Chito

人形の博物館でディレクターをしています。 人形、玩具、ぬいぐるみ、魔法少女、などが研究…

Chito

人形の博物館でディレクターをしています。 人形、玩具、ぬいぐるみ、魔法少女、などが研究調査対象。 臨床美術士や、NPO法人「まなびとくらし」としても時々活動。

最近の記事

着せ替えぬいぐるみとは

ぬいぐるみのげんざいち展最終日、参加作家のdroguerieさんのイベント「ぐりっこリースづくり」が開催されました。 すでにお持迎えいただいたぬいぐるみを持参され、かわいい手作りのお洋服を着られていたり、手作りの帽子などかぶられて、とても可愛いらしく愛されている様子がうかがえます。 こんなに沢山のバリエーションを作られたのも驚きです。もうすぐ10年で2000体以上作られてきたのだそう。 集まった皆さんからコメントいただくことに。 円形になってひとりずつ何でも、言葉にしてみた

    • 🧸ぬいぐるみ演奏会🥁

      動くぬいぐるみと一緒にトイピアノや楽器を演奏する会が催されました。

      • 🐻ぬいぐるみ保育園に参加したら、学びが深かった 02

        ぬいぐるみ保育園の一日はどんなものだったかご紹介します。まずは入園式 それから、みんなでごはんを食べます。 事前に好きな食べもの、嫌いな食べものをご家族からヒアリングしております。 あいにく雨だったので室内で過ごすことに。 本当は横浜散策や中華を食べる予定でした🥲 でもさすがはプロフェッショナル。室内遊具に楽器、玩具、色々あって忙しいくらいです🥁 みんなでお昼寝もします。お友達とスヤスヤ。 このあと連絡帳(これがとても重要)、卒園アルバムも作成されていきます。こちらが

        • りゅうちぇるとトランスジェンダーな人形について語る日を夢見ていた

          今になりキツさが来ている。 いつか何か一緒にできるって思ってた。 勝手にだけど。 中2の息子は最近も「りゅうちぇるの打ってる女性ホルモンは何からどうやって抽出してるの?」「涙袋メイクって目が大きく見えるんだよね、やってみたい」と、とても関心を寄せていただけに、親子でとてもショックを受けている。 私も含め、社会がりゅうちぇるに背負わせていたものは計り知れない。 いつからか、りゅうちぇるの求心力や発信力にのっかって、未来に期待していた気がする。 実際、りゅうちぇるが表に立った

        着せ替えぬいぐるみとは

          🐻ぬいぐるみ保育園に参加したら、学びが深かった01

          先日ぬいぐるみ保育園のイベントがありました🧸 そしてそれは、 非常に学びが深かったのです。 ぬいぐるみ好きなみな様は、ご自分がヘビーユーザーかライトユーザーか、にわかか、などご判断がつきますでしょうか、私はつかなかったです。 人間と人間の関わりがその数だけあるように、人間とぬいぐるみも、その関係性はその数だけあるのですから、もっともなことだと思います。 しかしです。 私はぬいぐるみ好きですが、今回のイベントで自分のことを「ライトユーザー」であると認識しました。 ※分析する

          🐻ぬいぐるみ保育園に参加したら、学びが深かった01

          暴走族と藁人形

          こんにちは、人形の博物館でディレクターをしているちーとんです🐷 GWに実家で大掃除をしなくてはならず、リカちゃん、ティモテ、バービー、ブライス、様々な人形との再会を果たした私ですが それより何より、、、暴走族雑誌「チャンプロード」1998年、2000年の2冊を発見しついつい中身を見てしまった私。衝撃に包まれました。 なんというデコラティブなバイク。。。 ハイセンス過ぎるワードの数々。 そしてさらなる衝撃が。。。 言ってしまえば田舎ヤンキー向け雑誌のチャンプロードですが広

          暴走族と藁人形

          映画「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」を、展覧会「ぬいぐるみのげんざいち」をディレクションした私はどう見たか。①

          ちょうど「ぬいぐいるみのげんざいち」展示が始まったと同時に、シネマリンさんで 「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」が上映され、作品上映後に舞台挨拶をされた監督の金子さんにお会いし、展示チラシをお渡しさせていただきました。 「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」というタイトルだけ聞いた私は当初「ぬいぐるみを好きな人の中にも様々な人がいるわよ🤔」と考えていました。それは、自身が人形の施設で働きながら、作家や持ち手、様々な方と接してきた経験から実感として持っているものとして。 でも

          映画「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」を、展覧会「ぬいぐるみのげんざいち」をディレクションした私はどう見たか。①

          ぬいぐるみに親ガチャはあるのか

          「いろはのボー」について書いていたら、ふとぬいぐるみにとっていい持ち主とは何か?という問いが浮かびましたのですこし。 ※以下は少々辛い内容になるので、今メンタルが不安な方、不快になられる可能性のある方はこちらでストップで🙌 先日、人形やアートなどをテーマに取り上げていた著名な雑誌の編集者の方にお会いする機会があり、作られた人形へのハラスメントが横行しているとの話を聞く。例えば球体関節人形の指や脚をあえて破壊してから、またオークションなどに転売するなどの悪質なケースがあると

          ぬいぐるみに親ガチャはあるのか

          「ぬいぐるみのげんざいち」展④片岡メリヤス×菊地浩平トークショーその2「アムちゃんについて」

          横浜人形の家でのイベント「生きものとしてのぬいぐるみ」トークショーは、100席がすべて完売。キャンセル待ちも出る盛況ぶりでした。 チラシには「人形、ぬいぐるみと一緒のご参加歓迎」「ぬいぐるみのお客様はお連れの方のお膝の上でお願いします」と表記🧸 するとかなりの方がぬいぐるみとご一緒に来て下さり、ステージから見てもお客さんとぬいぐるみのお顔の両方が見え、なんとも新しい光景でした🐻🙆 当日はお客さんの持つぬいぐるみについてもお聞きするため、インタビューを決行。私とスタッフはマイ

          「ぬいぐるみのげんざいち」展④片岡メリヤス×菊地浩平トークショーその2「アムちゃんについて」

          「ぬいぐるみのげんざいち」展③片岡メリヤス×菊地浩平トークショー‥の前に「菊地浩平さんの人形参観」へ。

          今回、イベントも込みで「展示」と考えて構成をしていました。どうやったら、もっと人とぬいぐるみの生活やその多様性について共有できるんだろう?そう思った時、もっと多くの人の生の声を聞きたいと思いました。 きっかけとして、私とぬいぐるみ作家の片岡メリヤスさんは、人形文化研究者の菊地浩平先生の授業「人形参観」に参加させていただき、そこでは生徒たちが大事にしているぬいぐるみや人形を持参し一緒に授業を受けるのですが、自分のぬいぐるみについても学生が語ってくれました。 学生たちは、持参し

          「ぬいぐるみのげんざいち」展③片岡メリヤス×菊地浩平トークショー‥の前に「菊地浩平さんの人形参観」へ。

          「ぬいぐるみのげんざいち」展② ゆきさんのつくるぬいぐるみ、ボー🧸

          今回の「ぬいぐるみのげんざいち」展のメイン作家で、くまのボーちゃんを制作されている貝戸由希さん。ボーちゃんを作り始めてから20年以上が経ち、その数も2000体を超えているそう。 「ボーちゃん」はなんとなく左右が対照ではなく、ボーっとしているような見た目から「ボー」と名付けられたそう。 ボーちゃんは沢山の人に愛されているが、ゆきさん曰くその表情は持ち主によって変わっていくという。前の投稿にも書いた「いろはちゃんのボー」は、1体目をなくしてしまい2体目をお迎えしたが、ゆきさんが久

          「ぬいぐるみのげんざいち」展② ゆきさんのつくるぬいぐるみ、ボー🧸

          「ぬいぐるみのげんざいち」展①そもそも編

          こんにちは、私は人形の博物館にて展示ディレクターをしているちーとん🐖です。今回は2023年4月23日から7月23日まで開催の「ぬいぐるみのげんざいち」展について企画者の視点でご紹介します。 今回は単純な「ぬいぐるみ作家のグループ展」にとどまらない、ぬいぐるみと人との関係性を描くような展示をしたいと思い、これまでにない挑戦的な内容とイベントを試みました。 たくさんのことを詰め込んだ企画展なので、何回かにわけてこの展示について書こうと思います。今回は「ボーちゃんといろは」、そして

          「ぬいぐるみのげんざいち」展①そもそも編

          書きます宣言。

          「書くことは自分自身を救う」 私の恩師、萩原朔美が言ったこと。これは朔美さんが自身の経験から云うことだった。 私は今組織の中の人として働き、まるで鳥かごに入れられた虫のような気持ちになっていたけれど、とても希望が持てた。そうだ、書けばいいんだ。その自由や権利はいつだって開かれている。 忖度してるのは自分じゃないか。 恐れることはない、そう思い私がどのように日々考えているのか、何をしているのか(時々自分でも見失います。。)もっと綴っていこうと思いました。

          書きます宣言。