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2限目:東南アジアは多様?(経済編)

東南アジア好きの桐島です。
前回1限目で、東南アジア10ケ国を紹介しました。この10ケ国は、驚くべき多様性があります。共通な要素が少ないのです。経済面(経済、人口規模、所属水準)、文化面(宗教、民族、言語)とバラバラです。

さて、本日は、経済面(経済、人口規模、所属水準)を取り上げます。

経済=GDP(国民総生産)、人口規模=国民の数、所得水準=1人当たりGDP、の3つの指標を使います。                  GDP÷人口規模=1人当たりGDPです。

日本の、1人当たりGDPとは約4万ドル(約430万円)で、およそ1人当たりの年間所得です。

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上は、ASEAN10ケ国のバブルチャート(※最新の2018年データ)です。横軸=人口、縦軸=GDP、丸の大きさ=1人当たりGDPになります。

さて、右上の赤丸が、インドネシアです。インドネシアは、1人当たりGDPは、3900ドル(年収40万のイメージ)で、丸の大きさは小さいですが、人口が2億6800万人と大きいため、国のGDPも大きくなっています。

黄色丸がASEAN10ケ国の平均です。それでは、インドネシアを除く9ケ国を拡大して見てみましょう。

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こんな感じです。さて、ASEAN平均以外に9ケ国が、それぞれの丸に該当しますが、どの丸がどの国か分かりますか?

ピンクは、人口がほとんどいない国=国土が狭い国と推測できるので、分かりやすいと思います。
また、前回1限で触れた、陸の東南アジア、海の東南アジアに違いは出るのでしょうか、何か規則はあるのでしょうか?





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正解は、上です。シンガポール(564万人)、ブルネイ(43万人)は国土が狭いので、人口もかなり少ないです。
タイ、フィリピンは、右上にあり、丸が大きめです。マレーシアは、人口は少ないですが、丸がシンガポール、ブルネイに次いで大きいです。

さて、ここまででお分かりの通り、
海の東南アジア(インドネシア、フィリピン、マレーシア、シンガポール、ブルネイ)は、陸の東南アジア(ベトナム、ミャンマー、カンボジア、ラオス)と比べて、丸が大きいのです。

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そうなんです。陸の東南アジアの緑丸の4か国は、CLMV(シーエルエムブイ)と呼ばれて、一括りにされます。
こんな所にも、陸vs海の違いが浮き彫りになるのです。

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最後に、棒グラフで復習すると、ASEANの1人当たりGDPは以上のようになります。CLMVがビリ4か国になります。シンガポール、ブルネイは、飛び抜けた1位、2位で、3位がマレーシアになります。

こちらは、ドル表示なので、1位のシンガポールの1人当たりの所得は、6.5万ドル(約700万円)ですが、10位のミャンマーは、1300ドル(約14万円)で、相当な格差が一目瞭然です。

本日は、東南アジアの多様性(経済編)でした。

See you soon.

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