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男泣き!破滅の美学!

 今回は日本人の独特の感情、特に男性に多い感情つぶやきます。

 その昔から、自分が負けるのが分かっていても、おのれのプライド、意地、美学を貫き滅びていったヒーローが沢山存在し、 古くわ源義経、真田幸村、特攻隊等々、数えくれないほどの逸話が語り継がれてれいます。

 日本人独特の判官贔屓だといえば簡単ですが、何故か心に刺さる感情だと思います。

 今回、昭和のアニメでの自分なりに胸熱の一部をつぶやきます。

 表紙のイラスト、日本漫画に確固たる地位を誇る、あしたのジョーの矢吹丈のラストシーンです。 
 
 孤児のジョーが、ボクシングを通じて、力石、カーロス、金竜飛、ホセメンドーサなどとの激戦を繰り返していくストーリーですが、全てのライバルがジョーとの戦いのあと廃人や死亡など、悲しい結果が付き纏い、死神ジョーなどと呼ばれるほどで、漫画全体にやりきれないムードが満載です。

 そんなジョー自身も最後は世界一のチャンピオン、ホセメンドーサとの一戦で真っ白に燃え尽きてしまいます。

 自分が重度のパンチドランカーだと知りながら、自分とグラブを交えたライバルの思い、自分を思ってくれてる泪橋のみんな、葉子、そして何より世界一のボクサーが俺を待ってるとリングに上がり、真っ白に燃え尽きてしまいます。

 自分は罪深いボクサーなんで、のうのうと生き続ける訳にはいかないという、ジョーの美学が沁みます。

 自分がいくら語っても、伝わらない伝説の作品です。
読んでいない方は、騙されたと思って手に取ってください。



 次に紹介するのが、北斗の拳のキャラの1人、南斗五車星の雲のジュウザです。

 登場する話しは10話前後ですが、我々鼻垂れ小僧に強烈な印象を与えた戦士でした。

 北斗の拳といえば、ケンシロウ、ラオウ、トキ、サウザーなどのメジャーなキャラが目白押しの中、今回のテーマに1番グッとくるのが、このジュウザです。

 ジュウザは独自の亜流の拳法の使い手ながら、ラオウなどに引けを取らない才能の持ち主でありながら、最愛の人のユリヤが腹違いの兄妹と知り、ユリヤが死んだと聞いた後、世捨て人の様な身になってしまいます。

 その後、そのユリヤが生きており、南斗聖拳最後の将と知ると、彼女を狙うラオウの前に立ちはだかります。

 天賦の才の持ち主とはいえ、世紀末覇者まじかのラオウの前にはなす術もなく苦戦を強いられ、いよいよ最後を迎えようとの時、自分の生命を引き換えにラオウの腕一本を取る作戦に出ますが、ラオウの前には失敗に終わり、逆に南斗聖拳最後の将の正体を自分の意志に関わらず喋ってしまう秘孔をつかれ絶体絶命に追い込まれますが、ジュウザは『拳王のクソ馬鹿野郎』と言い放ち絶命してしまいます。

 俺は雲のジュウザ、雲は自由、だれの指図も受けないと言い放ち死んでいった姿、漫画ながら男泣きです。


 
 最後はアニメ版タイガーマスクです。

 孤児院で暮らす少年、伊達直人こと後のタイガーマスクは、強くなりたい一心で、悪役レスラー養成所の虎の穴にスカウトされ、厳しい訓練の後、悪役レスラーとなりリングに現れ、殺人まがいのプレーを繰り広げて行きます。

 ただ、自分のいた孤児院の子供達に接するうち、この子達に苦しい状況でも、真っ直ぐ生きて欲しいと感じ、
自分の反則だらけのプレイを恥じ、正々堂々戦うことを誓い、裏切り者と虎の穴から刺客を送られる立場になり、生命を賭けての戦いに身をおきます。

 虎の穴の数々の刺客を薙ぎ倒し続け、いよいよ虎の穴の最後で最強の刺客、タイガーザグレートの対決の中、
自分のマスクを剥がれ、伊達直人の素顔を晒された瞬間、かって虎の穴に教えてこまれた反則の数々を出し、
タイガーザグレートを殺し長い戦いに終止符をうち、
反則をしてしまった自分はもう子供達のもとには戻れないと、海外に旅立ち物語は終わります。

 恋人のリリ子さんの涙、覆面を剥がれた伊達直人の涙、こちらも涙腺崩壊です。


 長々と昭和の少年のつぶやきご覧いただきありがとうございました。少しでも気になって興味がわけば幸いです。

 

 




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