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🟦ミネベアミツミ、日立パワーデバイスを買収!

アナログ半導体事業拡大で3000億円売上を目指す


🟦ミネベアミツミ、日立パワーデバイスを買収!

 ミネベアミツミは、日立パワーデバイスの株式を取得し子会社化しました。本買収により、ミネベアミツミはパワー半導体事業を拡大し、売上高800億円規模から2030年度にはM&Aも含めて3,000億円への成長を目指します。

 日立パワーデバイスは、産業や社会インフラの電化・電動化を支えるパワー半導体製品を提供する半導体メーカーです。高耐圧SiC、高耐圧IGBT、EV向けSG(サイドゲート)-IGBT、高圧IC、オルタネータ用ダイオードなど、高い技術力と競争力を持つパワー半導体製品を多数有しています。買収金額は公表されていませんが、約400億円程度と見られています。

🟦アナログ半導体事業は8本槍戦略の一つ

 ミネベアミツミは、アナログ半導体事業を「8本槍」の一つとして位置付け、更なる事業拡大を目指しています。8本槍戦略は、2020年に策定されたミネベアミツミの長期成長戦略です。同社はこの戦略に基づき、M&Aや事業投資を積極的に推進しており、日立パワーデバイスの買収もその一環となります。

 ミネベアミツミは、買収により従来のチップ製造に加え、パッケージ及びモジュールの後工程技術および生産能力を取得します。垂直統合により、生産効率の向上とコスト競争力の強化を図ることができます。具体的には、サプライチェーンの最適化によるリードタイムの短縮、歩留率の向上、研究開発費の削減などが期待できます。

🟦まとめ

 ミネベアミツミは、日立パワーデバイスの買収により、アナログ半導体事業の拡大、高成長市場への参入、垂直統合によるコスト競争力強化を目指します。本買収は、ミネベアミツミの8本槍戦略を推進し、事業拡大と成長を加速させる重要な一歩となるでしょう。

 ミネベアミツミは、長年に渡り培ってきた戦略眼と積極的な行動力によって、数多くの買収を成功に導いてきた企業として知られています。

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