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15限目:地方の大学生向けの講義(速読術講座のフォローアップ)「おもしろい人」の会話の公式

ご無沙汰しております。桐島です。
最近、仕事が忙しかったため、ブログの更新が疎かになっていました。
しかし、一段落して、久々に更新していこうと思います。

2022年6/12と13の2日間に渡って、4/18、5/2に開催した読書会のフォローアップを、それぞれの日程6名ずつでしました(過去のイベント詳細は以下の11限目です)

そこでは、以下のコメントがあり、驚きました。

Aさんのコメント
講座終了後に、早速地元の茨城県の丸善に本を買いに行きました。一気に7000円分ぐらいの本を買い込んで、速読術を試してみて、本を読むハードルが以前よりも低くなりました。5/2の講座終了から、本日6/12までに10冊の本を読むことが出来ました。
また、「スマホ脳」を読んで、怖くなったので、携帯を見る時間をなるべく減らすようにして、1日平均6時間だったのを、2時間に減らして読書に集中できるようになりました。

Bさんのコメント
いままで、本を1ページ目から読む、「貧乏読み」しかできませんでしたが、講座のおかげで、パラパラとページをめくる読み方が出来るようになりました。このような読み方で、目に留まる箇所は、過去読んだ本と関係している箇所で、驚いています。

講座を聞いただけで終わってしまう人が多い、というのが世の常ですが、Aさんは、スピード感を持って実践してくれて、かつ、「スマホ脳」という本を読んで読書の内容を実践に移した結果、生活に変化が生まれたケース
Bさんは、本の読み方が変わり、新たな発見があったというケースです。

講座を提供して良かったと心の底から思いました。

参加者同士に色々な議論・質問があり盛り上がりましたが、私に関するものをこちらに記載します♪

Q:哲学書を読んでいますが、速読できません。どうしたら良いですか?

A:社会科学系の本は、速読しやすいです。結論があり、そこまでに至る論理展開も比較的単純だからです。一方、哲学を含む人文科学系の本は、速読が困難です。(内田樹先生の受け売りですが)特に、フランス哲学は、結論への筆の運び方、言葉遣い、論理構成の美しさ・精緻さで勝負しているためです。速読術の要諦は、本に合わせて色々な読み方があるということですが、哲学書は、最初から集中して思考して格闘しながら、読んでみて、じっくりと味わって下さい (笑)


Q:自分の専門分野の本ばかり読んでいると疲れます。その際に、どういう本の読み方が良いでしょうか?

A:息抜き本も必要です。いま読んでいるのは、皆様にも事前に共有した以下の本です。難しい本で疲れた場合は、右にある「おもしろい人の会話の公式」、「ユーモアコミュニケーション」を読んで、息抜きをしています。

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Q:小学校の現場では英語教育が取り入れられて教師が混乱しています。小学校の段階でアルファベットを覚えておかなければいけないため、英語が出来・不出来によって挫折する子が出てしまうという、教育格差の拡がりが生じています。教育の現場を良くしていくには?

A:小学校の現場では、カリキュラムのスクラップが行われないまま、IT教育や英語の授業が追加されていて、現場の先生は疲弊しています。
そもそも、日本は公教育への公的支出の割合が極めて低く、家庭が学習塾への追加費用を支出しているという、家庭任せの構図です。そこに、公教育に更に負荷がかかっているという構図です。
苅谷剛彦先生の本を読むと、①産業界がグローバルな人材創出を求めていますが、産業界が望む明確な人材像が見えないこと(英語を使いこなせて、ネイティブと丁々発止の議論が出来る人は、そもそも日本企業に就職しない)、②1987年以降、教育の目的が国際化、情報化への対応というように未来に向けられてしまったこと(それまでは、欧米へのキャッチアップのため、目標が過去や現状に定位していた)

以上を背景とすると、今さら、文科省が日本中の公立に、画一的な教科を押し付けるという発想自体が、古いのですが、現場は長い物には巻かれよ、という発想で、現場で生徒を育てるという日々多忙な業務下では、改善が難しくなっているというのが現状です。
孤軍奮闘かもしれませんが、●●さんのような方が現場で頑張っていらっしゃるのが救いのですので、少しずつ良くして頂けると有難いです。


Q:職場は人間関係が8割というが、どう人間関係を構築したらいいのか?

A:私の場合は、同じ部署の職員に対して、1日5笑いを取る、ことを目標にしています。多少不自然なコミュニケーションであっても、笑いが生まれなくても、部下や周りの人との距離が近づくことで、相談をしやすい関係を作るためです。

また、出来るかぎり、おもしろい環境を作るのもおススメです。
最近読んだ、「おもしろい人」の会話の公式、という本にインパクトのあるフレーズがありました。

それは、、、

「ウケる」とは「受ける」こと。

つまり、場の状況を把握して、相手を気遣う「おもてなし」こそが、「ウケる」ということです。

本日の会でも、「私は大した話は無いのですけど、、、」という前置きをして、それなりに内容のある話をするという手法を使った方がいました。
「大した話あるやんけ!」とツッコミたくなる内容で、おもしろかったわけですが、こういった自然なコミュニケーションにより場が和んで、おもしろくなります。

逆に、「おもしろくしよう」という意図が見えてしまうと、聞いているほうは冷めてしまってダメです。

「ウケる技術」という本も、お勧めです。※前回14限で紹介済

2日間に渡る充実した、速読術のフォローアップの会でした。

参加者の方々、どうも有難うございました(*´▽`*)

See you soon. 次回は16限目です。


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