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旅と家どちらも好きで、ごと飛んだ
あのじいさんのように、の川柳
重力を曲げても星を移ってもすぐに隙間なくみっちりと埋まる
未来は狭い短歌
アンテナもワイングラスも置いてきた
情報や嗜好品よりも花の川柳
三択を当てたことなどないけれど今日はいけると二択もミスる
やらないという選択肢も検討すべき短歌
カラフルで狭い世界をくるくると 低い垣根を跨ぐことなく
口では飛び出したいと言う短歌
夢に見たすべては排泄物だった
宝石だと信じていた川柳
悪さして自分のしっぽにタイホされ
反省している川柳
選ばれるのを待つうちに充電が切れるくらいなら闇雲にでも
走り出してみる短歌
あの頃にもっと寄り道しておけば無人の街を飛ばずにすんだ
突き進んだ結果の短歌
午後二時のスポットライトでアカペラを
鳥も虫も今だけは黙ってほしい川柳
人類が小蝿を叩くかの如く
機械が旅客機を落とす川柳
六畳に似合う布団で見る夢と はみ出たつま先サイズの現実
あの頃には戻れないし戻りたくもない短歌