【エッセイ】サングラスを買ったらポジティブになった話
暑い。じとぉっとまとわりつく湿気ムンムンの暑さ。
本来エアコンは苦手なのだが、こうも暑いと熱中症が心配なので1日エアコンの効いた室内に避難している私。
ただ、それだけだと心身不健康だわと、定期的に外出するよう心がけている。
で、1日室内にいるからだろう。
アスファルトに反射して飛び込んでくる日光の強さに目が耐えられない。
そんなだから常に眉間に皺をよせて歩く。
もともと目は細く、つり目ぎみな私。
道ゆく人たちからはかなり人相の悪い人が歩いているように見えることだろう。
そんな話を連れ合いにボソっとすると「サングラスを買いに行こう」という。夫婦となり数年が経ち、最近では自分の妻がモノを欲しがることに喜びを見出している連れ合いである。
そんなこんなで、いざ、サングラス選びへ出発。
ただ、ここで、1つ問題がある。
私はサングラスが絶望的なまでに似合わない。
童顔な顔立ちゆえに、子どもがサングラスをかけて遊んでいるようにしか見えないのだ。
それを知っている連れ合いのはずだが「それは似合うサングラスに出会っていないだけ」と普段ネガティブなくせに急にポジティブになりやがる。
いろんなサングラスをメガネ屋さんで試着していると「あら」っとなったサングラスがあった。
ゴールドの細いフレームに薄いブルーグレーのレンズが綺麗なサングラス。
色味が好み。素敵〜。
いやいや、待て待て。超オシャレ女子がかけてそうなサングラスに少し怖気付く。
私には似合わないんじゃないか。
高校生ヤンキーみたいにイキって見えるんじゃないか。
似合わなかった時、恥ずかしいしな。
なぁんて手にしたままグダグダしていると、連れ合いは「それいいじゃん」と嬉しそう。
私はいま自分の内側で葛藤しているんだ!と思いながら、のせられるまま、意を決して試してみる。
なんだ。試着してみるとなんだかオシャレに見えるじゃない。
私、似合ってるじゃない!!!
大学のころ、朝青龍に似てるといじられて、笑いがとれたことに嬉しがってたわたしでも!!
「お、いいじゃーん」とウキウキの連れ合い。
あなたからもそう見える?なら、これにしようかしら。
なんて感じでサクッと初めてのサングラスが決まった。
実は憧れていたサングラス。
このサングラスが似合う顔なら、そんなに悪くないな。
なんて、連れ合いの気まぐれポジティブが瞬く間に伝染した、嬉しい1日だった。
#買ってよかったもの
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