2020/10/01の日記

2020/10/01
16時間眠って食事をしたら1日が終わっていた。青い部屋に住んでいるのは誰でもなくわたし自身で、何を守るべきかも教えられず、はなから信じてもいない神に選ばれなかったと嘆くわたしは天国と地獄の区別もつけられずにどうにか幸せの断片を手繰り寄せ自分を説得し続けている。
望まない形で手に入れた永遠を今更謳歌しようともがき、誕生日の造花を愛おしそうに眺めた彼女の年齢は今年も14歳だった。わたしは透明人間となり、社会に負の香りを遺して今日も責任を取るように布団に潜る。西陽がさす放課後の教室に意識が飛ぶ。風邪を引けたなら学校を休める。そんな考えで今日も発熱を夢見ている。体内を侵食する何者かが、わかりやすい錠剤とともに溶けていくような代物であることを祈っている。
愛されたいと願っていたらふと愛されてしまったらしい。願いは叶えば消える、その願いは彼女ごと消え去ってしまったという。欲を愛されるための目印だと言い聞かせて、気づいたらそれごと愛していた。何だか少しだけ寂しいんだ。

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