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お天気別プレイリスト【晴れの日編】

 大好きな曲たちで「晴れの日」「雨の日」プレイリストを作っている。
 作ってみたら思いのほかいい感じにできたので、自己満足ではあるが、個人的な備忘録として残しておきたいな、と思う。
非常に偏った趣味なので、同じアーティストの曲がだいぶ重複している。歌詞に「晴れ」や「太陽」が出てくる曲もあるし、完全に個人的なイメージで晴れの日に認定している曲もある。

1.Sunny Morning(フジファブリック)

 天気の良い休日に、さあ出かけようと車に乗って、エンジンをかけて最初にこの曲が流れてきたら最高。パリッとした爽快なイントロのギターリフに気分が上がる。
「どこかに行くならカメラを持って 新しい靴を履いたらOK 飛び込め!」
この歌いだしの歌詞も、何かが始まる時のワクワク感を絶妙に表現していると思う。ライブの時、「飛び込め!」のところでジャンプするメンバーの姿もほほえましい。
サビで急にテンポダウンする不思議な構成で、しかもサビの歌詞が
「さあ旅立ちの朝 始まりの時 大きな空今日も雲が流れるよ はい 快晴」
これだけというシンプルさ!
 何かワクワクするような予定がある日の、朝一番に訊きたい曲。

2.SUN(星野源)

 確かリリース当時のインタビューで言っていたけど、底抜けに明るいものの象徴として「太陽」をテーマにしたとのこと。わりとゆったりとしたテンポの曲だけど、聴いていて自然に体が揺れてしまうような心地よさがある。
 MVもキラキラしたカラフルな映像で、見ていて元気が出る。だけど歌詞は意外に底抜けに明るいわけじゃなく、はっとさせられるような寂しさが垣間見える。
「Hey J いつでもただ一人で 歌い踊り」
「祈り届くなら 安らかな場所いてよ 僕たちはいつか終わるから 踊る いま」
 日本人的な諸行無常感というか、いつか終わるから今は楽しく生きようぜ、と言ってくれているような詞だなぁ、と思う。

3.セスナの空(Suzumoku)

 ご存知の方は少ないと思うが、Suzumokuというフォークシンガーが好きで、プレイリストにも多数入れている。
 この人の歌詞は情景描写がとても鮮やかで、景色や色や明るさ、温度が感じられて大好きなのだ。
“梅雨明けの町を夏が乾かして 幾つかの約束がそっと動き出す頃”
“白い羽のセスナがほら青空の中を 淡く淡く彼方へ”
 梅雨が明けて夏が始まる頃のまぶしさや暑さと、真っ青な空に消えていく白い飛行機の影のコントラストがイメージできる爽やかな歌詞。カントリー調の跳ねるようなギターのリズムもワクワクする。
年々暑くなる夏は爽やかどころではないけれど、色彩の濃い青色の空は夏にしか見えないんだよなぁ、と思う。

4.花咲きポプラ(秦基博)

 ポプラの木が失恋した女の子を慰めようとする、というファンタジックな曲。優しい歌詞と明るいメロディーと、ハンドクラップが楽しくてホッとする。
“君がまた笑ってくれるなら 僕は花を咲かすよ 
何色の花がいいの? 太陽の七色からどうぞ選んでみて“
秦基博の声は、柔らかいのに独特な引っかかりというか、ざらざらしたような芯があって、唯一無二の良い声だと思う。柔和なたたずまいのせいか、こういう優しい曲がすごく似合う。
その一方で、バリバリに色っぽい曲もあったりするからそのギャップにまた引き込まれるんだけど。

5.ブルーブルー(Suzumoku)

 これはあんまり歌詞を意識して聴いてないなぁ。
 タイトルの通り、ひたすらにさわやかな青空が広がっていくような曲。サビで「ブルーブルー」を繰り返す歌詞と、伸びやかな声とメロディーがひたすらに気持ちいい。

6.彼方へ(コブクロ)
 

 コブクロの代表曲「蕾」のB面曲で、疾走感あふれる爽快な曲。イントロのストリングスの軽快なメロディーが好き。晴れの日、というより、上空で輝く太陽の光のイメージがある。
ライブの時、黒田さんがサビの「彼方へ」で客席を指さすポーズがかっこいい。

7.アイス缶珈琲(Suzumoku)

 だいぶSuzumokuが連続している。
 このプレイリスト、なんとなく一日の時系列に沿って並べている。これは平日の昼下がりに、サラリーマンがもやもやを抱えて仕事を抜けだす、というストーリーの曲。
“適当な嘘でごまかして仕事を抜け出してきたのさ 平日昼下がり”
“誘われるように仰いだ空が今日だけは やたらと高くて広いのに
 それを遮った人混みはただ 急ぎ足で下を向いてひたすら流れてる“
“こんな日になるなら雨でも降ればいいのに”
 ここまでは全体的に明るく爽快な曲が中心だったけれど、ここで少しカラーを変えている。もやもやとした心の内と青空のギャップが切なく感じる。自分が落ち込んでいる時に、その気持ちとは裏腹に空が澄み渡っていたりすると、ちょっと悲しくなるようなことはないだろうか?
 外はいい天気なのに気分が晴れない…という日に寄り添ってくれる名曲。

8.会いに(フジファブリック)

 ボーカリストの志村の死後、3人体制になって初めて作った曲で、初めての作詞とは思えないくらいフジファブリックらしく、情景描写もきれいな曲だ。
“空は広がってく 雲は溶けだしてる まぶしいのに なぜか見上げちゃって”
“まとまっていない気持ちだけれど 届けてみたいから”
曲のできた背景を考えると、「会いに」という言葉が少し切なくも感じてしまうけれど、遠くにいる誰かに思いを伝えようという前向きな気持ちが曇りなく見えて、大好きな曲。
 尚、地元にライブに来てくれたときに歌ってくれると感動もひとしお。

9.愛する人よ(コブクロ)

 だいぶ初期の曲なので、あまり知られていないかも…。さわやかというわけでもなく、可愛らしいでもなく、王道のバラードでもなく、何気ない穏やかな日を切り取ったような温かくて大好きな曲だ。この曲中で歌われている彼女の為人がとても暖かい。
 春秋の午後3時~4時くらいの、昼間と夕方の間の時間、日の光が白からちょっと暖色っぽくなってくる時間が好きなのだけど、そのくらいのゆったりとした時間のイメージがある。

10.西日工場の煙(Suzumoku)

 これまた情景描写がめちゃくちゃ美しい曲。日が傾いて夕方になってくる。
“雨の上がった空に立ち上ってく 遠くそびえる工場の煙
朱色にじんだ雲が夜を招いて 今にも堕ちてしまいそうだ”
 この曲、通常のバンド編成バージョンと、クラシックギター弾き語りバージョンがあるが、私はクラシックギターバージョンをおすすめしたい。ぽろぽろとした柔らかい素朴な音が、夕方のもの悲しさに良く合っていると思う。
 この曲の歌詞を聴いて、中原中也の「帰郷」という詩を思い出した。確か赤レンガの工場のある風景を読んだ詩だった。夕暮れ時の工場というのは、とても絵になる。

11.ムーンライト(メレンゲ)

 1日の終わり、月夜にちなんだ曲。夜に「晴れ」というイメージはなかなか無いけど、これは明るい満月のイメージがあるので晴れの日プレイリストの最後に入れた。
 メレンゲは何といってもボーカル、クボケンジの声が独特で癖になる。かすれたような、甘いような、引っかかるような、切実さを感じさせる声。
 正直、この歌は歌詞が理解しきれておらず、本当は晴れの日にはそぐわないかもしれないが、澄んだ空に浮かんだ満月のイメージと、とにかく「なんかよくわからないけど大好き!」な曲で、何かに選びたくてここに入れてしまった。


以上、お天気別プレイリスト【晴れの日編】でした。
今考えると他にも色々入れたい曲が出てくる…。3年周期くらいで更新かけてみるのも面白いかもしれない。

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