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一定期間働かないこと。手を離さないと何も掴めないこと。

育休を二年以上申請している。
手当がなくてもいいので、その制度があるので休めるだけ休もうと思っている。

こんな風に仕事をしない環境になるのは二度目だ。
26歳の時、新卒で入った会社を辞めた。
二年間もの間、バックパッカーをしたり、短期留学したり、アルバイトをしたりしていた。

いわゆる自分探しっていう時間で、「自分なんて結局見つからない」というよく聞く言葉通りになるかと思ったけど、なんとなく自分ってものが見えてきた。
そこまでしないと自分を見つけられない私が情けないのだけど。

・仕事をコントロールしたい。ちょうどよく働くって大切。
無職で旅をしていると資格を保有している人がわんさかいた。看護師さんとか美容師さん。そういう専門的な職業についている人は自分で仕事をコントロールしているように思えた。自営業だったり、二年間働いてお金を貯めたり。そういう働き方がしたいと思った。

・人に関わる仕事が向いていそう。
好きなことより得意なことを活かしたいと思った。人におせっかいを焼くことがとても楽しく、苦ではないと気づく。

・人の営みが一番尊い。
私が感動するものは人の営みだった。家族が遊んでいるところ、洗濯ものが干されている様子、黙々と働いている姿。私もその一部になるのだと感じた。

そんな風に自由な時間のおかげで自分が大切にしたいものを見つけることができた。

それから数年後私はもう一度育休によって働かない時間を過ごしている。年齢が違うからというのもあるけど、何より娘がいてはあの頃のように身軽には過ごせない。

無職期間を楽しんできた自負があったから、育休中も満喫できると思ったけど、好きなことばかりできるわけでもないし毎日同じことの繰り返しで少しだけ心が疲れることもある。
(でももちろん娘は最強にかわいく、大切な存在だ。)

育休のメリットというより、一定期間働かないことのメリットになるけど、
何かを掴むことができること。

なぜならその手は今開いているから。
働いていた頃より時間があるから。
働くよりもストレスはないから。
自分と向き合うことが出来るから。

手を離さないと掴めないものが必ずあって、育休だって同じ。
仕事を一定期間休むことで掴める余力が出来て、人それぞれ違う何かを掴む。
私は何を掴むのだろうか。


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