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自己矯正記60「細分化(分解)能力を磨く」

とある介護事業所で責任者をしながら内省の足りなさに反省する男、Tatsuyaです。

【課題の細分化とは】

物事に対して抽象的な捉え方をせず紐付けされた情報を解いて単体の課題として明確にする作業。

細分化のメリットは物事一つにある隠された複数の原因や課題を取りこぼさないことです。

私は日頃「物事を考えるときはリスクから」ということを意識しています。

介護や経営などでは特にだと思いますが、認識できていないリスクが急に降りかかってくることほど怖いものはありません。

【細分化の方法】

方法はいくつかあると思いますが、私がやっている細分化の方法は以下のものです。

『なぜ?を繰り返す』

コーチングでも使われる技法かと思いますが、本質に到達するまでの作業の一つです。

大きな課題に対して「なぜなのか?」と繰り返すことで課題を徐々に細かく具体的にしていきます。

その「なぜ」を繰り返す中で出てきたものも課題や気づきのの一つになるので、書き留めておくといいかもしれません。

『文章を区切って考える』

人は喋るときに単語だけで会話をすることはありません。

昨日〇〇さんがソワソワしてて何かなと思ったら、歩き出したんだけど歩くのが遅くて間に合わず失禁したんだよね。こないだもあって3回目だしリハパンにした方がいいんじゃないかな?

上記の文章であれば「トイレに間に合わず失禁」と捉えられて安易な判断になることもあります。

文章を区切った場合
①ソワソワしてたが歩き出した
②歩くのが遅くて間に合わない
③失禁になった

と区切ってみます。

①からはこの方に尿意があることが見て取れます。
文章から見る限りでは、ソワソワして動き出しが遅く感じるのでもしかしたらトイレの場所が分からなかったり、尿意があってもトイレに行くと判断がつながらないのかもしれません。

②からはこの方の動作がやや緩慢であることがわかります。
下肢筋力が低下しているのかトイレがわからず迷っているのかその他に何か原因があるのか。
しかし「排泄に行く」という明確な意思表示が見えています。

③は失禁という事実です。
①②から溢流性や腹圧性の失禁ではないように見受けられます。
可能性として高いのは「判断や理解が遅かったり下肢筋力の低下」が原因の機能性失禁。
※溢流性失禁…チョロチョロと溢れ漏れる失禁
※腹圧性失禁…クシャミなどによる腹圧の勢いで出てしまう失禁

もちろんこの文章以外にある背景、お薬や生活状況なども見なくてはいけません。

このように文節を作って分解してみると失禁一つに対するみるべき課題はたくさん出てきます。

一つのテーマに対して課題や原因がわからない時に有効かもしれません。

『感情と事実を分ける』

これは至ってシンプル。

細分化をするときは感情と事実を明確に分けます。

自分がその物事に対して面倒臭いと考えていたら、自然と結論もそっちに寄ってしまいます。

人は様々なことが原因でバイアス(偏り)がかかるため、細分化する時はキチンと感情面も正しく把握してから事実と分けて考える必要があります。

多いのは「敵意帰属バイアス」
嫌いな人に対してはマイナス方向のバイアスがかかりやすいというもの。

嫌いな人が正しいことをしてもなぜか良いことのように感じられない、みたいなことです。

【リスクマネジメントができる】

最初にお伝えした通り、認識(予見)していないリスクほど怖いものはありません。

細分化に慣れると多くの課題に気付けるため、「後になって気づく」といったことが少しずつ減ります。

またここで大切なのは判断した後の結果が成功であっても、「細分化してしっかり中身がわかっているもの」なのか「運の要素が大きかったのか」でその質は雲泥の差です。

西野亮廣さんも
「成功する方法は知らないけど失敗しない方法なら伝えられる」
と話されています。

経営や介護において「先にリスクを考える思考」はとても大切だと思っています。

長くなりましたが細分化思考は「本質理解」や「リスク管理」、感情と分けて考えられれば「マインドフルネス」などにも欠かせない思考なので、ぜひご活用ください。

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