「木枯らし1号」のお知らせ

どちらが先にコートを脱がす事が出来るか。童話「北風と太陽」の一説。北風は一生懸命風を起こし、コートを脱がそうとする。しかし、人間はコートをギュッと握りしめ、脱がされまいとする。そんな一説を見ているようだった。

今日は風が強かった。俗に言う「木枯らし1号」だ。季節が秋から冬へと変わる時期に、初めて吹く北よりの強い風のことを言う。最近まで汗だくになりながら営業をしていたが、いつの間にかジャケットだけでは心寂しくなってきた。

昨年より10日早い発表。街ではコートを握る通行人の他に道端に倒れる自転車も多かった。北から南に規則正しく倒れる自転車も「またですか」といった表情だ。そんな自転車を尻目に、木枯らしはコートを脱がせようと頑張る。

思い返せば、あっという間の1年であった。今年も残り2ヶ月。やり残したことはないだろうか。もう2ヶ月なのか、まだ2ヶ月なのか。出来ることはたくさんある。「自分1号」が吹くのは、これからだ。


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