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挑戦と創造

■ベテランの域に達すると 異動先で難しい児童や事例に 出会うことも あるかもしれません。
そうした難関に どう接していけばいいか?
■地下鉄の父 早川徳次(のりつぐ)の 【挑戦者魂】は一つの姿勢として 修養の学びになります。
■日本初の地下鉄は銀座線。
東京から浅草までの区間を 結んだのが日本初です。 今、令和4年の地下鉄は13路線。 384kmにも達しました。 さながら体に血液を送る 毛細血管のようです。
■徳次は南満州鉄道に勤め、 鉄道の重要性に気づきます。 そして,鉄道院の嘱託として ロンドンで世界最古の地下鉄を見て 感動します。 大正5年に,35歳で帰国後、 地下鉄の重要性を説きます。しかし学者や技術者は 東京は昔海なので,地盤が軟弱。 地下鉄をつくることは 無理だと揶揄しました。
■学者や技術者は 東京は昔海なので,地盤が軟弱。 地下鉄をつくることは 無理だと揶揄しました。
しかし 徳次は行動しました。 ここで参考になることが 三つあります。
■一つ目は地質調査したこと。 地下鉄を作るための 固い岩盤が何処にあるかを 徳次(のりつぐ)先生は 調べました。 そのときの手がかりは 橋がかかる場所には 固い岩盤があるはずということ。
これは,さながら 学習する時の児童の レディネステストに 相当しますね。
何処まで知識があるのか。 そこから学習は始まります。


■二つ目は 湧き水調査。 掘り進める時の障害になる湧き水は どのぐらいの量が予想されるか?
これは 学習を難しくする条件を 示しているように 私には感じられました。 つまずきが 予想される場所ですね。
■三つ目は、交通量調査。 とても地道な調査の方法でした。 調査から地下鉄は ・渋滞の緩和につながる。 ・高い工事費だが採算がとれる。 そうした根拠を得ました。
これは学習で言えば、 防災学習。どのように活用できるか? ということですよね。
■専門家の常識を覆し, 人を動かし、納得させるには 自らの手で根拠を作る必要があります。
これは 徳次先生の時代も今も 変わらないような気がしてなりません。


■さらに、地下を走るので 万が一の 崩落や火災のために 全鋼製の固い車両を採用しました。 知床の観光船の安全面が 考えられていない、杜撰な所と比べると 全く大きく違いますよね。
■さらにさらに、暗い地下でも 気持ちが明るくなるように 車体はレモンイエローで塗装しました。 確かに 銀座線は私の好きな柑橘系の色です。
■早川徳次(のりつぐ)先生は なくなる直前、自分の娘に 「今に東京の地下は蜘蛛の巣のように地下鉄が縦横に走る時代が必ず来る。また,そうでなくてはならない。」 と語りました。


■私も死ぬときには, 「特別支援学級なんて必要ない。先生ならだれでも支援の必要な児童に支援・指導方法を知っている時代が来る。」 と言いたいです。 いや、生きている間にそうなるようがんばります。 【おわり】










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