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通勤は楽しいかね?

通勤に電車を使うようになって十年が経ちました

満員電車に揺られ数十分かけて会社に行く。
十年前の自分は、そういった通勤にはとても耐えられないと考えていた。
つくば市の郊外にあるオフィスへ車で10分、というストレスフリーな通勤に慣れていたからである。

それがどうだ。
今や、数十分どころか一時間以上かけて通勤している。
確かに職住近接はストレスフリーだし、満員電車に揺られるよりは車の中で紅を熱唱しながら通勤するほうがはるかに生産的だ。

しかし、ここ最近は「電車での通勤も悪くない」と考えるようになってきた。
あまりに通勤時間が長いため、逆に「まとまって何かをする」ことが可能なのだ。

近くに住めないなら、いっそ遠くへ

これまで体験した通学/通勤時間は、だいたい以下のとおり。

・電車で30分
・自転車で15分
・車で10分
・電車で20分
・電車で60分

あくまで個人の体感だが、電車で20分が一番苦痛だった
首都圏で通勤されている方ならわかると思うが、都心から20分程度のエリアではだいたい電車が混んでいる。
混んでいること自体不快なのだが、混雑がひどいときは身動きをとることも難しい。
本を読もう、とかそういうことすら困難だ。
(満員電車の損失についてはこちらの記事に詳しい)

https://toyokeizai.net/articles/-/243263?display=b

また、20分程度だと集中してきたころに電車を降りなければならなかったりする。
逆に60分くらいかかるエリアだと、うまくいけば座れるし
乗客が増えても圧迫されづらい車両中腹あたりにポジショニングできる。60分あるので「あー今日はよく本読んだな」と実感できるくらいインプットできる。

まあ、とはいっても辛くないといえば嘘になる。
「まとまった時間」も、職住近接なら別に自宅でとれるわけだ。

しかし、我々郊外住まいには切り札がある。

通勤輸送向け着席保証列車は最高

聞き慣れない言葉だが、いわゆる「ホームライナー」である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%9A%E5%8B%A4%E8%BC%B8%E9%80%81%E5%90%91%E3%81%91%E7%9D%80%E5%B8%AD%E4%BF%9D%E8%A8%BC%E5%88%97%E8%BB%8A

写真は小田急線のメトロモーニングウェイ。
これがえらい人気で、当日の朝に予約しようとするとすでに満席になっていて乗れないこともしばしば。

なぜこれだけ人気か。思うに以下の5点が理由ではないだろうか。
・座れる
・ドアの開閉が少なく集中を削がれない
・座れる
・意外と安い(500円前後)
・座れる

このように、郊外に住んでいても快適に通勤することは可能だし
そうするとまとまった時間がとれる分、逆に電車が「動くオフィス」化してくれる。

仕事のためだけに生きるにあらず

「でも職住近接できるならそのほうがいいんでしょ?」

仕事の観点ではそうだろう。
しかし、人の価値観はそれぞれだ。
私は都心より郊外のほうが肌にあうので郊外から通勤しているし、鎌倉から都心に通う…という方も意外なほど多いと聞く。
今回この記事を書いたのは
「職住近接じゃなくとも時間は有効につかえる」
ということを伝えたかったからだ。
都心が好き、職場の近くが好きなのであればそこに住むのはとてもよいとおもう。
もしそうじゃないなら、今回紹介したように通勤時間をインプットの時間に変える、という視点で郊外に住むことも選択肢に入ってくる。
「職」「住」どちらも豊かな時間を過ごせるなら、それが一番いいではないか。

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