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【タツトシビル】1/道銀ビルディング

60年にわたり北海道銀行の中枢を担い北海道経済を支えてきた本店ビル。この間、1階ロビー壁面を横断する巨大レリーフ「大地」が行員とともに多くの道民を迎え入れてきた。隣接する新大通ビルと一体の再開発でビルは生まれ変わる。これに伴い2024年4月に本店機能は近隣ビルに移る。親しまれた隠れアート、昭和の趣を残すビルはまもなく見納めになる。

完成年

1964 年(昭和39年) 甲辰きのえたつ

所在地

北海道札幌市中央区大通西4丁目1の1ほか

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設計者

山下寿郎設計事務所(現・山下設計)、田上建築制作事務所

施工者

竹中工務店

規 模

SRC造、地下3階地上12階塔屋3階、延べ2万8793平方メートル

1階本店ロビーの壁面を南北に横断するレリーフ「大地」

レリーフ「大地」:ビル完成に合わせ1階営業部のロビー壁面にあしらわれた幅41メートル、高さ3.3メートルの巨大アート。北海道ゆかりの彫刻家である本郷新、山内壮夫、佐藤忠良の共同制作だ。北海道の産業がモチーフで、1メートル四方のポリエステル樹脂板93枚で表現。レリーフの下で顧客を受け入れることは行員の誇りという。4月の移転に伴い倉庫で保管する予定で、間近に親しめるのもあとわずか。

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DoKoDe編集部は新年企画として、新年の干支え『たつ』と『たつ』にちなみ、辰年に完成した北海道内のビルを紹介します。


北海道建設新聞社がビルの着工や完成時に取材したデータに基づき紹介。建築物の情報は次のサイトで提供しています。

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