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速ければ速いほど、良い。

鋼鉄愛好癖

私が所属する会社には、メタルを愛聴するエンジニアが一定数いる。エンジニアの中でメタルを聴く人間の割合は、だいたい3-5%程度だ。
「なんだそんなにいないじゃん」と思った方。少し待ってくれ。

あなたの周りにメタラーはいるだろうか。

私の周りはメタラーだらけだが、上記の割合を日本の人口にあてはめると最低でも350万人の日本国民はメタラーだという推測が立つ。
この数値が正しいのであればヒットチャート上位はメタルが席巻し、LOUD PARKが中止になったりメタリカが日本をスルーしてツアーしたりすることもないはずだ。メタリカなんで来てくれないんだ。

そう考えると「エンジニアは、一般の職種と比べてメタラーが多い」という推測にたどり着く。

今回の記事は、そんな偏った、エビデンスさえない極論をもとに書かれている。

メタルとエンジニアリングの共通点

1. 速ければ速いほどよい

まずはこの動画を観てほしい。ご存知、Dragonforceの代表曲だ。

聴いていただければわかる通り、速い。そして、長い。ギタリストのハーマン・リはインタビューでこう答えている。
「曲は速ければ速いほどいいと思っている」
なんという清々しさか。

では、エンジニアはどうか。アプリ、Webアプリ開発者であればUXの重要性はよく知っているだろう。少しのレイテンシーが、ユーザの離脱を招いてしまう。
そしてサーバーサイド。秒単位での従量課金が当たり前となったクラウドでは、処理時間の速さがUXにもランニングコストにも直結してくる。
まさに「速ければ速いほどいい」のである。

さあ、Dragonforceを聴こう。

2. テクニックが求められる

エンジニアリング対象はできるだけシンプルにしたい。開発して終わりではなく、そこから運用という長い旅が始まる。提供するサービスが世に受け入れられているからこそ、運用は続く。であればこそ設計は極力シンプルにしておきたい。
複雑なドメインをシンプルな形に落とし込むことは簡単ではない。また、ドメインの複雑さによってはシンプル化の限界があり、ある程度複雑なまま取り扱う必要が出てくる。
そういったプロダクトには高度なテクニックが求められる。

そう、プログレメタルの雄、DREAM THEATERのように。

3. 強いこだわりがある
 エンジニアには拘りがつよい人が多い。
 ・キーボードはHHKB以外あり得ない
 ・Vim以外認めない
 ・GUIとかいらないよね、CLIこそ至高
 こういった姿勢が、少し敷居を上げてしまっているのかもしれないが拘りがある故に高みを目指し続けるのだ。

拘りすぎてアルバムを作るのに年単位、下手すると10年単位かかることも珍しくはない。ガンズの新譜はまだか。

さあ、メタルを聴こう

メタルとエンジニアには、他にもいくつか共通点がある。
メタルを聴けば聴くほどメタルを理解することができる。
これはつまり、エンジニアリングの真髄を理解できるーそんな風に考えることもできるのではないだろうか。

それでは最後に、私が人生で耳にした中でも指折りの、頭の悪いタイトルの曲を紹介して終わりとしよう。

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