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韻文のマガジン

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俳句・短歌・川柳・都々逸を詠んでみます。 #ディストピア短歌 #寓話川柳 など、だいたいフィクションの韻文。たまに日常を詠んだりも。
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記事一覧

旅と家どちらも好きで、ごと飛んだ

あのじいさんのように、の川柳

あきやま
11か月前
4

重力を曲げても星を移ってもすぐに隙間なくみっちりと埋まる

未来は狭い短歌

あきやま
11か月前
1

アンテナもワイングラスも置いてきた

情報や嗜好品よりも花の川柳

あきやま
11か月前
1

三択を当てたことなどないけれど今日はいけると二択もミスる

やらないという選択肢も検討すべき短歌

あきやま
11か月前

カラフルで狭い世界をくるくると 低い垣根を跨ぐことなく

口では飛び出したいと言う短歌

あきやま
11か月前

閑さや絶えず鳴り響く警報音

非常事態が日常の川柳

あきやま
11か月前
1

夢に見たすべては排泄物だった

宝石だと信じていた川柳

今日よりも明日はいい日だと思う

そう思う川柳

あきやま
11か月前
1

悪さして自分のしっぽにタイホされ

反省している川柳

あきやま
11か月前
1

選ばれるのを待つうちに充電が切れるくらいなら闇雲にでも

走り出してみる短歌

あきやま
1年前

あの頃にもっと寄り道しておけば無人の街を飛ばずにすんだ

突き進んだ結果の短歌

あきやま
1年前
1

午後二時のスポットライトでアカペラを

鳥も虫も今だけは黙ってほしい川柳

あきやま
1年前
3

人類が小蝿を叩くかの如く

機械が旅客機を落とす川柳

あきやま
1年前
1

六畳に似合う布団で見る夢と はみ出たつま先サイズの現実

あの頃には戻れないし戻りたくもない短歌