこに書いて指摘に対してどうするべきかを書いていきます。
あとは五月祭、駒場祭に出るとリハーサルで感想シートを貰えるのですが、そこでは初見でどう思ったのかジュニアからJJF経験者のシニアまで幅広くアドバイスを貰えるのでとても貴重な機会です。
本当にマラバリスタの皆さんありがとうございました。

(2)フィードバックの振り返り

最初はドロップし放題なのでAメロ、Bメロ等パートごとの細切れをなんとか繋ぎ合わせてフィードバックを貰います。
ドロップしなくなってから完成系を見せてフィードバックすると世に受け入れられないものを作ってしまう危険性、手遅れになっている危険性があるので、何個か繋げ合わせたもの→フィードバックを何度も繰り返します。(アジャイル開発です。)

結局42個の指摘を受けてもちろん全部の要望はかなえておらず、無理なものは対応詳細に無理な理由を書いて対応済みにします。
一番右端の優先順位で、早くやらなきゃいけないものは番号を早いものに、あとで考えたらいいものは番号を後ろの方にして昇順になるように管理しておりました。

7.日々の練習管理

タスク開始日時、終了日時を記載し、それ通りに行います。
1月~3月は基礎力を上げ難易度アップも検討するため、基礎練が主なタスクでした。
「ドロップを減らす」取り組みを行う際、日報を書きました。
毎度ルーチンを何回通したか、何を練習したか、NEXTACTIONとして次は何を練習するべきか書いています。

2月からはドロップ表を付けるようになりました。メリットは以下の通りです。
①ドロップの多いパートが分かる
②技を変更した際10回通すとどれだけ改善しているかが定量的にわかる。
③月単位で改善すべき課題を検討が可能。(変えてドロップは減ったがサビ1→2の移行が上手くいってないなど課題が分かる。)
4月から予選動画を撮って予選が終わってからも基本撮影していてドロップしていたかどうかを1つ30秒くらいで見て記入します。だいたい帰りの電車で8個くらいダダダダっと見ていきます。
4日連続で撮って溜めたり1日23回通した時は死ぬかと思いながら心を無にして記入します。

因みに2回以下のドロップ数だったものは条件付き書式で分かりやすくしています。練習にメリハリは付きます。今日は2回以下のドロップの回が増えた等振り返りが出来ます。

「どのパートで平均何ドロップするのか」を見ます。
本当は技ごとに記載した方が見えやすいのですが、記入項目が多くなるので一旦パートごとでグラフにしました。

これらを見ることで「最初のパートは難易度を上げすぎないようにしよう」「調子がいいところは難易度を上げてみよう」等考えることが出来、長期的に見てミスの数が下がらない部分を重点的に練習出来たりします。

また、上記のドロップ数を記載すると毎日のドロップ数の平均値、最大値、最小値、5日間の平均を別のシートに自動的に入るように関数を組み、それぞれグラフ化しました。
株の知識で考えたやり方(高値、安値、移動平均)線なので、もしかしたらゴールデンクロス、デッドクロスといった概念も適用できるかもしれませんね。

スプレッドシートだとMAXIFS関数が使えて楽ですが、2019以降でないと対応してなくてローカルで関数が機能しないのは嫌でした。(グラフを作るのはローカルの方が楽だなと思ってますが、ただのスプレッドシート弱者だと思います。)
だんだん失敗率が下がっていくのを見て進捗を確認していきます。

また、毎日通しをすると疲労が蓄積されたり集中力を失ったりするので、ドロップが増えます。馬鹿なので最初は「疲労を溜めると逆に力が抜けて良いのでは」という気持ちにもなりましたが、グラフを見れば8日連続練習したらドロップが増える一方なんだとか分かったりします。
練度が上がって順調にドロップ数が下がってから疲労が溜まって上がるの繰り返しです。

なので、「大体何日休めば元に戻るのか」を考慮して練習メニューを考えて「今日はルーチン休みだから、適度に6リングや5リングの精度を高めよう」みたいなことを考えたりしていました。

「何月は平均ドロップ数を何以下にする」といった目標で考えていました。最後の方は平均ドロップ2以下という目標を立てていて順調に明確に減らしていくことが出来たと思います。

8.舞台慣れ

(1)JJFまでの人前練

私の弱点として、舞台を目の前にすると腕が硬直する、腕が伸び切るというものを持っており、これは場数を踏むしかないので12月から調整していきました。
結局人前でやったのは以下の通りです。

12月3日紅白ジャグリング大会
3月21日九州ジャグリング大会(の予定だった。).
(4月7日予選動画撮影開始)
5月14日五月祭
6月3日亀戸で人前練
8月13日名古屋ジャグリングコンテスト
9月1日てっく
9月2日結果発表
9月16日マラバリでJJFリハ
9月17日ファイナリストと少人数
9月18日枚ジャグ
9月24日市原JugJug
9月30日マラバリファイナリスト
10月4日マラバリJJFリハ
10月7日リハ室リハ
10月8日 本番

12月紅白ジャグリング大会…フィードバックをもらうこと、周囲の反応を見て自信をつけることを目標としました。
3月九州ジャグリング大会…フィードバックをもらった結果をここで出すことに注力。ここは濃厚接触者になってしまい結局叶わずでした。
五月祭に出ることでフィードバックをもらいつつ、リハと二次リハ、本番2回あるので、ここで場馴れを頑張りました。(マラバリの皆さん本当にありがとう。)
予選前はそこまで人前練する余裕はありませんでした。
予選発表が終わって人前での練習が本格的に始まりました。
見るメンバーはマラバリファイナリストの小規模のものだったら3~6人程度、サークルで行う時は50人の前でした。市原JugJugさんの前で通したときは30人弱でしょうか。
知らない人の前で通す苦労というよりは「何度も人前で通したという事実」を自信につなげることが大事だと思います。

(2)名古屋ジャグリングコンテスト

名古屋ジャグリングコンテストは「8-9月に舞台慣れの場が欲しい」と思っていた時にちょうど告知されて直ぐにエントリーしたものです。
照明に目を慣らすことと客席を見た時にできるだけ緊張しないように凝視することなど意識しています。
結果は8位でした。ラスト技までで5ドロしていてラスト技は5回挑戦して全部失敗しました。

ラスト技は何回やるのか計算していて、7回やると6分を超えてしまうので7回以内で成功できるギリギリとなると4、5回。
6回以上やると成功率が格段に下がることは合宿で実証済みでした。基本決まらなくても10回投げるってのを練習でやっていました。

ラスト技を1回目で失敗した時に「あと3回やる」と言って3回挑戦して1回追加してという感じでした。
紅白の時は2回挑戦してから「あと2回やる」と言ったのですが、実はこちらの方が集中力が研ぎ澄まされていたので本番はこちらでいこうと決心しました。3回よりも2回の方が緊張感をもって行うことが出来る気がしました。
(基本的に本番を見据えて練習中でも「あと何回やります」と言ってました。)

名古屋の反省点としては、3リングの練度が高いが5、6リングの練度が低いこと、歩くのが早いこと。
(ちなみに予選のフィードバックでも出場するときの歩く速さについては同じように言われていたので、分析は正しいと思います。)
5リングの練度が低いという指摘は練度を高くすればいいだけだということで、練習の時は毎度5リング100回×5セットをすること、歩く量を減らすことを検討することにしました。

9.通し練の極意

(1)予選撮影時期(4月~7月)

基本的にルーチンは途中で止めることなく全部通していました。(大事)
とにかくルーチンの流れを体に覚えこませて洗練された動きをみせられるように頑張っていました。
あと体が温まっているときは比較的ミスが少ないので、ほとんど間髪入れず8回くらいやったりしていました。
ただし、ノードロが出なかったら精神的に来るのでちゃんとその時は体を休めて好きなジャグリング動画を見て機嫌を取ってました。
1ドロを初めて出したのが5月28日で6月中旬からは毎回1ドロは出すけど0ドロは全然出ないという感じでもどかしい日々が続きました。
2ドロを1ドロにしたのは2ドロが20回出た時だったので、それくらいか早いくらいかなと思っていたのですが、結局ノードロが出たのは1ドロが26回出ていた時で7月29日のことでした。

予選の間は「ルーチン中に考えることを考える」ということを実践していました。ルーチン中に何に集中するのかを考えていろいろ試してみました。「この後なに食べに行こうかな~」「劇団四季今度何見に行こう、アナ雪今週あの人が登板か、行ってみたいな~」とか敢えて技以外のことを考えてみたら考えすぎて落としたり、リズムに合わせて「タンタンタンタンタン」とか言ったりいろいろ試した気がします。
良かったなと思うのは技の基礎に立ち返ることを意識することと音をそのまま受け取ることでした。
たとえば、ネックをしていたら「投げる位置と取る位置が120°になるように投げる」と頭の中で唱えたり足のパートは忠実に然るべき場所にリングを足へ落とすということをひたすら意識をしていました。
音をそのまま受け取るとは、リズムゲームのようなパートは雑念なく音を脳内に響かせるように精神統一することに注力していました。ただ無の状態で音が心や胸に響く状態です。

1ドロでも「こんなん受かるでしょ」と言ってくれる人は結構いたのですが、
JJF2021にまさひろくんがノードロの予選動画を出していて、優勝狙うのであれば最低限まさひろくんと同じノードロを取りたい、ノードロが沢山ある中で選びたいと思い、取り組んでいました。(後にも先にもノードロはこの1回だけでした。ノードロって難しい。)

(2)ノードロが出た時のルーチン中の心情を思い出す


ノードロが出た時のルーチン中の心情ですが、「作業を淡々とこなす」ということを意識していました。感情の起伏をできるだけ無くしてとにかく前にあるリングをうまく操作することだけに意識を向けます。
「あと何個の技でノードロ」って思うと手が滑りやすかったので、本当に感情を無にして撮ります。
ラスト2技のところで「あれ?ここまでノードロじゃね?」って思うともうダメですが結構思ってしまいます。
ノードロじゃねと思う暇もないくらいひたすら「(これは本番じゃなくて)練習練習練習練習練習練習」と唱えて少し深呼吸して臨みました。
この気持ちを絶対に忘れないように、このノードロ以降はこの感情を思い返して練習しておりました。(本番も割とこんな感じでした。)

10.予選発表までの過ごし方

落ちてたら精神的な負担がデカすぎるので、少しでも落ちたときの精神的な負担を減らすために落ちてた時の理由をずっと妄想していました。
Delaneyが予選を出したら、新奇性が足りないと判断されたら、予選では7の5upピルエットする女子がいたら、全員ノーミスで出していたら、半年以上前に撮ってるように見えたら、服が安っぽくみえたらとか敗因理由を沢山妄想しててずっとソワソワしてました。
予選発表までのソワソワを解消するために目まぐるしく動いて気を紛らわせることにしました。
8月前半は合宿、全国サークル巡りをやって8月後半は劇団四季とフィニプロの予定を入れていたので体感一瞬で8月を終わらせました。
緊張緩和と途中でめげないためにずっといろんなに予選のことを話していて、(会社の上司、後輩、美容院のお兄さん、マッサージ屋さん)「落ちたらどう報告しようー。」って逆に絶望を味わっていたのである程度言う人は選定すべきだなと反省しました。

11.諸々の管理

(1)体力づくり

基本腹筋背筋50回を150日やろうと思い頑張ってました。暫く体調不良もあってやらない日が多くなったのは辛いです。結局腹筋106日背筋92日で終わりました。
背筋はすぐに姿勢が改善されたのでこれは追加してよかったなと思います。
最後の方は体調不良だったり仕事が忙しくなったりで出来なくて、本番3日前くらいに腰痛がひどくなって、全然出来なくなりましたね。踏ん張って続けてたら姿勢維持できたかな、、、
あと、時々ジムにも行きました。足系の技は体幹がしっかりしていないとふらつくので体幹を鍛えるべく足中心にマシンを選びました。
まぁ筋トレは自信につながりますしフィジカルを鍛えるのはおすすめです。

(2)メンタル管理

5月までは通しまくっていたからなのか五月病か体調不良になることがあり会社で上司に心配されることがあり、その時会社に全く不満がなかったので「上司から心配されてるのに私は自分の権利ばかり主張して社会人失格だな」と思い、仕事を最大限楽しむことを決意しました。(問い合わせに意気揚々と答えたり会社の未来に思いを馳せて本を沢山読んだりして仕事頑張ろう期がありました。)

2023年1月から劇団四季大好き人間になりまして、好きな俳優さんが沢山出来て凄く精神状態が良くなりました。
劇団四季はYouTubeで練習風景が見れるのですが、練習でもプロフェッショナルな姿を見て「自分もプロフェッショナルだ、頑張んなきゃ!!」って自分を鼓舞していました。特にキャッツがおすすめです。
本番の1週間前も美女と野獣を見に行き、英気を養いました。

(3)イメージトレーニング

通勤時間や昼休みは1曲リピートでずっと頭の中で通したり、ご飯食べながら自分の予選動画を見てとにかくイメトレをしていました。
(会場の視線をどこにやるのかとか顔の上げ方とか技のタイミングとか想像しながら人気のない道を歩いたりしていて一歩間違えたらというかもうすでに不審者なのかもしれません。)
ご想像の通りこのやり方は神経やられるので仕事開始、再開の残り5分は劇団四季の「生まれて初めて」を聴いてから気持ちよく仕事に入っていました。好きな曲を1個持っておくと良いかもです。

(4)JJF用のSNSアカウント

何かを隠すことがとても苦手という理由とJJF2019ではCS出場者の気持ちを後のファイナリストに届いてほしいという気持ちがあって、本当に赤裸々に呟いていましたが、1000人に発信してそれに対して変な解釈をされるのは嫌なのでJJFCS用の縮小アカウントを作っていました。

大体同じくらい競技ジャグリング が好きそうな人にだけフォロリクを送ってました。
「また1ドロかよー」「700回、800回通した」って気軽に呟けて、「明日こそはノードロだっ!」とか士気を維持できる場所として最適でした。

12.予選発表〜本番

(1)予選発表

予選発表はMJFのリハの日だったのですが、みんなでソワソワして予選出していない子たちもソワソワしていて不思議な空間でした。
リハが終わって皆で携帯を見て確認しました。リハに来ていた子が全員通っていて良かったです。

(2)予選発表後の練習

予選を突破するとホッとすると同時に「あぁ、もうやるしかないんだ」と腹を括りました。
基本的に2時間練習できる時は必ず7回以上通し、本番2週間前に仕事が忙しくなって20:00-20:30までしか出来ない時でも3回は通していました。
練習できない分、自分の予選動画や通しの映像を見て気持ちを高めていました。
あとはマラバリファイナリストたちと一緒に練習するのが多くてめちゃくちゃ心強かったです。

(3)コメント選定

コメントに関しては大体2人くらいにどうなのか聞いてみて確認しています。いつも何かしら温かい拍手をもらって始められるように慎重に考えています。あと司会の福島さんのいろんな引き出しを見たいという謎のポリシーがあります。
かっこいい声と可愛い声をどちらも出してもらったコメントは過去にないかなと思い贅沢な頼みごとをさせていただきました。
本当は可愛い声は花澤香菜、かっこいい声は大塚明夫で「骨の髄まで分からせるようがんばるどい」ってコメントを考えていましたが、コメント審査員に「怖い、怖いっす」って言われて辞めました。

13.本番前日

リハ室は9:00~19:00空いてるのですが、10:00に着いて11:00~練習していました。
744が多分見えにくいところでやらなきゃいけなかったので、リハ室は照明が見えにくいところで練習していました。
因みにリハ室の天井の高さは私のラスト技が余裕で入るくらいです。ボールだとdは入らないんじゃないかなと思います。
リハ室で練習した後、マラバリのアジトこましょーでケルネルズとマラバリの子と4人で静かな体育館で練習していました。体育館は真ん中だけ暗くして本番に近い環境を作っていました。
前日はソワソワするので10回程度通しました。

14.本番当日

(1)リハーサル

本番当日8:40集合で照明チェックを軽く行い 9:00~通しでした。通しの前に皆で照明の確認の時間があります。照明はA~Cの3段階に選べるのですが、Cは本当に暗くてAかBの2択です。
リハーサルは20分時間が与えられており、
・どの照明を選ぶか
・曲を流すタイミング
・福島さんのアナウンスチェック
・リングの設置
を確認します。
JJF2018はBを選んでいて暗いけど観客から見えないことは無いし多分そっちの方が体が慣れてるし照明に目を慣らしておきたいと思い、Aを試すことなく最初からBだけで練習していました。リングの設置位置に時間を取ってしまったのですが、2回弱は通せました。
しょっぱなの通し練はラストまでで2ドロ程度でラストが3回目成功だったと思います。

エントリーナンバー2番のさらさんの演技は前に見た事があったしよく喋る仲なので大体何をやってくるのか把握していて覚悟はしていたのですが、
ポイの石原さんに関しては「コンタクトポイが上手いらしい」という情報しか持っておらず、リハで今までに見たことないポイを見て絶望しました。これは練習しないとやばいと思い午後から真面目に練習しました。

(2)舞台、リハ室の練習時間

12:00-12:30は前半グループの練習時間として開放されていました。照明ありきの練習なので744の見えやすい場所を探してから7733→633等決め技の練習。横の照明がきついので照明に向かってレイジーの練習。あとは1回ルーチンではなく、技だけを順番をやっていき照明の見え方を確認しました。
照明の見え方の確認も必要ですがこの間で「観客席がある状態」に慣れることに注力します。予期せぬ緊張を生まないように観客がいることを想像をしながら練習をします。

ご飯食べてからは30分に1回のペースでルーチンを通しました。(ご飯は蕎麦やウィダー等色々買ってたら1400円になったのですが、まぁCS出る日だし今日はいっか〜ってなりました。油っこくなければそこまで本番に影響しないですね。)

当日何故かグラインドが調子悪かったのでグラインド部分だけパートをリピートで練習しましたが、パート練だとそこまでミスはなく。
最初から音を流すとミスすることに気づき暫く1番だけを練習していました。ちなみにパート練はハヤえもんというアプリでやっています。
1曲リピートで間髪入れずに通すことが出来ます。

(3)Happy Soccer等

本番40分前、ハッピーサッカー(Soccer Physics)というしょうもない携帯ゲームをやりました。
コンピューター相手に5点先取で戦い1回目は0-4から巻き返されて僅差で敗北。3リングで落とさなかったら油断してはいけないという教訓を学びました。
2回目は冷静さを取り戻し勝利。最後まで気を抜かないことが重要です。こんなしょうもないゲームでも少しは精神統一が出来るようです。

本番20分前は談笑しながら744の練習、7733の練習をしていました。

(4)メイク

メイクはとにかく眼光を鋭くするために目尻からアイラインを入れ、赤いアイシャドウを塗りました。劇団四季のキャッツの演者のメイクを目指して。
あと鼻は高く頬はシャープに見せるようにドーランは無いので茶色いアイシャドウ、鼻筋に白いアイシャドウを塗りました。さすがにまつ毛までやると演技に支障が出るのでそれはやめました。
でも後で動画見るともっと濃くても良かったかもと思っています。

15.本番

(1)舞台上

人前の練習の情景(主にこましょー)を思い浮かべてとても冷静な気持ちで挑みました。
このルーチンはオペレーションが多すぎる(258投投げるルーチン)ので緊張している場合では無くてただ作業をたんたんとこなすことだけをとにかく考えていました。(決めポーズのところだけ眼光鋭くしていました。)
6リングは気を取り直して「練習練習練習練習」と自分に言い聞かせて投げました。
7733はなんかうまく上がりました。多分20分前に談笑しながら投げてたおかげです。

(2)トップバッターであること

予選発表からずっと「自分がJJFCSの空気を作るんだ」という気持ちを強く持っていました。
トップバッターだったので、10分前から舞台袖で座ることができました。会場の音を聞いて耳を慣れさせて本番はひよらないように。これはトップバッターの特権かもしれません。
他の人の歓声を聞かず、伸び伸びと出来たように思います。JJF2018は逆に4番でしたが、それはそれで「絶対私が1番歓声を貰ってやる」と鼓舞していたので、まぁ順番に応じて何かしら鼓舞する要素を見つければいいのかなと思います。
あと表彰式で最初に出るので、みんな率いないように注意してください。

16.審査時間〜表彰式

休憩時間が1番しんどくてどう立ち回ればいいのか未だにわからないです。待つだけとは言われるものの生きた心地がしないです。
「良かったです!!」と真っ先に言ってもらえるのはとても嬉しかったです。
皆が順位予想を楽しんでいる中、観客席で喋りに行きたい気持ちを抑えない私が悪いんですけど、やっぱり審査時間までに自分が3位じゃないかという予想を聞くと気持ちが落ち込みます。

一つマイナスのコメントを言われると「どういう結果になるのか全然分からない」ってコメントもダメだった時に落ち込ませないように気を使って言ってくれてるのかなと思い始め、良い感想も受け入れにくくなります。

他の演者を見ていないけど、あー他の演者が強すぎて私はダメだったのか、努力が足りなかったのかな、結構頑張ったのになと思ってゲストステージはボロボロ泣いていました。逆に視界が霞んでいる中にbowがいて幻想的なゲストステージではありました。

2人には大差つけて完成度新奇性の点で劣っていると思っていたので表彰式では早く呼ばれる用意をしていました。(ドラムロールのスタンバイが早かったのもそのせいですが、「女子部門に出場された方は1歩前へ」というアナウンスの前からスタンバってて馬鹿でした。)
2位になることをあまり考えてなくて鳩が豆鉄砲を喰らったような顔をしていました。
「2位だったんだー」ってビックリしすぎて最後の「男子と女子は僅差だった」ってのを聴き逃して翌日まさやんさんに聞いて「え゛ーー!?まじっすか!?僅差だったんすか!?」って叫んでしまいました。

17.今回の反省点

(1)予選ビデオ

審査員コメントを見る限り5票○、1票‪✕‬、1票△(どっちか分からない)だと思いはします。ただ前回2回は審査員コメントの公表はなかったので、断定は出来ないなと思います。

審査員コメントの内容ですが、丸っぽい意見とかさては
「見せたい技がハッキリしていて、ノイズとなる要素も少なく非常に好感度の高い演技(なごつきくん)」「ご自身のジャグリングの強みの提示の仕方がクリアで、非常に見心地の良い演技でした。(松永くん)」等大まかな演技構成と火力について良いコメントを何個か頂けました。

審査員コメントで多かったマイナスポイントは以下3つです。

①姿勢の崩れ
②回収で終わるのは△
③グラインドの技が動きが少なく単調(他についても単調な部分は指摘されている。)
④キャッチのパターンを増やす

①と②はノードロにしようと姿勢を崩してでも取っていたことと復帰をするにはまだ技術が足りなかったせいです。
難易度技で見せたいものは見せられた気がするので復帰はこれから頑張りたいです。
③に関してはたしかに出来る技を組み合わせた感じで定点であまり動かなかったなと思います、もっと詰めれそうだなと思います。

確実に×だと思われる意見については、
「登場時のフラットのキャラクターの印象とタイミングが唐突なカスケードの出だしは、曲の印象との齟齬がやや感じられ、見る側の期待度がやや下がってしまうと感じました。」
というフィードバックて、初手の登場も足切りの要素ではあるのかと怖くなりました。
(1番サビの盛り上がりに対しては技のインパクトと演出が足りていない、4以上回収で終わっていて盛り上がりきれていないと文章が続きます。)

これは多分‪✕‬側のフィードバックだと思いますが、かなり細かいところまで書かれますね。落選コメントってなかなかに厳しい意見だなと思います。
予選は如何に減点を喰らわないかの勝負です。なので、解釈の齟齬が生まれないように詰めていく必要があります。
今回ノードロップで構成もある程度は詰めていたのですが、やはり所作まで詰められていなかったなと反省しました。

(2)本番の演技

緊張はあまりしていなくてかなり冷静でしたが、肩パタでミスが少しあったのが痛いですね。
肩パタは割と百発百中でミスらなかったパートで、グラインドが直前あまり良くなかったのでそこばかり練習してました。
(まぁいつも直前練習していない所で落とすので、いかに満遍なく練習するかは悩みどころです。)

その後は744以外は決まりましたね。744については壇上だと上にあげるのが腕が硬直してあんまり綺麗に投げれなくて困りました。これは戦略負けで3リング低いのばかり投げてたせいかもしれません。それと5リングの軌道が荒れていたことに少し焦りを感じて直ぐに始めようとしたのが良くなかったなと思いました。744の間がもしかしたら短かくて焦りを感じてしまう構成だったのかなと思います。
だから1投高く投げて深呼吸してから5リングを始めるくらいやったら良かったのかもしれません。
6リングと7733は深呼吸をしてから出来るだけの間があったので上手く行ったと思います。

(3)点数

73点で1位が4人、2位が4人、3位が1人でした。
1位10点、2位7点、3位5点なので、3位票が少なくても1位票が多くないと意味が無いようです。
多分完成度で3位の票が入ってしまったのかなと思うので、難易度を若干落としても良かったのかなと思います。(あと744が綺麗に決まってたらもう少し心象が良かっただろうなとも思いました。)

(4)ジャグリング以外の反省

CSを取り組んでいるうちにエクセルがめっちゃ得意になりました笑
資格勉強を出来る余裕を持ちたかったんですけど、、そこまで余裕が持てなかったですね、、
本当は絶対勉強する日を作ってやりたかったんですけどね、、
次挑戦する時はちゃんとスケジュールに資格試験の時間を入れておきたいなと思います。
ジャグリングでずっと動いていたおかげで、集中力や長時間の戦いに耐えられるようになり、JJFが終わってから仕事がやりやすくなりました。

18.今後

出るなら技術を今回の2倍程度まで発展させて出たいですね。。。
あと女子部門最多出場タイなんですよね、今回。だからもう1回出て私こそが最多出場だと言い張りたいです。
次また銀賞になったら表彰式の時両方のポケットから出すのか〜そして出る度にポケットが増えるのか〜と思うと滑稽ですね。ビスケットみたいですね。早く優勝したい。
まぁ、もし銀のメダルを5回取ったらチョコボール形式で金のメダルと同等の価値と見なすと思います。
今は「この路線の技を増やそうか」、「これを強化しようか」とわくわくしながら次のJJFを考えているので、また舞台でお会いできると嬉しいです。
まぁぼちぼち頑張っていきます。以上!

19.編集後記

結局全部で19000字を超えました。途中から「こいつは何を戦っていたのだろう」「修行僧みたいなことやってんな」と思いながら書いておりました。
2023/1/4から執筆しはじめて10ヶ月かけて書いたのでやっとこのnoteが日の目を見る時が来たのかと感激しております。noteは練習後に自分の考えていることを振り返るのにとても便利でした。
自分のジャグリング観をかなり言語化できたと思います。また、ジャグリング観をアップデート出来たらnoteも書こうと思います。

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