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AVERAGE WHITE BANDの作品

今回は私の大好きなAVERAGE WHITE BANDのアルバムを紹介してみよう。
今回も70年代の作品限定だ。
彼らは英国スコットランド出身の白人SOUL BANDだ。ただのFUNK BANDでは無い。
歌心を大切したSOUL BANDだ。
歌を聴けばマーヴィンゲイに大きな影響を受けているのがわかる。演奏はクルセイダーズやタワーオブパワーあたりか。
平均的白人バンドと卑下しているが、本気じゃない。最高級のSOUL BANDなのだ。

私が高校生の頃ラジオではPICK UP THE PIECESやCUT THE CAKEが頻繁に流れていた。ファンキーなサウンドはハードロック少年をも夢中にさせたのだ。そして1976年の初来日公演に行く事になる。これが私が生まれて初めて行った外タレのコンサートだった。
驚いた事に客席はガラガラだった。当時は白人のソウルバンドなんて日本のソウルファンから総スカンだったのだ。おそらくディスコから応援に駆り出されたのだろう、ダンス命の兄ちゃんや姐ちゃんが踊りまくって盛り上げてくれたお陰でめっちゃ盛り上がったのだ。
ラストでハミッシュステュワートが叫んだ「SOUL CITY OSAKA!」
素晴らしい体験だった。

高校生の時に観たAVERAGE WHITE BANDとSTUFFの初来日公演はその後の私の音楽的嗜好に大きな影響を与える事になる。

彼らの最初のレコーディングはBONNIE BRAMLETTの「SWEET BONNIE BRAMLETT」だった。1973年に発売されている。

AWBの演奏を聴いたボニーが強引に引っ張ってきたらしい。
このアルバムは最高だ。演奏も素晴らしい。
こんな感じ。
またボニーのアルバムも紹介しますね。

ROLLIN

SHOW YOUR HAND

これが1973年発表のファーストアルバム。
このアルバムは最高!
後年まで引き継がれる名曲が沢山詰まっている。
実はこのアルバムは当時廃盤で学生時代苦労して見つけた日本盤だ。日本でも発売されていたのもびっくりだった。
だから当時聴いていたレコードは「PUT IT WHERE YOU WANT IT」
AWB人気に便乗したMCAがA面1曲目だけ差し替えて販売されたもの。でも差し替えたタイトル曲がええんよ。

日本盤を見つけた私はこの輸入盤は手放してしまい、写真は最近発売された再発盤だ。

HOW CAN YOU GO HOME

AVERAGE WHITE BAND

ファーストアルバムは全く売れずMCAレーベルは彼らに興味を失ってしまう。
デモテープをATLANTICに送ったところ興味を持ってくれ移籍、そして出来上がったのがこのアルバムだ。
アルバムもシングルもチャート1位になり大成功を収める。MCA担当者は上司からボロくそに怒られたやろな。
プロデュースはARIF MARDIN!
PICK UP THE PIECESは歴史に残る素晴らしい曲だがインストだ。
彼らのもう一つの本質は甘いスィートソウル。
こんな感じ。

KEEPIN IT TO MYSELF

CUT THE CAKE

1975年発表の3作目にして最高傑作!
ドラムのロビーマッキントッシュが急死したため、ブライアンオーガーのバンドからスティーヴフェローンを引っこ抜いて制作されたアルバムだ。マッキントッシュには悪いけどフェローンのドラムは最高だ。当時人種差別主義者の白人糞評論家はフェローンンを貶してたけどその後の活躍を予測出来なかったのだろうな。
FUNKナンバーもバラードも何もかも素晴らしい大傑作なのである。

CUT THE CAKE

PERSON TO PERSON

初来日公演直後に発売された2枚組ライブアルバムだ。コンサートの感動が蘇るレコード。
何度も聴き返したものだ。
ギターのハミッシュステュワートとベースのアランゴーリーはどちらも素晴らしいボーカリストだ。ライブ観て分かったのだがアランゴーリーが歌う時はハミッシュがベースを弾いている。逆にアランがギターを弾くのだ。
素晴らしいFUNKナンバーTLCだ!

SOUL SEARCHING

1976年の作品。
このアルバムも大傑作なのだ。
最高傑作と言っても良い。
初めて聴いた時は戸惑いがあった。
FUNKナンバーが減り歌に重点を置いたアルバムだからだ。
とにかく歌が素晴らしいのだ。
白人による最高峰のSOUL MUSICなのだ。

QUEEN OF MY SOUL

BENNY AND US

このアルバムは黒人SOULシンガーBEN E KINGとのコラボ作品。
1977年発表。
マイアミでレコーディング中だったBEN Eと休暇でマイアミに来ていたAWBが出会い意気投合して創り上げたSOULアルバム。
これもまた素晴らしい大傑作なのだ。
AWBにとってBEN Eは神に等しい存在だろう。演奏する楽しさに満ち溢れたアルバム。
BEN Eも気持ち良かっただろうな。

THE MESSAGE

WARMER COMMUNICATIONS

1978年度作品にて大傑作!
また大傑作でっか〜。
結局は70年代AWBのアルバムは全部大傑作なのだ。
これでいいのだ。

このアルバムは録音が良い。音が前に飛び出してくるのだ。音が後ろに飛び出されても困るのだが抜けが良いという事だな。
ブレッカー兄弟、コーネルデュープリー、レイバレットなど豪華ゲスト陣を迎えて素晴らしい演奏を聴かせてくれる。

THE PRICE OF THE DREAM

FEEL NO FRET

1979年度作品。
このアルバムも素晴らしい!
しかしサウンドは変化している。
AORの大波がやってきたからだ。
セカンドアルバムからのプロデューサーARIF MARDINのクレジットも無くAWBのセルフプロデュース作だ。
1曲選ぶとなるとバカラックの「WALK ON BY」だな。

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