見出し画像

BOZ SCAGGSの作品

私のボズとの出会いはSILK DEGREES。
高校生の頃友人宅で聴かせて貰い衝撃を受けた。実際は友人じゃなくてお姉さんが買ったものだった。そしてボズのアルバムを集めだしたのだった。

BOZ SCAGGS

1969年度作品

1978年当時輸入レコードさんには2種類のファーストアルバムが販売されていた。
再発売のシングルジャケットとリミックスされたダブルジャケットだ。
買ったのはダブルジャケット。こっちの方が綺麗だったから。ジャケットを開くとすっ裸のデュアンオールマンが出て来てビックリ!
このアルバムはマッスルショールズ録音の最高のスワンプアルバム。フェントンロビンソンのカヴァー「LOAN ME A DIME」は大きな話題となりボズ人気に便乗して1970年代後期にもラジオでよく掛かっていた。
随分後に知ったのだがボズは1965年スウェーデンで1枚アルバムを発表していた。

LOAN ME A DIME

MOMENTS

1970年度作品
MOMENTS

いやはや久しぶりに聴いたけどこのアルバムはええわ。とにかく曲が良い。
前作はマッスルショールズのスタジオミュージシャンが演奏していたけど自身のバンドを結成したのだ。この8人編成のバンドはええぞ!
リタクーリッジのコーラス隊もいい!
そしてこのアルバムはもはやスワンプでは無くボズはソウルミュージックに急接近しているのだ。
いわばAORの種が撒かれたアルバムだな。

DOWNRIGHT WOMEN

1971年度作品
BOZ SCAGGS&BAND

ボズはよほど結成したバンドに自身を持っていたのだろう。タイトルはそのままだ。
しかし売れなかったのだ。
まだまだ白人のソウルミュージックを受け入れる土壌が無かったのだろうな。
白状すると70年代のボズのアルバムではこのアルバムが一番聴いていない。なんか地味だったからだ。でも素晴らしく良い曲も詰まっているのは間違い無い。

FLAMES OF LOVE

1972年度作品 MY TIME

このアルバムでは再びマッスルショールズで
6曲録音されている。ボズバンドは4曲のみ。
このアルバムは聴いてすぐに好きになった。
曲も演奏も何もかもが素晴らしいのだ。
ボズの快進撃のスタートだ。
このアルバムの成功がSILK DEGREESに繋がっていくのである。
1972年にアラントゥーサンの曲カヴァーするなんてボズの嗅覚ってほんと凄い。

FREEDOM FOR THE STALLION

1974年度作品
SLOW DANCER

このアルバムのみ日本盤だ。
高校生の頃は日本盤より輸入盤の方が安い上音質も良い事を発見したので殆ど輸入盤を買っていた。このアルバムが唯一の日本盤だ。
当時付き合ってた彼女に誕生日プレゼントに買って貰ったのだった。だからこのレコードを聴くと柄にも無く甘酸っぱい感情が湧き上がってきたりする。彼女は別れてから亡くなってしまったらしいのだ。だから聴くのが辛くて再生頻度は少ない。
このアルバムの輸入盤は当時はジャケットが差し替えられておりどうしても日本盤のオリジナルジャケットが欲しかったのだった。
プロデュースはジョニーブリストル。
ブルーアイドソウルの大傑作なのだ。
シルクの手触りのアルバムって言ったらキザかな。

SEIL ON WHITE MOON

1976年度作品
SILK DEGREES

間違い無くボズの最高傑作だ。
歌も曲も演奏もジャケットも中袋も何もかもが素晴らしいのだ。今聴いても鮮度は落ちていない。プロデュースはJOE WISSERT!
アラントゥーサンの曲以外は全部ボズの曲だ。よくもこれほど素晴らしい曲を1枚に集約できたものだ。
聴いて一発で虜になってしまったアルバムだ。
AORと言う言葉がこのアルバムの大ヒットにより頻繁に出てくるようになる。若者達の音楽だったROCKのターゲットの年齢層が大幅に上がりその後の音楽業界をごろっと変えてしまったアルバムなのである。

HARBOR LIGHTS

1977年度作品
DOWN TO THEN LEFT

あれほどの大傑作を発表した翌年に発売されている。前作に引き続きJOE WISSERTのプロデュースだ。ボズは当時絶好調で乗りまくってたのだろうな。
前作同様超一流スタジオミュージシャンが集結しており素晴らしいサウンドだ。
A CLUEのステーヴルカサーのギターソロの素晴らしさはどうだ!

そして1978年2月にボズは日本にやって来た。2/3大阪フェスティバルホール公演でした。友人と待ち合わせて行く予定だったのだが、待ち合わせ時間に来ない。仕方ないので友人宅に行ってドアを叩いても窓に石ぶつけても応答無し。仕方ないので1人で行ってきたのである。
さすがにTOTOのメンバーは来なかったけど素晴らしい演奏でした。夢のような体験ですね。翌日友人を問い詰めると寝てたと言いよる。これは絶対嘘。当時大学受験生だったので親に監禁されてたのだろう。悪い友達とは付き合うなという事だな。
大学受験のラストスパートでのんびりコンサート行ってたのは私ぐらいだろう。因みに2/24ボブディラン初来日公演も行ったよ。松下電気体育館だった。

1980年度作品
MIDDLE MAN

正直に言おう。
このアルバムは買った当初はよく聴いたのだが、その後あまり聴いていない。
ボズらしく無い曲も入ってるしね。
キラキラした80年代最先端のサウンド。
これも好きじゃない。
これって本当にボスがやりたかった音楽なのかな。

でもとても良い曲も入ってるけどね。

YOU CAN HAVE ME ANYTIME

1988年
OTHER ROADS

長い沈黙を破って発売されたアルバム。
このアルバムを聴いた時とても嬉しかったのを覚えている。HEART OF MINEの熱唱も嬉しかったな。ボビーコールドウェルの曲だけど。このアルバムボズの曲が減っちゃったね。
ラストのTHE NIGHT OF VAN GOGHは極上のバラードだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?