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読書家の考えたきろく

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読書家のアラサー、エッセイをまとめました。
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記事一覧

映画『燃ゆる女の肖像』に沼った話。

久しぶりに映画を観たくなった。 ほっこりしたり、ぐふふと笑ったり、スカッとしたり、そういうんじゃない。 観たあとに、深く沼に沈んでしまうような映画を観たかった。 ということでアマプラを物色。 AIがオススメしてくれたのがこちら。 カンヌ国際映画祭で話題になったらしいので、そんなにマイナーな映画ではないのかな? 私は知らなかったけれども、シャーリーズ・セロンが4回観たというほど絶賛していたのだから間違いない。 フランスの映画監督がとった作品で、18世紀のブルターニュの孤島

【エッセイ】SNS断ちを始めた話

先日33歳になった。 その途端に、わたしのやる気スイッチがオフになった。 読書も注意力散漫だし、noteも文章がまとまらずに放置したし、ご飯を作ることも面倒になった。 必要最低限のことだけをこなし、なんとか日々をやり過ごす。 スイッチがオフになった理由は言語化できずに数日経った。 最近、読書を続ける中で思考グセみたいなものがついていたのであろう。 【なぜ、罪悪感をいだくのか?また誰に対する罪なのか?】を初めて考えてみたのだ。 以下、わたしが思うなぜ・誰に、だ。 なぜ? わ

【エッセイ】note開始から1ヶ月。言語化の質に変化があったよ、って話

6/27にnoteに初投稿をしてから、ちょうど1ヶ月たった。 わたしは、noteを読書記録として始めた。 最初の記事はこちら。 結構、思うままに自由に綴っている記事だ。 思うまますぎて、ちょっと長い。 それでも読んで、”スキ”を押してくれた方がいるというのは本当にありがたい。 また、上の記事以外にも23本をアップした。 全ての記事において、誰かしらが”スキ”を押してくれていた。 わたしをフォローしていない方もいらっしゃると思うので、感謝の気持ちが届かない方も多い。 それでも

【エッセイ】私流!note活用方法について

元来、私はクソ真面目な人間だ。 小・中の卒業アルバムの中にあるような、真面目な人ランキング。 そのランキングの1位を独走する勢いで他者からも真面目という評価を受けがちだ。 要するに”つまんないやつ”だ。 なのに、友だちには恵まれていたのは、友だちに感謝すべきことだと思う。 で、私の場合、クソ真面目な人間であらねばならないと、自分に言い聞かせて33年生きてきたタイプだ。 それが真っ当で、正しくて、唯一の道で、大人になるってことだと信じてきた。 私も知らない誰かにいつも見られて

【エッセイ】久留米のバイタリティばあちゃんにほっこり

今日は読書をしない日にしようと決めた。 考えすぎはよくないし、ほぼ室内にいる生活もなんだか味気ないし、何より体は動かした方がいい。 で、今日は遠くの定食屋さんへ昼ごはんを食べに行った。 大体車で1時間くらい。 久留米にある『てらさき食堂』 ここは連れ合いが学生時代にお世話になった食堂。 外観からして、私好みなお店である。 小洒落たお店もたまには行きたくなるが、趣深く歴史を感じるお店も好きだ。 お店の引き戸を開けると 右手に小あがり、左手にテーブル席、奥にキッチン、、、い

【エッセイ】夫婦における羞恥心について

このnoteは”無職”をきっかけに、その辺にいる読書好きが読書感想文を書くことで、将来への不安や無職であることの羞恥心をコントロールする目的で始めた。 文章を書く仕事をしたこともなければ、誰かに文章を読んでもらったこともほぼない。 強いていえば、小中高と読書感想文コンクールに入選程度はしていたので、私がしっかりと熟考した文章を読んだのはその審査員くらいではないだろうか。 で、ここはもちろんオープンな場所なので、中には読んでくださる方もいる。 最初に記録として残した「どこでも

【エッセイ】参院選を終えて32歳が思うこと

参院選が終わった。 今回の選挙に関しては 今までになく各党の方針を調べたり、党首の人となりを見てきたりした。 調べる中で「この人にしよう」「この党にしよう」という見解がまとまり 昨日、投票してきた次第だ。 ちなみに、これまでの選挙といえば、訳も分からず自民党に入れていた1人だ。 何も調べず「とりあえず自民党でいいんじゃない?」と軽く投票してきた。 なんなら20代は投票すら行かなかった。 なんか怖いし、投票の仕方もわからないし、そもそも政党の違いもわからないし。 私1人が投票

【エッセイ】デジタルデトックスでセルフご機嫌取り

1日にスマホを使用する時間はどれくらいだろう。 こんなデータがある。 2021年、アメリカの18歳以上のモバイル機器の利用時間を調べたところ、1日あたりのスマホ利用時間は3時間10分。それ以前から増加傾向なのだそうだが、「定額制ビデオ・オン・デマンド(SVOD)」「TikTok」「ポッドキャスト」等の各種コンテンツの急速な成長が貢献しているとみられる。(BISINESS INSIDER「1日でスマホを見ている時間は平均3時間46分。コロナ前後の消費行動はどう変わったか」より

【エッセイ】人生を5つでお手玉するゲームだと考えた時

昨日紹介した『スザンヌの日記』。 この本に出てくることばで、人生の教訓にしているものがある。 調べてみたら、このことばはコカ・コーラのCEOブライアン・ダイソン氏のスピーチだという記事があった。1991年9月6日に行われた大学の卒業式でのスピーチだそう。このスザンヌの日記は日本での発売が2002年。おそらく、この小説に出てくることばは、ブライアン氏のスピーチを参考にされたのだろう。 わたしは中学生にしてこの言葉を内に秘めることになるのだが、正直当時はよくわかっていなかっ

【エッセイ】サングラスを買ったらポジティブになった話

暑い。じとぉっとまとわりつく湿気ムンムンの暑さ。 本来エアコンは苦手なのだが、こうも暑いと熱中症が心配なので1日エアコンの効いた室内に避難している私。 ただ、それだけだと心身不健康だわと、定期的に外出するよう心がけている。 で、1日室内にいるからだろう。 アスファルトに反射して飛び込んでくる日光の強さに目が耐えられない。 そんなだから常に眉間に皺をよせて歩く。 もともと目は細く、つり目ぎみな私。 道ゆく人たちからはかなり人相の悪い人が歩いているように見えることだろう。 そ