もりちゃんとわたし
ファーストもりちゃん
もりちゃんとの出会いは友達が働いている美容院。
最初に何を話したかは覚えていませんが、20歳そこそこの私は色々勘違いしていて、初対面の美容師さんに「もっと話したいからそこにいて欲しい」ととても困ったことを言っていました。
これまたどういう流れで連絡先を交換したのか覚えていませんが、当時の連絡手段はメール。
友達から聞いたのか、本人に聞いたのかは忘れてしまいましたが結構頻繁に連絡していたような気がします。
知り合いよりはきっと仲良いカテゴリー
もりちゃんはたぶん友達。
でも、友達というより「もりちゃん」。
ダラダラと悪口を言いそうだったり、文句を言いそうな私に斜め上から「もうそれ以上は言うまい」という感じでいい感じに蓋をしてくれます。
否定も肯定もしない。でも忘れた頃に褒めてくれる。嬉しいけど怖い。熱でもあるのかな?と思ったりする。きっと何かいいことがあったんだろうな、と思ったりしてます。
もりちゃんには彼女が居たし、今ではその方が奥さんだし、なんなら今は父ちゃんである。
昔、神戸のバンドマンにコテンパンに振られた時、mixiの中で友達と「あいつないわ」とダラダラしていたら、もりちゃんに見つかって「やめなはれ」と止められました。
確か、顔にニキビができて、「思い思われ振り振られ」の位置の確認をしてました。本当にしょうもない。でも、当時はそれなりに傷付いてました。
彼女が居るかどうかきちんと確認しなかった私にも責任はある。勝手に好きになって勝手に振られただけ。
その後どうやって回復したのかは覚えてません。失恋の回復って記録にとるのはカロリーが高いからしたくない。
傷付いたけど、時々YouTubeに上がっている彼のバンドの動画を見て懐かしんでます。ギタリストとしての彼は色褪せないしずっとカッコイイ。もう好きではないけれど。
自他認めるメンヘラ製造機
話が逸れました。
もりちゃんは優しいから、関わる人を大体メンヘラにします。でも実はもりちゃんの優しさは深層部には届いていなくて、水面をスイスイと泳いでいるだけ。普遍的な優しさとは大体そういうものである。
私はそういう優しさが心地よかったりするし、最初に微笑んでくれたあの笑顔をきっと忘れない。私も立派なメンヘラです。
もりちゃんから電話をかけてくれて、長電話に付き合ってくれて、文句も言わずに話を聞いてくれる。もしや天使かな?
突然、メールを拒否したこともありました。
もりちゃんには言ってなかったけど、気づいてたとは思います。電話に出てくれなかった、迷惑かけた、私はもう嫌われた、とぐるぐるして奇行に及んだような記憶があります。
今度会ったら電話代分のリポDを差し入れしますね。
そんなこんなでしばらく連絡をとることがなくなり、6年くらい時間が空きます。もう、友達じゃないような気がしてきた。
当時、担当の美容師さんが辞めたり、閉店したりなんだりで美容院難民だった時期に、そういやもりちゃん元気かな?と突然美容師枠で記憶が蘇る。
ホットペッパービューティーで見つけて予約を取ってみる。美容院の名前が変わってるけど、多分間違いない。
6年も経てば色々変わるとは思うけど、もりちゃんのお店になっている…?
メンヘラとの再会
もりちゃんにしてみれば怖かっただろう。何年も音信不通だったなんとなく見覚えのある名前が予約欄に並んでいるのだから。
私だったらうっかり予約から消してしまうかもしれない。消せるかどうかは知らんけど。
自分で予約したくせに行くのが怖かった。ちゃんと話せるだろうか、と。若干震えてたかもしれない。
数年振りのもりちゃんは、ちゃんともりちゃんだった。いかついウォレットチェーンがジーパンについている。うわ!もりちゃんだ!と思わずハグしそうになる気持ちを抑える。
もりちゃんのことだ、ハグくらいでは動じないかもしれない。とかなんとか頭の中でうごめいていると、「久しぶり!」と声がかかる。あぁ、やはりもりちゃんだ。
6年が一瞬で埋まった瞬間である。
年に一度の定期連絡
私が大阪を離れてからまた連絡をとることがなくなった。物理的な距離は心の距離に比例するのかもしれない(メンヘラ)。
私が離婚するってなった時に、親の次に連絡したのが確かもりちゃん。
何故か分からないけどもりちゃんの顔が浮かんだ。もりちゃんは否定も肯定もしない。それでも一応私の味方でいてくれてるんだろうな、とは感じる。
ここ数年はFacebookが教えてくれる誕生日のお知らせを元に、年に1回誕生日のお祝いLINEをする仲です。私が一方的に送ってるだけですが。
今年は何故か私の誕生日をお祝いするLINEがもりちゃんから届きました。え、そういうタイプじゃなかったやん…どういう心境?とちょっとびっくりしましたが、嬉しくもありました、
振り返ればこの投稿で10年分くらい、「もりちゃん」と言った気がして飽きました。飽きてももりちゃん。
あまり友達が多い方ではなくて、付き合い方や距離感が時々分からなくなりますが、脳内では基本重いタイプです。もりちゃんが大好きなので、ついつい。ごめんちゃい。
一応言うときますけど、恋とかじゃないのでご安心を。
これからもよろしく、もりちゃん!
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