33歳人妻が16歳の少年に恋した話 56 激動の1年

2022年、12月31日、夜。

離婚宣言直後だったが、夫と年越しそばを食べに行ったり年末の番組を見たり、割と普通に過ごしていた。
会話はだいぶ辿々したかったけど。

いつもより早めにお風呂に入り、上がってスマホを見たところ、数件のLINE通知が。

またいつものように、フォロワーたちとフラッグ君からだった。

フラッグ君からは、

「今年はお世話になりました、大変大変お世話になりました」

と来ていた。

私も返信した。
ひとまず、

「こちらこそ、大変大変お世話になりました」

とだけ返した。

「激動だったな、今年」
「例えば?」
「まず進学したし」
「高校入学の年だもんね」

「あと17歳離れた人と恋してチューしたし」
「こら(笑)」
「でもそれが今年一番の出会いでしょう(笑)」
「それはそうだね(笑)君に人生変えられちゃったからなあ、私」
「そんなこと言うけどあのこさんだって僕の人生変えてるからね」
「そっか!!じゃあお互い様かあ」
「そうですよ(笑)」
「良いお年を、好きです」
「僕も好き」

私は彼に出会って、転職活動をしたり教員免許を取ったり割とわかりやすく変わったけど、彼は一体私によって何が変わったんだろう?
ふとそう思った。

相変わらず盛り上がっているフォロワーたちに聞いてみた。

私「私がフラッグ君に出会って人生が変わったように、フラッグ君も私に出会って人生変わったんですって。何が変わったんだろう?」

独身男性「いやいやいやいや全てでしょ笑」

既婚女性①「初恋初デート初キッスは人生変わりまくりでしょ」

既婚女性②「そうだよーーー!それにフラッグ君、あのこちゃんのために勉強頑張り始めたんでしょ?すごい変化だよ!」

私「たしかにそうか…」

既婚女性①「許される関係ではないかもだけど、あのこちゃんに出会って恋して、お勉強頑張ってるなんていいことじゃん。彼の人生にすごく良い影響与えてると思うよ」

既婚女性②「あのこちゃんに出会わなかったら、勉強頑張らないでスポーツの応援ばかりに熱注いで学校サボってただのおバカ街道まっしぐらだったかもしれないよ。
そういう意味でもあのこちゃんとの出会いって必要だったんだよ。フラッグ君のお母さんも、頑張ってる息子くん見て嬉しいと思ってるよ」

独身男性「好きなもんは好き!仕方ない!」

既婚女性②「そうだそうだ!きゃーーーー」

既婚女性①「きゃーーーーーーーーーーー」

私「また勝手に盛り上がって(笑)
でも皆さんがそう言ってくれるおかげで私という人間もこの世には必要なのかもしれないなと思えました。
今年は皆さんと仲良くなれて本当にいい年でした。ありがとうございます」

独身男性「突然かしこまるなよ笑」
既婚女性①「こちらこそありがとう!また来年もよろしくね」
既婚女性②「あのこちゃん大好き!良いお年を」

2022年。
元旦から最悪でどんなことになるかと思っていたけど、バズってからは新しい出会いがあってとにかく目まぐるしくて、たくさん変われたいい1年だった。

絶望していたお正月のあの日、まさか高校生に恋することになるとは思ってもみなかったな。

2023年はもっといい年になりそうな気がした。
なんとなく、漠然と。

続く

関係ないけど、今日はバレンタイン。うちの職場はバレンタインという風習がないので本当に楽。みんな食べたいチョコを勝手に買って食べる日。幸せな日。

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