世界一周 バルセロナ・スペイン語留学 前編

世界一周 バルセロナ・スペイン語留学 前編

このノートは2017年3月初旬〜約2週間分のお話です。

チェンマイからバルセロナに到着して、学校に通い、一つ目のお家で過ごし次のお家に移るまでの日々です。
少しずつ更新していきます。

・3/17 1〜4 更新
・7/15 5更新 更新完了 

 1.ゆめのまちバルセロナ

ホテルに着いた瞬間、思わず日本語で「着いたー!!」と叫んでしまった。
時刻は23時半。ホテルのすぐ隣は小さなBARで、沢山の人で賑わっている。
この街の人々は宵っ張りだとは知っていたけれど、狭い店内は立ち飲み状態、外のテラス席も満席。土曜日の夜、友人、恋人同士で語り合うことがたくさんあるのだろう。
そんな人々を横目にタクシーを降り、喜びのあまり少し多めのチップを渡して私は26時間の移動を終えた。そう、26時間。
一体何がどうなったらそうなるのか自分でもわからないのだが、安いチケットで、できる限り接続のいいフライトを選んで乗ったはずなのに、結果的にチェンマイからバルセロナまで丸一日以上かかってしまった。これは下手すると日本から南米に行くより長い時間だ。
チケットを取る時、たいていの場合は発着時間が現地の時間で表示される。
チェンマイを出たのは朝、バルセロナに着いたのが夜。
それを見て感覚的に「うん、半日くらいかかるんだね」と思い込んだんだろう。
次に長距離を移動する際は、トータルの時間を計算することを忘れないようにしたい。びっくりするほど初歩的なミスだった。

とはいえ着いてしまえばこっちのものだ。
チェックインしたら部屋に荷物を置き、財布を掴んですぐに隣のBARへ直行した。
この26時間の移動の疲れと鬱憤を、アルコールによって流したい。

生ビールを注文し、店内で唯一空いていた小さな席に陣取る。
銘柄はわからないけど喉もカラカラ、疲れ切っていたのでとにかくビールがめちゃめちゃ美味い。
一気に半分ほど飲み下して一息ついて、ゆったりした気持ちで店内を見渡す。

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