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2022年新宿区長選挙レポート

 11月6日に告示され、13日投票で新宿区長選挙が行なわれた。
 現職の吉住健一区長の信を問う激戦が繰り広げられた。

◆新宿区長選立候補者

 新宿区長選に立候補したのは次の通り。

吉住 健一 50 無所属・現(自民党、公明党推薦)
依田 花蓮 50 無所属・新(立憲民主党、共産党、れいわ新選組、社民党、生活者ネット、新社会党、緑の党推薦)

 3期目を目指す吉住健一区長は、自民党、公明党の政権与党が支援する。一方の依田花蓮・元新宿区議には、立憲民主党、共産党、れいわ新選組、社民党といった野党各党が支援している。

 吉住区長は2期8年の実績への評価が問われているが、その一方で統一教会との関わりも取り沙汰されている。議員時代に2度ほど統一教会関連団体のイベントに顔を出したばかりでなく、区長になってからもイベントの後援を行なっていたのだという。

 依田候補は、36歳の時に男性から女性に性別を変更したトランスジェンダーのLGBT当事者。2019年の統一地方選で新宿区議に当選している。参院選の比例代表区にれいわ新選組公認で出馬したものの落選している。

◆2018年区長選挙結果

 4年前の区長選の結果は次の通りだった。

当選49,353吉住 健一 46 無所属・現(自民党、公明党)
  23,973野沢 哲夫 52 無所属・新(立憲民主党、共産党、自由党、社民党、緑の党、新社会党支持)

 野党統一で野沢哲夫候補が吉住区長に挑むも惨敗。投票率が上がったにも関わらずその4年前の共産党単独推薦の候補よりも票数を減らすという結果で、野党統一が機能しなかった。何よりも魅力に欠ける候補者だったことが敗因だったといえるのではないか。
 その点、今回の依田候補はアピールポイントもあり、戦い方次第では十分に勝算はあるのではないだろうか。

◆新宿区長選挙

 新宿区長選挙をウォッチした。SNSを確認すると依田候補は積極的に情報をアップしている。そこで、依田候補の街宣を訪ねてみた。

 とある駅前で行なわれた依田候補の外宣。聴衆の前で熱く語っていた。また、外宣後には聴衆にも積極的に声をかけており、私も一言二言話をすることが出来た。

 しかしながら、一方の吉住区長は外宣場所を明らかにしていなかったため、残念ながら街宣を見ることはかなわなかった。それだけ吉住区長が余裕のある選挙戦を展開していたことの表れなのだろう。支援団体である「新宿の未来を創る区民の会」の街宣車を見かけただけだった。

◆新宿区長選挙開票結果

 11月13日、新宿区長選挙が投開票された。即日開票された結果は次の通り。

当選52,140吉住 健一 50 無所属・現(自民党、公明党推薦)
  21,969依田 花蓮 50 無所属・新(立憲民主党、共産党、れいわ新選組、社民党、生活者ネット、新社会党、緑の党推薦)

 吉住健一区長が大差で依田候補を下し、3選を決めた。投票率は28.05%で、前回の28.24%を若干下回った。相変わらずの低さである。これだけ投票率が低いというのは、まったくといっていいほど、選挙が話題にならなかったということの表れであろう。

 私がTwitterに投稿した記事の反応も吉住区長へのものが圧倒的に大きかったこともあり、吉住区長が圧勝するというのはある程度予想がついていた。

 個人的にはもう少し接戦になるのではないかと予想していた。しかし、結果は4年前よりもむしろ得票を減らすというものでまったく勝負にならなかった。
 この結果をどう考えたら良いのだろうか。来年は統一地方選挙が控えており、新宿区議会も改選を迎えることになる。新宿区議会は現在定数38(欠員2)の中、自民党10、公明党9議席と与党はかろうじて過半数を確保しているに過ぎない。それが、今回の区長選で吉住区長が7割以上の得票を挙げたことは、区議選にも大きな影響を与えるのではないか。野党系会派は共産党7、立憲民主党4、新宿未来の会3、社民党1、スタートアップ新宿1となっている。このままでは野党は大きく議席を減らす可能性もあるのではないだろうか。そしてそれはただ新宿区だけの問題に留まらない。野党は統一地方選に向けて戦略を練り直す必要があるだろう。


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