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Good Night Music #26

おやすみ前の夜の音楽を、ネタが尽きるまでほぼ一日一回紹介する企画です。

今回はこちら。

Gotch「無謬」です。

ASIAN KUNG-FU GENERATIONのヴォーカル・後藤正文(Gotch)が、2017年に発表したソロ作です。

1曲で46分もあります。

Gotchのサイトにあった作品説明を引用しますと、

2017年7月31日にロッキング・オンから発売された書籍『YOROZU 〜妄想の民俗史〜』の付録CDに収録。全ての楽器を演奏した約46分に及ぶ超大作、読書用アンビエントミュージック。現在は配信のみ。

…だそうです。

Gotchソロは、Gotchが現在に至るまで摂取してきたロックやラップなどのポップミュージックを背景に感じる、歌ものの作品が多くて、それもまた味わい深い。

しかし、自分はこの作品を聴いたとき、ひと聴き惚れしてしまったのです。

この作品は、Gotchのソロ作としては異色の、アンビエントミュージックです。
不思議な浮遊感のある音像が、46分間ひたすら展開していく。

ペールブルーの音の海の中に放り込まれて、穏やかな波のうねりを感じながら海面に向かって上がっていく気泡を眺めているような、瞑想的な音楽。

人間臭い現実を生きているGotchがほかのソロ作やアジカンのGotchだとすると、この作品では、微細なエネルギー体としてのGotch、スピリットとしてのGotchの音が鳴っているような気がします。

やたら気持ちいいです。

個人的には、シガー・ロス「route one」に並ぶアンビエントミュージックの傑作だと思います。

よろしければ、夜のリラックスタイムのおともにどうぞ。

この音の海の中でたゆとうてみてください。

やすらぎに満ちた夜を。

おやすみなさい。


※ただいま #令和GWにnote10本チャレンジ 企画に参加中です。



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