結婚

結婚だけが人間の幸せでは無い。
だから、婚姻関係の有無によって社会的な信用が左右されるのはおかしい。

様々な価値観が現れる近現代で、こういった考え方はもはや一般化しつつある。

僕はこの考え方に概ね賛成だ。
結婚自体は素晴らしいことだと思うが、それのみが交際における唯一の正解だとするなら「幸せになるため」に結婚をすることになってしまうからだ。

結婚とはそれに足るべき関係性を二人間で築き上げた上でするべきであって、関係性を進めるためのタスクとして設定するのはおかしい、と僕は思っている。

そして他方で、築き上げてきた関係性の行き着く先は結婚だけでは無いとも思う。カップルのまま一生を終えるのもいいし、友人関係でもいい、肉体関係だけで構成される関係性があっても別に構わないとも思っている。
これは、多様化してきた恋愛形式によって作り上げられた価値観だと自分では認識している。

ここで一つ思うのが、「恋愛の唯一の正答が結婚でないとするならば、恋人関係になる際の『責任』とは何なのか」という疑問だ。

10年程前まで、人を問わず誰かと付き合うときは結婚という選択肢とは「責任」という形で向かい合っていたと思う。これは男女を問わない。
例えば、結婚する気は無いと言って付き合い始めたとしても「結婚をしない」という形で責任に対して回答を出しているという意味では、結婚を「責任」としてみなしているのだ。

これが、多様化の進む現代においてはどのように変わるのか。

「結婚」という正解が唯一のものでないとするならば、僕たちはどこを軸に恋愛をするのだろうか。

それが個人の「気持ち」であれば、少々素敵なことだと思う。

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