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ベトナムday7〜ハノイ〜

朝5時にハノイ行きの寝台列車で目覚めた。目を覚ましたときには、ベトナム人兄弟は居なくなっていた。寝台列車は普通のベッドほど寝心地が良いわけでもなく、夜中に何度か目を覚ました。到着予定時間は11時前と、かなり時間があったので車窓からの景色を楽しんだり、読書をしたりしながら過ごした。到着は予定より1時間弱遅れて、12時前になった。15時間の電車の旅だった。楽しいものでは無かったが、飛行機とは違う達成感を味わうことができた。

電車内で予約したホテルのチェックインが12時から可能だったので、初めにホテルに向かうことにした。ハノイはベトナムの首都というだけあって高級ブランド店が立ち並ぶ通りがあったり、高級車が多く走っていたり、スーツを着ている人が多かったりと洗練された印象を受けた。貧乏旅をしている僕が、洗練された店で食事ができるはずもなく、途中で見つけたローカル繁盛店で鶏肉のフォーを食べた。フォーは北部地方が発祥だということもあってか、今まで食べたフォーの中で、一番美味しく感じた。腹ごしらえを済ませ、そこから20分ほど歩くとホテルに着いた。今回のホテルは、寝台列車で疲れたという言い訳をして奮発し、2540円の個室だ。今考えるとと無駄遣いをしたなと感じる。チェックインを終えて、部屋に荷物を置くとハノイを観光するために外へ出た。

初めにホーチミン氏の遺体が安置されているというホーチミン廟を目指した。歩みを進めると、かなり広い敷地の中に荘厳な建物が建っており、それがホーチミン廟だとすぐに分かった。入場しようとすると、ハーフパンツはダメだということで長ズボンを購入するよう促されたので、外から眺めて楽しむことにした。近くにはフランス総督の邸宅や政府機関の建物などもあった。政府機関は日本の政府の建物を想像すると拍子抜けするほど簡素に見えるモノだったが、人が近づくと公安警察がライフルに手を掛ける仕草をするなど厳重な警備体制が取られていた。

次に西湖近くにある2つの寺を訪れた。そのうちの一つ、チャンクオック寺は湖に浮かぶ寺でありそれなりに見応えがあった。寺観光を終えると、ホアンキエム湖周辺をぶらぶらした。ホアンキエム湖は市民憩いの場のようで、たくさんの人々が辺でくつろいでいた。地球の歩き方にホアンキエム湖を望めるカフェがあると書いてあったので向かうことにした。かなり分かりにくい場所で、入るのが怖かったが入ってみると中国風の店内でおしゃれだった。ベトナム名物だというエッグコーヒーを頼んで屋上のテラス席に向かうと、綺麗なホアンキエム湖を眺めることができた。エッグコーヒーは泡感の強いカスタードのようなモノがコーヒーの上に乗っていた。僕はあまり好きではなかったが、好きな人は好きだろう。


のんびりしていると18時になったので、夜ご飯を食べに行った。ベトナム風つけ麺のブンチャーと春巻きとビールを注文した。ブンチャーには炭火で焼いたつくねが沢山入っていて、めちゃくちゃ美味しかった。ハノイに行った人には絶対に食べてほしい料理だ。腹一杯になったので、ホアンキエム湖の辺を散歩した。ライトアップがされており、多くの地元民、観光客が散歩をしていてほっこりする雰囲気だった。


散歩にしていると突如腹痛に襲われた。ホテルまで徒歩10分の距離だったので細心の注意を払いながら、早足で帰路に着いた。が、限界を迎えそうだ。その時に、キャッチのお姉さんが「一杯どう?」のようなことを言ってきたので、トイレの有無を聞くと、あるという。適当にビールを注文すると、トイレに駆け込んだ。間一髪で僕の勝利だ。日本と違いトイレが少ない上に、腹を下しやすい東南アジアアジア。他の観光客はどのような対策をしているのだろう。

トイレから戻ると、ビールがすでに用意されていた。心に余裕を取り戻して、辺りを見回すとかなりの繁華街だった。ハンダオ通りと呼ばれる、ハノイ旧市街屈指の通りだ。トイレへの感謝を込めてビールを2本飲んで帰ることにした。23歳でのお漏らしから救ってくれたキャッチのお姉さんにお釣りをチップとして渡して、ホテルに帰った。

ホテルに帰ると、シャワーに入り、荷物をまとめて寝る準備をした。翌日は楽しみにしているハロン湾のツアーを控えていたので、6時半にアラームをセットして眠りについた。


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