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人の為になる仕事をしたい

33歳を迎えて、表題の気持ちにやっとなれた。

高校教諭なので、進路指導の時間に「仕事」について他の先生が話していることを聞いたことがある。

その時、私より少し年下の男の先生が、「仕事を通して社会貢献するべき」と言ったのだけど、全然ピンと来なかった。

大学生の頃の就活は、熱心に自己分析しなかったこともあり、好きなことを仕事にしたいという気持ちしかわかず、出版業界と旅行業界ばかり申し込んだ。
教員への転職は、自分に合っているものを仕事にしたいと思い決意した。
待遇や業務内容が自分の求めるものに適していて、働きやすいと思えたから。

つまり、どちらも自分中心の理由ばかりで、社会に対して何かしたい!とか誰かのために働きたい!とかそんな気持ちは微塵もなかった。

でも、最近ようやくこんな気持ちが芽生えた。

人の為になる仕事がしたい。

その理由は、社会で自分が生きるということが誰かの支えによって成り立っていると出産、育児を通してに気づけたから。
相互に支える一員になりたいと思えた。

もう一つは、自分の為だけに生きたところで、虚しさしか産まれないと感じたからだ。
すごく若い頃に感じたありのままの自分でそのまま認められたいという気持ちはとても利己的で子供っぽく思える。
もちろんそれで認められればそれで良いのだけど…そうじゃないのに努力しないということはダサい。
私の本当の目標は、小説家になることだけど、人が喜んで感動して為になるものを産み出さないと、それは自己満で虚しい。

人の為になる小説を書こうと思っているけど、生きる為にお金を稼ぐ必要があって、その時はまた教諭をしたいなと思っている。
社会の中の一員として役に立てることがあるのなら、思春期の悩みを聞くことが好き、親身になるのが得意という私らしさを活かしたい。
先生のお仕事は誰かの為に何かしていると実感出来る仕事だと思うし。

同じ仕事をすることになっても、私の気持ちは今までと少し違って、自分の為だけじゃなく、誰かの為に何かしたいと心から思える気がする。

誰かの為に何が出来ることが、私の喜びになりそうだ。


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