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ボルボの半導体不足

高級車大手ボルボは半導体不足の影響でスウェーデン南部にあるヨーテボリ工場の稼働を一時停止すると発表した。

🟩ボルボ下半期業績が注目されている

ボルボは半導体チップの世界的な不足を理由に、2021年6月にもベルギーにあるゲント工場を一時止めている。また2021年3月には中国と米国での一部生産停止または調整した。今回は地元スエーデンの工場の生産休止となる。

ボルボ上半期は好調

ボルボの2021年上半期(1~6月)の決算は世界新車販売台数は38万0757台。前年同期比は41%増と、2年ぶりに前年実績を上回った。営業利益は、132億3800万スウェーデンクローナ(約1680億円)、前年同期の9億8900万スウェーデンクローナの赤字から、黒字に転じ好調でした。

下半期の予測

一方で下半期はチップ不足が改善しない前提として、の売上高と収益の伸びが2020年下半期と比較して横ばいになること予測している。

🟩IPOが計画されているため注目

ボルボは上場で得た資金で電気自動車(EV)への移行などを加速するため、2021年中に新規株式公開(IPO)しナスダックストックホルム証券取引所に上場することを検討しています。ボルボの企業価値は200億ドル(約2兆2100億円)程度と評価される可能性があります。下半期の業績はIPOにも影響がある可能性があり注目されています。

🟩企業価値への影響

2010年フォードが中国の浙江吉利控股集団(GEELY)に、ボルボのすべての株式を18億ドルで売却したことで、GEELYはボルボの親会社となっています。GEELYは2018年にボルボのIPOを目指し、最大300億ドルの企業価値で計画を提案したが投資家の評価額はこれを下回り失敗しました。今回のIPO後もGEELYはボルボの主要株主として残る予定です。

🟩まとめ

半導体不足がボルボ業績や新規株式公開にも影響

半導体不足は、自動車メーカーの業績に影響しそうなため要注目です。

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