キュートアグレッション

という言葉を知った。
可愛いものに対して攻撃したくなる衝動のことをこう呼ぶらしい。

可愛いものに対して庇護欲が湧いた時に、その抑制として起こるもののようだ。

スマブラでカービィと対戦する時や、キャラクターを模したお菓子を食べる時、ちょっと楽しくなっちゃうのもこういう理由なのかもしれない。

自分が創作物の登場キャラクターに対してい抱いてた加虐嗜好のワケが何となくわかったような気がする。

つまりは、実在しない対象に入れ込み過ぎるのが嫌なのだ。
例えば、ピカチュウが好きなとき、その愛情をピカチュウへの攻撃性に変換することで、現実への影響を避けようとしている、ということなのだろう。

もしかしたらここ十数年で可愛すぎないキャラクター達が人気になったのもこういう理由なのかもしれない。
昔であれば、「キャラクターなんて」と切り伏せることで、キャラクターに対して現実まで影響を及ぼすような偏愛を向けずに済んだ。
しかし、そういったキャラクター文化が市民権を得てきた現在では、そういった態度をとることが難しくなってしまった。その上、キュートアグレッションを働かせて攻撃することも同じ理由で難しい。このままでは可愛いすぎるキャラクター達に現実を狂わされてしまう。
そこで敢えて「可愛すぎないキャラクターが好きだ」と公言することで、間接的に可愛いキャラクターを攻撃するのだ。

現に僕はイーブイの方が可愛いと思っているのに、ノコッチの方が好きだ。
理由はイーブイを好きになるとなんかやばい気がするからである。

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