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2023五島トライアスロンレポートその③【ツアー・受付・宴会編】

ツアーメンバー

今回もツアーはハートフルツアーズさんに丸投げ。国内各種トライアスロンやマラソン、海外マラソンなど多くのツアーを手がけており、五島では毎年お世話になっている。ツアコンの田端さんは「走る添乗員」ということで、各種マラソン大会に参加するどころか、サブスリーを狙うようなシリアスランナーだったりする。

ツアーメンバーはいつもの「50オーバーバラモン会」の面々。この会は2013年ごろの五島のツアーで偶然宿が一緒になった数名が「これも何かの縁だから」と言って仲良くなったのがきっかけ。自分はその中心人物であるM上さんと旧知の仲だったのだが、18年に及ぶブランクのうちにすっかり疎遠になってしまっていた。

2012年、21年ぶりに珠洲大会に復帰したことをFacebookに上げたところ「再開したんですか!」ということで再び交流が始まった。自分は当時まだミドルが精一杯だし、まだ40代だったこともあって「バラモン会」は敬遠していた。初ロングの2016年五島では気後れして一人で申し込み、ほとんど単独で行動したものだ。

その後2017年からメンバーに加えてもらい、2018、2019年と一緒に楽しんだ。それはもう自分の中では画期的な楽しさで、半世紀以上生きて来てついに人生の楽しみかたを知ったような感覚だった。自分自身が苦しみを乗り越えて厳しいレースを完走する喜びはもちろん大きなものだが、同じ苦しみを乗り越えた仲間とゴールした喜びを分かち合う瞬間は、何物にも代え難い。

そんな楽しい仲間と4年ぶりに再び遠征に出かけられるのが楽しみで仕方がなかった。

羽田空港

今回はメンバーの羽田へのアクセスのこともあり、行きの飛行機は遅い方の便で組んだので朝は余裕だった。バイクは送ってあるのでトラバッグひとつ、7時出発で嫁さんに送ってもらい、最寄りの駅から羽田行きのバスに乗り込んだ。首都高横浜北線が開通したおかげで羽田まではものの40分ほどと、たいへんアクセスが良い。

4年ぶりの羽田は大変貌していた。あらゆる表示物が巨大LCDに置き換わり、荷物預けカウンターは全自動のセルフサービスに。未来都市に迷い込んだ気がした。

今回のメンツは、代表のM上さん、コナフィニッシャーの最速メンバー山Mさん、71歳にして50戦以上国内無敗(全完走)を誇るY山さん、「肩の腱板断裂ガー」「大腿骨の金属ガー」と言いつつ宮古島を完走してきたKS石さん、今回初ロング、初五島のU原さん、そして自分の個性豊かな六名である。

他にツアーは別だがバラモンメンバーのG田さん、そしてランカウイで一緒だった岩Tさん夫妻も別ホテルだが行程は同じだ。さらに五島に着けばこれまたランカウイで会ったH口さんもいるはずなので再会が楽しみだ。

一方JETTの方はというと何故か佐渡ほどにはメンバーが集まらず、自分以外には今回は一名(Ruiさん)のみ。タイミングの関係で彼は別途公式ツアーに申し込んだとのことだった。このときどのツアーでどのホテルになったのか、確認しておかなかったため後で珍騒動が起きる。

出発

さて集まったメンバーで再会(再開)を祝してワイワイやりながら飛行機は無事飛び立ち、順調に長崎空港に着。そこからはツアー手配のバスで長崎港へ移動。長崎港では少し待ち時間を経て、これまたいつものジェットフォイル「ぺがさす」で五島を目指す。

前来たときは「すさがぺ」って書いてあったんだが!

九州本島と五島は案外離れていて、100キロぐらいある。ジェットフォイルなら最高時速80キロで航行してくれるのでフェリーの半分、1時間半くらいで福江島に着くことができる。

四年ぶりの五島

皆、4年ぶりに「帰って来た」感を噛み締めながら上陸。いつもの福江島のターミナルだ。ここがゴール地点だ。懐かしい・・・そしてまたここに来れたことが本当に嬉しい。

特徴的な福江港ターミナルビル

さて今回のポイントは、前述のように遅い便の飛行機でやってきたものだから初日金曜日の予定が非常にタイトなことである。実質的にツアコン状態のM上さんは「時間がない〜」と気が気ではない様子。まずはホテルに荷物を置いて、ササッと受付を済ませ、シャトルバスに乗って1.6キロ離れた体育館へ移動して(届いているはずの)バイクを組み立てなければならないのだ。

受付

もう何度もやってるので受付はなんの問題もなく完了
いつもありがとう!でも、ゆうしょうは、むり!

配布物を確認し、お城の裏から出ているシャトルバス乗り場へ。まぁ1.6キロだから最悪歩いても大したことはないのだが・・・

バイク開梱

体育館をみて気づく「これいつもの最後のいやな往復の端っこのやつや」今年は来なくて済む

それより、問題はこの体育館が高台の上にあることだった。レース翌日のバイク再発送の際に、ここを(ドロドロに疲れた脚で)登ってこないといけないことに皆気づき、戦慄した。まぁ、しゃあない。来ないとバイク送れないんだから。

送ったバイクが体育館に整然と並べられている様子は先行していた別の人たちからの画像から伺えたのだが、同じような箱がずらりと並んだ中から自分の箱を探し出すところから始めないといけないのか・・・

と思いきや案内されたヤマト運輸(臨時)受付で帰りの便の予約・支払いを済ませたのち、担当の人が「こちらです」と自分の箱まで案内してくれるではないか・・・なんと親切な、と思ったが要するにヤマトさんとしては「確実にお荷物をお渡ししました」までがお仕事なわけで、考えてみれば当然なのだった。

写真写りを考慮する余裕なし

体育館の中はちょっと蒸し暑かったが、頑張ってバイクを組み立てる。いつもながらほとんど全バラなので他の皆さんより時間がかかってしまう。

前回ランカウイでは後輪ブレーキの調整に異常に手間取ったが、今回はアストロでまともなラチェットレンチを買ってあったので逆にびっくりするぐらい一発でセッティングが決まった。

後輪のチューブラー(コンチ・コンペチ)にごく微妙な漏れがあるらしく、一日二日なら問題ないが、一月も放置するとだいぶ抜けてしまっていた。残念なことに今回のためにせっかく持ち込んだレザインのコンパクトフロアポンプがホースアダプタの継ぎ目からエア漏れしてしまい、4気圧ぐらいしか入れられない。結局また、宿で誰かに借りないといけないな・・・

ランカウイ以来のTTポジに戸惑い、こんなんで日曜にちゃんと走れるのか、不安になる。雨が降ったらいやだな、、、カーボンリムだし。でもランカウイのあの豪雨のことを思えば、多少の雨なんぞどうでもいいか。

予報は猫の目のように変わる。天候が不安定で読めないということだ

カンパーナ

宿はいつもの(福江島で一番立派な)カンパーナホテルだ。ここはいつもバイク整備用に広間を開放してくれるし、当日の朝は3時に折り詰めを用意してくれるなど、選手を全面的にサポートしてくれ、とてもありがたい。

初日のあれこれをなんとかこなし、ようやく一安心。今日の夕食はもう時間も遅くなってしまったし、店の予約も難しそうということで皆でスーパーに出かけて惣菜を買い込むことに。ところが同じことを考えている大会参加者が大挙してスーパーに押しかけたらしく(笑)特に炭水化物系の弁当・惣菜がほとんどない有様。

手分けして色々買い込み、どうにか十分なカロリーを確保できたようだ。下戸の自分と違って飲む気まんまんの皆さんは早速ビールを大量に買い込んでいる。土曜はともかく、レース後のやつも買ったらしい。ではホテルに戻って風呂にしますか。

自分は普段は風呂の湯船にはあまり執着はなくて、海外に行ってシャワーしかなくても気にしないが、トライアスロンのツアーのときだけは大浴場でゆっくりするのをルーティンにしている。今回も久しぶりの7階の大浴場を堪能した。

大宴会

そして大宴会が始まった。地元のH口さん、そして岩T夫妻も合流。ノンアルは自分と岩T旦那だけ、あとは底無し(笑)。久しぶりの再会に話は止まることを知らず、楽しい思い出話を肴に酒はガンガン進み、いつの間にか「あれ?全部飲んじゃった、テヘ」。テヘじゃねぇよ!(爆)

ようやく片付けてみんな寝ましょうとなったのが午前0時ごろ。しかしその後もしこたま酔いが回ったレジェンド山Mさんが初ロングのU原さんに「ランの目標は?」「うーん、5時間で・・・」「ん。じゃ4時間で行こう」「えー勘弁してくださいよ〜」などと延々と喋り続けていた・・・

ずいぶんと濃厚な金曜日であった。つづく


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