市場のメカニズムと失敗(高校経済)

こんにちは、ちゃすいです。

noteを開いていただきありがとうございます。

引き続き経済についてまとめていきます。

お読みいただけたら幸いです。

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1.市場のメカニズムと需要供給曲線


1-1.市場の仕組み

 市場経済において、生活に必要な財のほとんどは他者の生産に負っている。市場経済では、家計や企業は対価を払うことで必要な財を入手している。だが、品不足が起こると支払う対価は増加する。(価格が上昇する)。このように需要が供給を上回ると価格が上昇する。また価格が上昇すると供給量は増加する。このように需要量と供給量のギャップがあると価格の変化を通して品不足や品余りは自然に解消される(価格の自動調節機能)。供給量と需要量が一致する価格は均衡価格と呼ばれる。市場経済では価格は資源の過不足を示しており、その変化を通して需要と供給が調整され、資源の有効活用が図られる。以上の動きを市場メカニズムと呼び、これがうまくいくと資源は最適に配分される。


1-2.需要曲線と供給曲線

需要曲線がシフト(移動)する例

需要曲線

供給曲線がシフト(移動)する例

供給曲線

2.競争の不完全性

 しかし、競争の状態や財・サービスの性格などにより、市場メカニズムが機能しない場合がある(市場の失敗、市場の限界)。失敗の例としては、(1)競争の不完全性、(2)情報の非対称性、(3)外部経済と外部不経済の3つがある。

2-1.競争の不完全性

 まず競争の不完全性とは、特定の企業が巨大化して市場を支配し、企業間の競争が弱まり、価格も資源の最適な配分を図るという役割を果たさなくなることである。これは市場の寡占化、独占化が進むと起こる。これは19隻の後半から資本の集中と集積によりカルテル(企業連合)、トラスト(企業合同)、コンツェルン(企業連携)といった形態が出現するようになったのが始まりである。今日において独占や寡占が起こる原因としては初期投資に巨額の費用がかかる場合や特許によって他社が新規参入しづらいことがあげられる。また企業が規模を拡大するのは、生産量を増やすことで単価を下げることが可能であるからであり、これにより他の企業を駆逐することになる。これにより一部の企業によりデファクト・スタンダードが作られるようになる。(例:WindowsやDVD規格のブルーレイ)。

 寡占・独占の問題点としてはプライスリーダー(価格を先導するもの)が、利潤を確保できる値段を設定することで、ほかの企業もそれに追従した価格をつける(管理価格)。この場合は広告や宣伝といった非価格競争をし、価格競争が起こらなない。これは消費者にとって不利益を被ることにつながる。このようなことに対して独占禁止法を設けたり、公正取引員会を設置したりしている。

2-2.情報の非対称性

 次に、情報の非対称性についてである。これは買い手と売り手の持っている情報が非対称であることを指す。これにより、価値のない財を高い値段で売ることがある。それにより、消費者の不審を買い市場での取引が起きづらくなる。


2-3.外部経済と外部不経済

 最後に外部経済と外部不経済である。外部性とは市場取引を通して対価を支払うことなく利益を受け取ったり(外部経済)、損失を被ったりする(外部不経済)のことである。また対価を払わない人を排除できず(非排除性)、ある人が多く消費しても他の人の消費がその分減ることはない(非競合性)という特徴を持つ公共財において起こりやすい。

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以上最後までお読みいただきありがとうございました。

経済において最も重要な部分と言っても過言ではない分野ですね。

自由な競争であれば、自然と資源が最適に配分されるといいますが、中々自由な競争状態というのは確保されないものだなーと感じております。

それでは最後までお読みいただきありがとうございました。

ではでは~

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