生きるとは

平均台を歩く
高さは自由に設定でき
数字に縛られながらも
歩くペースは人それぞれ
果てしないようで終わりはくる
命を台の上に置かれた
一本の儚い紐にでも例えようか
つたいながら歩いていく
前に何かが立ちはだかったり、
横から誰かが呼ぶ声が聞こえたり、
良くも悪くもどこにでも
逸れることはできる
立ち止まって、
しゃがみこんだり、
何度も同じところを
行ったり来たり、
時に台が脆くなり、
足元が崩れることもある
進めど暗闇だけかもしれないし
そこに光が見えてくるかもしれない
けれど、確かなのは
後には 戻れない ということ。

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