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効率よく勉強計画を軌道修正し続ける方法!2ヶ月に一度、〇〇をする!

大学受験を控えた高校2,3年生のあなた。
まあ、このまま進めていけばなんとかなるだろう
まだ細かくに計画は立ててないけど、うまく成績が上がるといいな

なんてふわっと考えて・思い込んでいませんか?

厳しいことを言うようですが、そんな根拠のない思い込みが通じるほど大学受験は甘くないのです。

残念ながら”なんとかな”らない世界。

ネットを調べれば様々なおすすめの参考書は合格体験記が出てきて、これらを使えばすぐに成績が上がると思いたいところですが、そううまくは進まない。


"1500時間"

大学受験を本格的に始めてからMARCH・関関同立レベルに安定して合格するために必要な勉強時間は1500時間です。

これまで10年以上の現場経験から数百人の受験生と1対1の面談を行ってきましたが、高校のレベルと受験を本格的に始めるレベルの成績は実はあまり関係ありません。”みんなほぼ出来ない”という状態です。

高校の約8割くらいの生徒は「授業は半分くらいしか聞いていない。定期テストも1-2週間前からちょっとやる」程度です。

これはこれでいいのです。高校は怒られない程度の点数を取りつつ、やりたい教科をやりたいくらいやれば。

でも大学受験は全くルールが違うステージです。

「学校で授業を少し聞いていた」程度のところからMARCHに合格するためには最低でも1500時間程度の自習時間が必要だと覚悟してください。

平日に3時間、土曜日に4時間、日曜日に6時間勉強するとして約60週間≒14ヶ月。部活を引退したり夏休みは40日間で300-400時間程度勉強できますから状況によってはもっと短くなりますね。
いずれにしてもこれほどの時間が必要になることを考えてください。

こんなに時間がかかる大学受験。今の自分の成績からMARCHやそれ以上の志望校に合格するためには、今の自分の成績を正確に把握して、合格に必要な要素を洗い出してそれらを埋めていく計画を立てる必要があります。

今回の記事では深く触れませんが、特別な才能や環境に恵まれていない限り、大学卒業後の就職のことを考えるとMARCH・関関同立以上を目指すことをおすすめします

では、実際に志望校に間に合う計画はどうやって立てればいいのでしょうか。勉強の方法やペースを良いものにするためにできることはあるのでしょうか。
今回の記事ではそれらについてお伝えしていきます。

MARCHは複数合格して、それに加えて国公立大学や早慶に合格したい受験生もしくは保護者の方に向けて書いています。

2ヵ月に一度、旧センター試験の過去問を解く

自分の今の成績を把握して、志望校合格までに何をどれくらい勉強する必要があるのかを判断するために最も使える方法は旧センター試験の過去問を解く事です。
旧センター試験の過去問での点数は、国公立や私立大学で取れる点数と相関している上に、大問ごとに詳細に分析すれば自分の得意な分野や苦手な分野を洗い出せるとても良い無料の教材なんです。

共通テスト・センター過去問 - 東進ハイスクール

英語の筆記は130点が一つの目安

まずは英語の今の力を測るために英語を解いて大問ごとに自己採点してみましょう。
旧センター試験過去問の英語の満点200点中、130点を取れているかがまず一つの目安になります。

130点を取れていない場合には、大学受験の英語で求められる基礎〜標準レベルが定着していないということになります。基礎レベルとは英単語・英熟語・英文法の基礎〜標準レベルです。

単語に関して、有名な単語帳を例に挙げるとターゲット1900の1500まで、システム英単語のStage3まで、速読英単語必修編まで。英文法であればVintageやネクステ、UPGRADEなどの問題集の7割程度を定着しているかどうかが基礎〜標準レベルの目安です。

これらが定着していれば130点は取れるようになりますので、まだ130点に達していない場合には何よりも最優先でこれらの分野を強化してください。勉強時間の半分は英語の基礎分野だけに割いてもいいくらい、大学受験全体から見たときに大事な分野です。

一文レベルの知識の定着

そのほかにも旧センター試験の大問2のA問題を見てみてください。一文レベルの空欄補充問題です。主に文法の知識、そのほかにも語法や熟語の正確な把握が求められる問題です。
この問題で10問中8問以上合っているようであれば基礎〜標準レベルの定着は良い調子です。6問以下しか合っていない場合には、同様に文法・語法・熟語を最優先にして定着を急ぎましょう

130点以下の場合、大問2のA問題の正解数が6問以下の場合、いずれの場合も基礎の定着が最優先です。

長文読解を始める準備ができていない

英語の勉強で最も存在感のある長文読解。長文読解問題の演習を始めるのはまだまだ先にして、限りある時間を知識の定着に向けることを強くおすすめします。長文読解の教材をはじめるのは少なくとも2-3ヵ月先から始める方がいいです。

英単語・英熟語・英文法の知識が定着していれば、長文対策をしていなくても旧センター試験レベルやMARCHレベルの長文は5-6割程度得点することが出来ます(正確には国語力やこれまでの読書量などが関わってきますが、多くの受験生は基礎〜標準レベルの知識だけでもある程度長文を読むことができるようになります)


数学は大問別に採点する

次に数学も解いて採点してみましょう。
IAとIIBそれぞれ大問ごとに採点してみて、大問ごとの満点の半分の点数を取れていない大問は基礎〜標準レベルが未完成だということが分かります。

数学は満点が20点の大問と満点が30点の大問に別れています。それぞれ10点、もしくは15点を取れているでしょうか。

もし半分は得点できているようであれば、その分野で絶対に押さえるべき基礎は理解できているので、そのまま演習を続けていけば順調に伸ばしていくことができるでしょう。
逆に半分も得点できていない大問の分野は、基礎レベルの重要な何かがかけている可能性があります。

数学の基礎の3つの力

数学は何を学んでいるのかを見落としがちな科目ですので、下記の3つの力を向上させることができているかに着目してみてください。

  1. 基礎知識(公式や計算の決まりを覚えているか)

  2. 解法の定着(典型的な解法を覚えているか)

  3. 計算力(計算スピードとケアレスミス)

それぞれ微妙な項目があれば、その項目をクリアできるように勉強の内容を合わせることができるといいですね。

半分以下しか得点できなかった分野は上記3つの力に着目して、もう一度分野ごとに復習しましょう。3-4周すれば7-8割の問題は解けるようになっていくはずです!

数学は分野ごとに深く時間をかける

数学の勉強を進める際に、まずは全分野を1周させるのか、分野ごとに何周もしてから次の分野に進むのか、迷うことがあるかもしれません。そんな場合には分野ごとに何周もしてから次の分野に進む方法で進めましょう。

英語などの知識暗記は長期間に渡ってたくさん目に触れさせることが大事ですが、数学は”理解”が重要な科目なので、参考書の問題の解説を1行も漏らさずに理解し切ることを目指してください。1行1行展開していく流れを"理解"することができれば、より忘れにくい記憶にすることができます。

その結果長い時間がかかってしまうかもしれませんが、あとは勉強の量と勉強を始める時期でなんとかするしかありません。

大学難易度・時期別の目標点

ここまで、旧センター試験の過去問を活用した自分の成績の把握方法についてご紹介してきました。

次は、大学の難易度・時期別の得点率の目標をご紹介します。




これらのデータは東進ハイスクールのデータを独自に加工しています。
東進ハイスクールでは2ヵ月ごとに共通テストレベル(以前はセンター試験レベル)の模試が実施されており、大学合格者のそれぞれの時期得点率をまとめたデータが公開されています。
大学受験 東進ブックス - Amazon

「意外と高い」と感じる人もいるのではないでしょうか。
ただ、4月や8月にこれらの目標点に到達していないと絶対に合格できない訳ではありません。

例えば8月の時点で目標点から20点低くてもそこから本気で勉強をスピードアップして逆転合格する人は実際にいますので、あくまで参考として、自分がどれくらい頑張らなければいけないかの参考にしてください!

実力チェックは、その後の最高プランを作るため

今回ご紹介した方法で自分の実力を試してみたら、自分の出来なさにショックを受けてしまうかもしれません。

ただ、ただ、落ち込んでいる暇はない!

すぐに明日からの勉強計画を立て直してください。

今回分かった自分の弱点は、これから最も効率的に自分の成績を上げることができる伸び代なのです。

勉強していたから正解できるはずだったのに間違えた問題」こそが最も最優先でケアしなければならないポイント。

最優先の優先順位をつけて、毎日じっくりと取り組みましょう!
受験生のうち10人に2-3人は10時間以上勉強しています。あなたも頑張れば毎日10時間以上勉強できる集中力と習慣がつくはず。

ここまで客観的に自分の成績を把握して、勉強内容を修正する方法をご紹介してきました!
ぜひこのノウハウを活用して志望校合格に役立ててください!


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