お供え

第4回 吉田知子「お供え」平成怪奇小説傑作集

ハードボイルド読書探偵局ラジオ
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<アフターディテクティブコラム>
「お供え」吉田知子『海燕』19917月号/『お供え』講談社文芸文庫(2015)

これは探偵たちが狂喜乱舞した傑作でした。ずっと「すごい、すごい」と言ってたんじゃないかな。例えば「光堂」やこの後にでてくる「すみだ川」はレイヤー構造が「ある」ということはわかりやすいのですが、この「お供え」は色々なものが地続きが繋がっちゃってて、それが徐々に混然一体となって捻じれていく。そこが「怖い」。個人的にこのアンソロジーの中で「一番怖い小説」だったかもしれません。たまげた。(胴元)

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