「9月1日」

止まったことは一度もなかった でも諦めることに慣れかけていた

新学期が始まるってただそれだけのことなのに 一人だけ ただ一人だけ 世界においていかれてるそんな気がしていたんだ

止まったことは一度もなかった でも流されることに慣れかけていた

季節はまだ夏なのに夏に置いていかれてしまったそんな気がしていた

あの日の僕はそんな気持ちであの場所にいたんだよ

あの日の君はどんな気持ちであの場所にいたんだろうね?

僕はまだ知らない 君をまだ知らない

僕もまだ知らない 君もまだ知らない

本当の僕を 本当の君を

止まったことは一度もなかった でも諦めることに慣れかけていた

また一つ歳をとったってただそれだけのことなのに 一人だけ ただ一人だけ 世界が終わっていくようなそんな気がしていたんだ

止まったことは一度もなかった でも流されることに慣れかけていた

人生まだ半ばの半ばなのに 失くしてしまったそんな気がしていた

あの日の僕はそんな気持ちであの場所にいたんだよ

あの日の君はどんな気持ちであの場所にいたんだろうね?

僕はまだ知らない 君をまだ知らない

僕もまだ知らない 君もまだ知らない

本当の僕を 本当の君を

夏の終わりか秋の始まりか きっとどっちでもなかったあの日が僕と君とのはじまり

なんでもない中途半端な日だったら きっとこんなに憶えていないだろうな

なんにもない中途半端な一日だったら きっとこんなに想えていないだろうな

記憶はたまに嘘をつくけど きっとあの日のことはずっと忘れないし

記憶はきっとかすれていくけど あの日のことだけは鮮明なまま続いていくんだと思う

僕はまだ知らない 君をまだ知らない

僕もまだ知らない 君もまだ知らない

これからの僕を これからの君を

一緒に探していけたらいいよね

まだ諦めていない まだ失くしてもいない

君が僕の可能性だ ずっと僕の可能性だ

僕は変わり続ける 君も変わり続ける

夏の終わりでも 秋の始まりでも どちらでもない

あの日が僕らのはじまりの日

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