「RRR」にかつての香港映画のキラメキを見た

「RRR」を観てきました❗️

三時間という長さながら、アクションにダンスに歌に踊りと、全く飽きさせないスピード感で展開する娯楽活劇でした。
同行した家族は「ベン・ハーみたい。娯楽大作だね」と言っていたのですが、私は
香港映画だ…!香港・武侠映画が帰ってきた…!」と勝手に胸を熱くしていましたw

一口に武侠映画、カンフー映画といっても年代ごとにもスターによっても色々あるんですが、私の脳裏に浮かんだのは、ジェット・リー※が主演の「黄飛鴻(ウォン・フェイフォン)シリーズ」。
「あれだ!ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナだー‼️

だって、
①圧政を強いる欧米列強=英国に反発する、②正義を信じるカッコいい主人公が、③不自然さのない、リアルさとあり得なさを両立したワイヤーアクションで、④めちゃめちゃカッコよく戦う!

そしてあのエンディング…

監督出てきちゃってるじゃん。
これ見たことあるよ…エンディングをNGシーンで構成する香港映画のお茶目なところ…
マニアが好きな楽屋落ちじゃなくて、一般観客にウインクしてくるような、開放感、好き。

そんなデジャブの連続に脳汁出まくりな三時間だったのですが、細かいとこは抜きにしても、やっぱり武侠映画の正統後継では?と思うのは、リアリティとファンタジーの間に橋をかけてくれる、生理的快感に訴えかけてくるアクション。
もう最近ではアニメでも滅多にお目にかかれないと思っていたので、ホントにありがとう!ありがとう!って喜びがすごい。


ハリウッドのワイヤーアクションとかって、滞空時間を長くして「それはない&ダサい」って我に返ってしまう演出が多いんですよね。
でもRRRは「ラーマやビームならこういう離れ業がきっとできる!」て思わせてくれる動きになってる。非現実的な跳躍力だとしても、映像の中では真実味がとてもある動きで、しかもカッコいい&気持ちがいい。

香港映画も、安いものから大作、恋愛ものからカンフーまで大量に作っていたし、規模感は違うとはいえ、業界の勢いも今のインド映画と似てたんじゃないかな。

もちろん、RRRは作品単独で素晴らしいし、神話性の取り込み方とか、独自のものがあるので、香港映画の方が先〜とかそういうことを言いたいのではないです。

でもあの快感がまた味わえて、めっちゃ嬉しかった‼️

RRRが好きな人は、昔の名作カンフー映画も観てね〜‼️←何目線?(笑)


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※公開時の名前はリー・リンチェイ

あとNG集がエンディングの映画は主人公が同じの別監督作品ですが、説明は省きました

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