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シンプルに出せばいい

2023年は、振り返ると「書く」行為に対して及び腰の1年だった。

3月に稀人ハンタースクールに飛び込んで、多くの学びとかけがえのない仲間に出会え、メディアに自主企画を出したり、スクール卒業生でZINEを作ったりしていても、だ。

劣等感を成長のバネに変えられないまま、焦りばかりが募っていく。

書きかけの原稿をこねくり回し続ける年末、透明書店さんのイベントで夏葉社の島田潤一郎さんのお話を聞いた。
「うわー、これ大事!」と書き留めた言葉がいくつかあるが、その中で特に刺さった言葉がある。

頭で考えられることってたいしたことではないというような、なにかそういう想いがずっとあるんです。
そうじゃなくて、体を使って作ったものというのは、必ず相手に伝わるのではないかという気がするんですよね。
それこそ、机上の空論なのかもしれないけど。
自分が実際に足を動かして、手を動かして作った本というものにはなにかが宿るはず。

12/22開催 透明書店イベント ひとり出版社は中華料理店に似ている!?
夏葉社・島田さんに聞く仕事と暮らし-気鋭のスモールビジネスの、はじまりのお話。


2023年の自分は、頭で考えてばかりだった。
理想形ばかりを思い描き、理想に足るアウトプットができずに手が止まる。
いったん手を止めて考えてしまうと、出そうとしているアウトプットがますます色褪せて見える。

シンプルに出せばいい。

師匠の川内イオさんにアウトプットの悩みを打ち明けたときのアドバイスだ。

面白い、面白くないを判断するのは読者。
いま自分にできることを精一杯やって、あとは世に出すしかない。
人の目に触れてああだこうだ言われて、初めて反省点や強みがわかる。

師匠の教え

「ああだこうだ」を受け止めるには勇気がいる。
師匠が道を示してくれたにも拘わらず、年末までうだうだしてしまった。
でも、島田さんのお話を聞いて、師匠の言葉と繋がった。

理想は、頭の中で考えていても理想のままだ。
行動して、世に出して、軌道修正して、また行動して。
目指す場所へは、身体を使って近づいていくしかない。

考えるだけで終わらせない。
考えた頭の中身は、手を動かして外に出す。

見えない読者が怖いなら、自分が読者だと思って書けばいい。
忘れっぽい私の、未来の自分に向けた忘備録だ。
忘備録だと思えば、外に出せる。

シンプルに出せばいい。

自分への文章なんだから。
短くたって、駄文だって。
今年はどんどん書いていこう。

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