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やさしい人のおなかを温めるお仕事

きみに似た月が小さく浮かんでる
 右手のばしてやさしくつまむ

宗教画のような空がそよかぜをめぐむ日
どうか、幸せでいて

たましいがみえすく地球(ほし)で
そのひとはくるしいほどに
やさしくわらう

伝説のヒーローはパンを差し出し
 ぼくは祈りの唄をおくった

合言葉を決めておこう
違う星に行ってもまた出逢えるように

ひりついたうつくしさには
白昼夢のかをりがするから見ないフリ

Good boyがShyになる春のアメリカ
 はじまるガールミーツボーイ

笑うきみのしかくいくち見えたなら
 なんでもまるくなくていいかも

いくつもの理由をつけて
 泣く準備をはじめたぼくを夜が救う

真っ白な触りごこちのよい布に
生きた温度をかんじる
AM10時(じゅうじ)

重すぎるまつげ一本一本を
丁寧にくしで解く仕事

この小指の先ちょこんとある月が
私には何よりも大きい

抱き枕しないと眠れないあなた
丸めた背中にやさしさおもう

今世でも思いついたら旅にでる
寝癖も一緒につれていこう

アフォガード、プリンアラモード、
いちごパフェ、ガトーショコラ、
ときどきあなた

ゆらめいた無数の星のまたたきで
明日のぼくらが生きてゆける
 
お送りいたしましたのは
「うつくしく、あたたかく、愛のひと」
こと、きみ

月がよくみえる夜から同じ空をいのる 
今日も「むらさきするよ」

ぼくたちは同じ言葉をwritesする
へるのは僕のおなかだけだよ
("ぼ"ら"へ")