見出し画像

【ライフシェア】育休中のスキルアップで復職後に希望の部署へ

ママボランのライフシェアイベントに参加しました。

今回のスピーカーは、育休をフル活用してスキルアップし、社内でのキャリアチェンジを叶えられた西川未佳子さん。ポジティブパワーに溢れたとても素敵な方でした。

イベントテーマ:【ライフシェア】育休中のスキルアップで復職後に希望の部署へ!復職に備えてやってよかったことを先輩ママに聞いてみよう!

【スピーカー】西川未佳子さん
大学院終了後、株式会社資生堂に入社。
メイクアップ製品の研究開発に携わる。2019年10月に長女を出産、2021年3月まで育休取得。

育休中にFammのグラフィックデザイン講座を受講し、ママデザイナーとして活動。さらにママボランへ参加し、デザインスキルを活かしてバナー作成や企画・広報業務にもチャレンジ。

育休中に自身の興味や強みときちんと向き合った結果、2021年4月に現職に復帰した後、2022年1月付けで希望部署に異動が決定。

ママボラン

西川さんのストーリー

2018年に資生堂に入社したものの、私のキャリアはこれでいいのか、こんなことがやりたかったのだろうかとモヤモヤしていた。

そんな中妊娠がわかり、2019年9月より育休突入。毎日育児だけで物足りなく感じ、子どもがもうすぐ1歳になるタイミングでfammデザイン講座を受講。その翌月からmog(ママボランの運営会社)でボランティア開始。

2021年4月にこれまでと同じ研究開発部門に復職したが、2022年1月より希望していた情報開発部門へ異動決定。

デザイン講座受講

▶︎なぜfammデザイン講座を受講しようと思った?
・もともと絵やデザインが好きだった(仕事でパワポ作るのが大好き)けれど、現職とは全く関係がないのできちんと勉強することがなかった。

・毎日子どもと二人きりで達成感がなく生産性のない毎日だった。

・インスタの広告でfammのデザイン講座を見て、期間が1ヵ月ということもあり受講を決めた。

今思えばこれがアクティブな活動のスタートだった。1ヶ月の受講である程度スキルがついたので、その後はココナラにてデザイナー活動をスタート。

ボランティアを始めた理由

2020年10月 mog(ママボランの運営会社)にてボランティア活動スタート。

内容:広告クリエイティブ作成、WEBページ(ペライチ)作成、広報施策立案、インタビュー記事の執筆、イベントのファシリテーション等

▶︎ボランティアを始めた理由は?
・自分の作品の活用先を知りたくなった
ココナラでは自分の作ったバナーがどのように活用されるのかがわからなかったが、それを把握できたらもっと良いものが作れるようになるのではないかと思った。色々探していたところ、育休中インターン(現ママボラン)にたどり着いた。

・育休中だからこそ、仕事とは関係のない、純粋に自分のやりたいことに挑戦してみたいと思った。

・他の業界、業種を実際に体験してみたかった
「大学院を出て化粧品メーカーに研究職として入社」という流れは理系の王道ストーリー。転職はハードルが高いけれど、人生の幅を広げるためにも他の世界を見てみたいと思った。このままでは自分の見ている世界がとても狭いと思った。

ボランティアの感想

自分の好きなことが言語化できるようになった
ただデザインが好きなのではなく、自分なりに工夫(編集)して人にわかりやすく伝える作業そのものが好きだということがわかった。好きなことを細分化して言語化できるようになったことはとても大きい。

転職せずに他社を見ることができ学びになった
スタートアップならではのスピード感・一体感を感じることができ、企業によって働き方がこんなに違うのかと新鮮な驚きがあった。

モチベーションの高いママ仲間ができた
キャリアについて語り合えるママ仲間ができたことは大きい

充実した育休になり満足感が高かった
自分と向き合い、スキルアップの実感もできて満足感の高い育休となった。

育休前後の変化

・仕事ぶりが変わった
異動は自ら希望したわけではなく、結果的には希望部署からの引き抜きという形で決まった。育休中に学んだことを復職時に活かしたい!とは特に思っていなかったし上司にも話さなかったけれど、今思えばママボランで学んだこと(言語化すること、マーケ思考など)が身体に染みついていたのでそれが仕事(行動)に表れ、評価いただいたのだと思う。

・自分のやりたいことが明確になった
育休前は自分のやりたいことがきちんと言語化できていなかった。このままでいいのかなとは思っていても、これがしたい!というのはわかっていなかった。

fammでデザイン講座を受けていた時は「これが仕事になったら楽しそうだな」という感覚だったけれど、mogのボランティアで実務をやってみて「違うな」ということがわかった。世の中には自分より素晴らしいデザイナーは沢山いるし、これを本業として食べていくことはできないと思った。

これまでの理系大学院→研究職というキャリアを捨てるのは勿体ないという気持ちもあったので、転職をしなくても今の会社でやりたいことを叶える方法があるのではないかと考えるようになった。

自分のバックグラウンド×やりたいことの融合

ママボランでの経験を通して、デザインの仕事はお小遣い稼ぎ程度で良いと思えた。また、これまでのキャリアを捨てることへの心残りもあったので、バックグラウンド(資生堂の研究職)×やりたいこと(デザイン)でできることはないかと考えた。

・社内で情報収集
社内にどのような部署があるのかを調べたり、広報の方に直接話を聞いたりした。結果、いきなり広報にいくのは転職と同じくらいリスクが高いので、少しずつステップアップする方が良いと感じた。

・これまでの経験を活かしつつやりたいことも実現
異動先の部署は、研究部門の中の情報開発というセクション。これまでやってきた研究というバックグラウンドはそのままに、やりたいこと好きなこと(デザイン)も叶えられそう。

育休は自分と向き合う時間

イベントの最後にファシリテーターの方が話されていた言葉が印象的でした。

●少し先にやりたいことがあるという方も、まずは一度復職してみて仕事をしながら考えていけば良いのでは?一度アクションを起こすと、自分のやりたいことや向いていること・いないことなどが見えてくる。

●育休中に明確な答えを出すというよりは、自分と向き合う時間にするという感覚で良いと思う。
自分は何が好きなのだろう、何を軸にこれから働いていくのだろうとキャリアの方向性を考えるような時間に充てるのはオススメ。


私は育休を2回取得していますが、育児家事以外のことは特に何もせずそのまま復職しています。当時は自分のキャリアに何の疑問も感じていなかったし、そもそもキャリアについて深く考えたこともなかったからです。
あの頃ママボランがあったら、その存在を知っていたら、私のキャリア観は大きく変わっていたかもしれないなぁと思いました。

もちろん育休中に何か特別なことをしなくちゃと気負う必要はありません。でも、現状にモヤモヤしていたり、自分の人生このままで良いのかな…と少しでも思っているとしたら。育休中こそ自分のキャリアを見つめ直す良い機会かもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?