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チームではworking out loudが当たり前になった。もはやthinking out loudである


Working out loud 大声作業 (しなさい)

私が所属するチームではWorking out loudの実施が奨励され、実際にだれもが実施しています。フルリモートでありながらコミュニケーションロスなどありがちな課題が発生していないのは、このWorking out loudが当たり前のように行われているというのが大きいと感じています。

なお、当チームが参考にしているのはこちらのブログです。しなさい。

どんなかんじでやってるか

チーム全体

Slack上のチームのチャンネルでは常にちょっとしたコミュニケーション・独り言が発生しています。今日は子供の送迎があるからこの時間抜けるよという業務連絡や議事録の展開、相談といった仕事に直接関係ある話はもちろんのこと、ちょっとした脱線もまれによくあります。

エンジニアチーム

エンジニアが突っ込んだ話をするチャンネルが別途用意されており、そこでは実装上の相談などテクニカルな話が飛び交っています。また、モブプログラミングを行うときはこのチャンネル上でHuddleが立つことが多いです。
Huddleなのでエンジニア以外も気軽に参加することができます。

ミーティング

ミーティングではMeetもしくはZoomが使われます。メインの議論が進行しつつ副音声的にチャットが活用され、遅れて入ってきた人へのフォローや議論に対してのちょっとした質問、コメント、大喜利が繰り広げられます。

こんな感じ

Thinking out loud

最近ではこのWorking out loudはすっかり浸透しています。浸透した結果、作業どころか「今考えていること」についても開示されるようになってきました。

例えば、提案に対し自分の見解を伝える。見解を伝えるだけならよくあるコミュニケーションですが、なぜ自分がその見解を持っているのかというバックグラウンド、過去の経験、価値観まで共有がなされます。同時に、その提案に対しても提案に至った背景や解決したい課題、受益者について掘り下げが行われます。

書籍「リフレクション」で紹介されている「認知の4点セット」というものがあります。意見の背景にはその人の経験、感情があり、価値観がある。

  1. 意見 | あなたの意見

  2. 経験 | その意見をもつ背景にある経験

  3. 感情 |その経験が紐づく感情

  4. 価値観 | 意見、経験、感情からみえてくる大切にしている価値観

Thinking out loudはこの4点セットを明らかにしようと思って生まれた習慣ではありません。チームメンバーの しいば(@bufferings )さんが「僕はこう思うんですよ」とI messageで伝えることがとにかく上手で、それがチームに伝播していってます。
その行動が、結果的にこれらを開示する効果をチームにもたらしました。

価値観まで開示されているからなのか、隅々に至るまで納得感をもって仕事を進めることができていると感じます。互いの考え方が常に開示されていることで相手の目線に立ってコミュニケーションしやすくなりますし、相互の考え方が影響しあうよい関係性が築けます。
相手の考え方を想像するのではなく、実際に考え方を開示しながら進める。だから相互理解が進んだ状態でも馴れ合いにならず、健全に考え方をぶつけあえているのかなと思います。この習慣は続けていきたいところです。

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