笑顔の地図(4)
もしよかったらKindle版で読んでいただけると嬉しいです。2022年2月22日にリリースできました☟
理由1,共著者の平林ちずさんのご協力により売上を『海護り募金』および『100万人を笑顔にする会』の活動に募Kindleされます
理由2,リアルタイムで書いているときは、もうこれでバッチリ!と思っていたものも時間を空けると、ダメなところが見えてくる。キリはないのでしょうが大幅加筆修正も加え、読みやすさも格段に上がったと思います。なによりもKindleアプリが、それぞれの端末で読みやすくレイアウトしてくれます
理由3,Kindle Unlimitedをご契約の方は、無料の範囲に含まれ、しかも読んでいただいたページ数分が支援になりますので奮ってご協力…ご購読いただけましたらば!
海護り募金だけ切り抜き
脱炭素から「活炭素」へ
海に森をつくる
二酸化炭素を活かす
海の森は「藻(も)り」
海の草木は「藻」なんです
ワカメとか昆布とかアマモとか海藻(かいそう)たち
藻たちにとって二酸化炭素は
人間にとっての酸素です
藻たちにとって二酸化炭素はエサ
そんな藻たちが世界的に減ってしまっているんです
どうして減ってしまったのか?
そして、どうしたら増やせる?
なんと今貝…もとい今回リリースされた
「笑顔の地図」を読んでいただくだけで
アマモが増えちゃいます!
ちずさんのご協力により、収益を海にモリをつくる『海護(アマモ)り活動』に寄付させていただくことになったからです
特にKindle Unlimitedをご契約の方は、無料で読んでいただいたページ数分が支援になりますので奮ってご協力…ご購読いただけたらうれしいです☟
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本文☟
なぜ、なぜ ダンスを踊れない ちずが、バックダンサーとして合格したのか
ダンスが踊れないというのは語弊がある
ちず本人があまりに「私、ダンス踊れないのに」というものだから、ついついこちらもそれに乗せられてしまう
正確にいえば ≪ プロレベル ≫ で踊ることができない
プロのダンサーというのは、振り付けを1、2回 ≪ 観る ≫ だけでたいていの踊りは踊れるようになってしまうらしい
よほど特殊なものでもない限り、いくつかの基本の踊りの組み合わせから成り立っているからだそうだが
ちずは、それが ≪ プロほど ≫ はできない、あくまで本人談だが
はてさて、そんな ちずが、件(くだん)のマイケル・ジャクソンのバックダンサー、ケニー・スティルの名古屋でのイベントのバックダンサーとして合格、採用に至った
本人も、振り付けがままならないだけではなく、みんなとは逆の動きをしてしまうなど「完全にやらかした」と思い、すでに帰り支度をはじめていたのにだ
いくつかあったオーディションの課題うち、こんなものがあった
『主人公のまわりを廻って、主人公を魅了し誘惑せよ』というものだった
皆、一斉一様に ≪ 右まわり ≫ しはじめた
すでに、その前の課題の振り付けの段階で、気落ちしていた ちずは、肝心の指示を聞き洩らしたのだろうか
どうせ、落ちるのなら
もう、どうでもよかったわけではないが「どうとでもなれ!」という気分ではあった
ちずは、逆まわりした
左にまわったのだ
たったひとりだけ
結果として、それが合格の理由だった
なんのことはない、監督は「右まわりしろ」などという指示はだしていなかった
率先した誰かが、右まわりしはじめて、遅れてはならん!と他もそれに追随しただけだったのだ
さもありなん
すぐに同じ振り付けをコピーでてきてしまう、つまりは真似できてしまうプロたちなのだから
反応の早すぎるプロたちの中で、計らずも遅れをとってしまう ちず
そのなんともいえない間が、ちずに ≪ 逆まわり ≫ するという、とんでもアイディアを浮かび上がらせた
なによりも特筆すべきは、それを実行に移せた、移したということ
なんでも ≪ すぐやる ≫
なんでも ≪ やってみる ≫
なんでも ≪ やってから考える ≫
誘惑、魅了
子供の時分から、家の前を行き交う、踊り子や娼婦を眺めながら育った
元はといえば、彼女らのように華やかな服を着たい、なにより華やかでありたい
そう願ってはじめたバレエが発端となったダンサー人生
なにかしら、蠱惑的な魅力が潜在的に備わっていたのかもしれない
書道、茶道、華道
究(きわむ)レバ、ソレ、スナワチ人ノ道ナリ
ダンスにも道があるかどうかわからない
でももし ≪ ダンス道 ≫ というものがあるのだとすれば、人の生き様が、踊り手の生き様が、そこに現れてもおかしくはない
というか、それが表現というもの、表現そのもの
「なぜ、合格なんでしょうか?」と、ちず
「誰も、右まわりしろ!なんて言ってない。課題は、主人公を誘惑して魅了しろ、トリコにしろ、だからね」
「トリコ……」
「ひとりだけ逆まわり!素晴らしいじゃない!そういうとこ、そういうこと、なんだよ」
「はぁ……」
「それにね、気になってたんだよ、最初の課題の段階から。キミには、なにか ≪ 人を惹きつけるナニカ ≫ があるんだよね。ナニっていわれると困るんだけど」
「ナニカ……ですか……」
「どっちかっていうと、そっちの方が必要なんだ。ダンスを踊るだけのイベントではなく、舞台だからね」
ー
人を惹きつけるナニカ……
ときに龍神の使いと謂われ
ときに教祖のごときと評され
そして遂には「ちずさんは、神の国の住人だから」と認められた
≪ 彼ら ≫ の証言を、単純にまとめると、こうなってしまう
教祖のオーラを纏(まとい)て、龍神のご加護のもと、神の国より舞いおりた、蠱惑的な女性、それが……ちず
怪しげな占い師あたりに云われたのなら、マユツバだが
それぞれ、一角の人物たちばかり
ひとつ目の、龍神云々は、1000年以上も続く、長野県は松本の由緒ある神社の、しかも地元の方々から ≪ おばあちゃん ≫ の愛称で心から慕われている名物宮司
このとき、加藤清正の子孫であることも告げられてましたね、そういえば
ふたつ目の、教祖のごときは、ブックオフを創業したS本会長談
S本会長は、一世を風靡した ≪ 俺のフレンチ ≫ などで知られるレストランチェーンを立ち上げた人物でもある
≪ 俺の~ ≫シリーズのビジネスモデルは本当に斬新かつおもしろいので惜しい、が、割愛
そして、3つ目の≪神の国の住人≫ と認定したのは、かのKDDIを、かの稲盛さんと共に立ち上げた 千本倖生(せんもと さちお)氏
どういう繋がりなのか
それなら、もう答えはでてるじゃないの、稲盛さんの紹介でしょ?
それがね、違うんですよね
ー
昨年(2021年)2月初めのこと
音声SNS ≪ クラブハウス ≫ は、話題となり熱狂と喧噪の坩堝となっていく前、まだはじまったばかり、みなどう扱っていいものか、探り探りの段階だった
その頃はまだ、紹介制、クラブハウスメンバーの紹介URLをもらわないと、参加できない仕組み
バズ(流行)らせる仕掛けだったのだろうか、インフルエンサーと呼ばれる≪ 著名人 ≫ がわんさかと参戦していた
参戦するだけではなく、その著名人が立ち上げたルームと呼ばれる、要するにチャットルームに入れば、当たり前のように会話することができた
のちに、この気軽さこそが、タレント価値を下げてしまうことに繋がり、著名人の参加率は一気に下がっていく、冷え込んでいくのだが、それはさておき
この時はまだ、紹介制な上に、探り探りの段階で、全体の参加者も少なく、さらには使いこなせている人も少ない
ラッキーなことに、そういった著名人たちと ≪ 少人数 ≫ で会話することができたという
しかも、このクラブハウスをどう使ったらいいのか?という共通の会話の糸口付きで
ちずも、この段階でクラブハウスを彷徨っていた人たちのひとりだった
なんでも、すぐやる
なんでも、やってみる
それが、ラッキーを引き寄せるのだろうか
そして、それはたいてい、もうひとつ有名なラッキーを呼ぶ
ビギナーズラックだ
何も知らないからこそ生まれる偶然が巻き起こすハプニング
成功者たちが一番よく使う言葉を調べた研究者がいる
一番よく使われる言葉
それは「たまたま」
漢字では「偶偶」と書く
ちずは、とあるルームに間違って入ってしまったという
なぜそこに入ってしまったのか?まったく記憶にございません
使い方もわかっておらず、とりあえず、いくつも立ち上がっていたルームを眺めていた
スクロールしようとして、誤って、なにかしらのボタンを押してしまったらしい
それが北原氏のルームだった
北原 照久氏、おもちゃで有名、湘南の波うち際に、おもちゃの博物館と居を構え、玩具のみならず、慈善事業も含め、様々な取り組みをされている著名人
メンバーは、迷い込んだ ちずもいれて、たったの4人
もうあえて記す必要もないだろうが、ちずは北原氏とも、まったく面識がない、名前を知っている程度だった
迷い込んだ ちずに対して、北原氏は気さくに話しかけてきてくれたという
あっという間に打ち解けて、それからルームを立ち上げるたびに呼ばれるようになった
100万人を笑顔にする活動への理解も示してくれた
示してくれただけではなく、ルームに来る人来る人に、アピールしてくれる
「ちずちゃん、今日はね、スゴい人がきてくれてるんだよ」
このときは、もうちず ≪ ちゃん ≫ になっていた
「ええええ、だれだれ?」
「隣の、千本さん……あれれ……知らない?」
案の定、ちずは、知らない
「KDDIをさ、稲盛さんと一緒に立ち上げた人なんだけど……まぁ、いいや、千本さん、紹介するよ、ちずさんは、盛和塾(稲盛氏の経営塾)のメンバーでね」
「おおおお、盛和塾!稲盛さんの、よろしく、ちずさん」
ポイント……いや、問題はそこからだった
千本さんほどの人を知らないっていうのを、アカラサマに出してしまうのも問題だといえば問題だが、そうではない
千本さんが、ちずをナンパ……いや、もっと……ストーカーは言い過ぎか……いずれにせよ、過分にアタックいただいたことに相違はない
「あのね、ちずさん、あなたと話したいのだけど、どうすればいいの?」
ちずが、ルームにいると、千本さんも入ってきて、とにかく連絡先を教えて欲しいという
個人的に話したいことがあるから、と
さすがの ちずも、紹介されてのち、千本氏のことを調べていた
だからこそ、調べていたからこそ、調べてしまったからこそ
とんでもないことだ、とんでもなくおかしなことだ、と
千本さんほどの方が、雲の上の上の上の上の、もうキリがないほど上の方の御方が、なぜ私ごときに、と
なぜにそこまで興味を持ってくださるのですか、と
すでに、Facebookにも、トモダチ申請がきていた
遅ればせながら、Facebookでも繋がる
ちずは、この頃、Facebookも使い始めたばかりで、あまりよくわかっていなかった
おそるおそるメッセンジャーでやりとりをはじめたところ、電話がいいという
ケータイ番号をメッセージした瞬間、もうその瞬間、電話が鳴った
ちずは、思わず正座してしまいつつ、電話をとった
「千本ですけど」
ー
「あなたのことをもっと知りたいから、教えて」
北原さんからの紹介、盛和塾というキーワードから、稲盛氏に確認したのかもしれない
ちずは、云う
「千本さんのようにね、ビッグな方たち、数多くの人の上に立たれている方たって、たいてい聞き役で ≪ 言葉少な ≫ なの。すごくシンプルに必要なことだけ、しゃべる」
稲盛氏との繋がりである ≪ 鹿児島での出来事 ≫ を皮切りに、リハビリ温浴施設のことから、医療関係者を笑顔にするプロジェクトまで
一気に捲し立てる ちずを優しく包むように聴いてくれる
いく度も、生死の境を彷徨うがごとき試練の数々を乗り越えてきた話もした。すると「そっか、そっか、ちずさんは、神の国の人だからね」と
その真意を確認する前に、話は一気に展開してしまう
「ちずさんがやっている『医療従事者を笑顔にするプロジェクト』実に素晴らしい。いまウィルスで大変でしょう。だから何かできないかずっと考えててね」
そして、こう続く
「100万人を笑顔にするプロジェクト、僕も仲間にいれてくれないかい?」
とはいえ、あまりに奇跡的、あまりに予想外の展開で、なにをしていただけばいいのだろうか、と
すぐには浮かばなかった
ー
千本さんとの出会いは、稲盛さんとの出会いに継いで、ちずとっては2回目のビッグバンだった
(ちずいわく)小さな小さな脳ミソを、必死に必死にフル回転させて、ふり絞って考えた
そして出てきたアイディア、オファーは「100万人を笑顔にする会の会長に就任してほしい」というものだった
私が頑張ったところで、身近な人たち以外は「お前、誰やねん?」と
行き詰まってしまう日が必ず来る
千本さんの名を、そのブランド(看板)を、その信用を、貸してはいただけないだろうか
もし、叶うなら、親分になって旗をふってほしい
あの千本さんがいうのならば、と
一気に支援の輪が拡がる
まだ繋がったばかりなのに……ちずは、あまりに ≪ 大それた ≫ オファーだ、と思った
珍しく(一瞬だが)躊躇(ためら)った
私欲は一切ない、すべてはみんなのため
みんなを笑顔にして助けたいだけ
世のため人のための大義
この熱きオモイ
きっと伝わる
当たってくだけろ!
そしてここからだ
こういうとこなんだよ
そういうことなんだよ
スゴいねぇ、おもしろいねぇ、ためになるねぇ
『 手書きの手紙 』
それが天然、ナチュラルボーン、リスペクトしている相手への、ちずの ≪ 当たり前 ≫ の行動
メッセージもきてて、電話でもやりとりしている
なのに、手書きの手紙
スマホ時代ですよ、スマホ依存症といってもいい
スマホがないと、もう漢字が思いだせない、書けない今日この頃
久しぶりに文字を書くときの違和感たるや
手書き、そう間違えたら、最初からやり直し
ちずは、手が腱鞘炎になるほどに、何度も何度も、カキ直したという
長年のオモイが積み重なりすぎていて、それを詰め込もう、詰め込もうとしすぎてしまう
手書きで書くことで、そのオモイは自然と洗練され、研ぎ澄まされていく
千のオモイは、千の矢となった
千本の矢はさらに研ぎ澄まされ、いつしか、1本の矢文(やぶみ)となった
放たれた矢は、見事、千本さんのハートを射抜いたのである
千本さんとの寿(ことぶき)
これぞ、まさに千寿(ちず)
親分、会長への就任は「違うなぁ」と
早速 ≪ 千本ノック ≫ がはじまる
かくして、北原さんと、千本さんは、100万人を笑顔にする会の特別顧問として、その名を連ねることとなったのである
(5)へとつづく☟
(1)です☟
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こちらの記事は、ちずさんのご協力のもと、ゆくゆくは「募Kindle」としてKindle本になる予定です
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