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青識亜論の長文記事まとめ

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長文記事が増えてきたので、マガジンとしてまとめていきます。
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固定された記事

《当たり前化》する社会(車椅子と配慮と感謝を巡る論考)

イオンシネマでの車椅子対応が、ネットで大きな議論を呼んでいる。 障がい者への配慮を巡る問…

青識亜論
1か月前
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「クリエイターは批判していない」という欺瞞について

インターネットにおける炎上騒ぎで、最近、顕著になりつつある一つの傾向がある。 それは、 …

青識亜論
3週間前
45

【論点整理】都市公園における自由(朝鮮人慰霊碑と水着撮影会)

都市公園における表現行為をめぐる、興味深い議論が出てきたようなので、簡単に所論を述べてお…

青識亜論
3日前
23

なぜ私たちは対話をするのか?

よく聞かれる。 「対話をして、誰かを変えることができたのか?」 根本的な考え違いだと、私…

青識亜論
1か月前
38

焼きずんだと燃え上がる人々

バズりにバズッている話題なので、もう私から何も口を挟むことはないのだけれど。 とりあえず…

青識亜論
1か月前
39

パンを求めて暴動するとき、人間は馬鹿になるという話

暴力を徹底的に排除した世界が、権力者や既得権益者にとって都合がいいんだよ、だから民衆の側…

青識亜論
1か月前
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リベラルと保守の違い

ものすごく端的に表したやりとりだと思ったので、記録の意味もかねて、短い記事を書いておこうと思う。 「お互いに干渉しないようにする」というのは、ある意味では、世界の現状を肯定するに等しい。 もし、世界が「正しくない」のなら、その正しくなさを温存することにつながってしまう。 だから、多様性を守るために、世界を「正しくする」のだ。 これは、リベラルの問題軸、世界観の根底にある思想と言えよう。 リベラルとは、自由の単純肯定ではなくて、自由であってもよい世界を望む思想なのだ。

無敵であることには何の価値もないという話

私は昔から「忠臣蔵」というやつが大嫌いで、年の瀬のあの時期にテレビなどで流れ始めると、と…

青識亜論
1か月前
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ミモザとマイク

3月8日の国際女性デーにあわせて投稿された漫画「マイクを手放すな」が、プチバズを見せてお…

青識亜論
1か月前
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思想なき思想の時代

先日アップロードしたnote記事に関して、様々な感想をいただいており、嬉しい限りである。 参…

青識亜論
2か月前
102

嫌悪する自由、嫌悪を表現する自由

表現の自由が大切であるなんてことは、それこそ当たり前の常識の話であって、思想の左右やフェ…

青識亜論
2か月前
130

能登半島地震の支援をめぐる論争について

Xアカウントも凍結したのだし、しばらくは黙っていようかと思っていたのですが、能登半島地震…

青識亜論
3か月前
120

論点整理:表現物の「影響」とは何か?

いたましい事件が起きた。 幼少期の性的なトラウマは、被害者に一生残る心の傷を刻みつけるも…

青識亜論
1年前
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そろそろ「差別」という言葉の範囲について議論しよう

黒人俳優がロードオブザリングのエルフ役に起用されたことが話題だ。 私の個人的な意見としては、黒人が演じようが白人が演じようが、原作の持ち味がちゃんと表現されており、作品としての価値が高くなるのであればそれはかまわないと思う。 しかし、黒人が演じたことを批判する人々に「レイシスト」のレッテルを貼ったり、原作の肌の色の設定に忠実な配役を行うことをもって「差別」と論じるのは、行き過ぎであろう。 ぽゆぽゆ氏の定義では、肌の色によってなんらかの「機会損失」が発生することをもって、