見出し画像

1月期ドラマ。『妻、小学生』『ミステリ勿れ』を押し退け、第一位は、、?期待はずれについても。

だいたい、1クールのうち、これは見たいというドラマを2、3本みるのが四半期ルーティーンなんですが、今回は面白いか否かを最初に推測せずに、先入観なく6本見た感想をお届けします。

おいハンサム!!【★★★】

結論言いますけど、これが第一位です。私、このスタッフの作品で、【新しい王様】が大好きだったんです。キャスト、脚本、主題、演出、テンポ、どれをとってもかなりいい作品だった。今回の作品は、吉田鋼太郎主演、脇を固めるキャストは新しい王様と丸かぶりで、まぁそこはいいとして、前作と近しいノリとテンションと引き続きつつ、家族が中心のドラマです。身近なテーマで、ホームコメディの様相でありながら、シュールなテンションで、そこがすごく笑える。

そして、吉田鋼太郎演じるお父さんが、愛に溢れるのだが、それがセリフにすると『貝、買いなさい。』というすんごい伝わりにくい愛なんだよね。

ありきたりな表現で恐縮ですが、ちょっと疲れたな、嫌なことあったなって時に、見て笑って、元気になる感じ、ありました。

妻、小学生になる【★★★】

石田百合子さんが出てるし、見てみようかな、という程度で期待薄でしたが、いい意味で裏切られましたね。

タイトルが全てですが、そのちょっと陳腐なかんじを覆すのが、小学生の妻役の女の子の演技力。その一点において、見る価値がある、今のところ。

堤真一も、娘の 蒔田彩珠さんも非常にいい俳優だなと思うのですが、そんなことはぶっちゃけどうでもいい。このドラマの中心は子役の小学生です。

つい見てしまう、石田百合子が重なって見える、無理な設定なのに演技力がありそれほど違和感がない、と感じます。芦田愛菜ちゃんのような、ものすごい見た目がかわいいわけではないところも、今回キャスティングして正解だったとおもう。

今後の展開がきになります。

ミステリと言う勿れ【☆★★】

菅田将暉さんは、もう、出てるだけで月9感が出ますね。人気者のオーラがあります。

随所にいいセリフや、整くん流の正論があるので、軽く見ていてもストレスなく、現代人が縛られているしがらみや先入観にとらわれないものの言い方や、持論の展開はみていて痛快であります。

ただ一方で、全体を通じた続きものとしてみたいな、という感じにはならない。1話完結型の方が視聴率的にはいいのかもしれませんが、1話からちゃんとみないとわからないような難解なドラマ、というのも一方で見ごたえがあるものだと思うのです。

ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○ 【☆★★】

出版社×黒木華といえば、【重版出来】が思い出されますが、今回の黒木さんはキャラクターが陰キャです。あとは【凪のお暇】なども、含め、基本路線は『真面目』な性格というのは変わらない。

今回は、陰キャもそうですし、ちょっと怖いというかもう少しすごみがあってもいい人物ですが、黒木さん元がかわいらしいので結果人物がちょっとはまっていないのかも、と思ってしまいます。でも好きですw

出版社モノって、社会問題なども扱ったりするので、基本的には好きな分類ですが、うーん今回はなにか今一つものたりなさがあるんです。それが何かを明らかにするべく、もう少し見続けていきたいと思います。

DCU【☆☆★】

前回の日9ドラマ【日本沈没】の雰囲気をやや引きずったようなドラマですが、内容は海上自衛隊兼警察というあまり見たことない設定ではあるかと思います。

演出も素晴らしいし、お金もかかってそうやな。という感じですが、それ以上でも以下でもない。というのが個人的感想。新しい気づきもなければ、目新しいキャストがいるわけでもない。海と警察を合わせたんだな、という感じです。阿部ちゃんはなんかいつもおんなじ役柄だな。

問題作。ドクターホワイト【☆☆★】

こちらを見たきっかけは赤ペン滝川さんの動画です。

赤ペン滝川さんといえば、以前レビューを書いた「最愛」や、「大豆田とわ子と3人の元夫」「アバランチ」など、ドラマのレビューに今や引っ張りだこです。ドラマウォッチャーとしては、こんなにうまくレビューできる滝川さんを尊敬しているのですが、今回ドクターホワイトの動画をみて、むむっとなりました。

なぜなら。。。

滝川さんの腕を持ってしても、全然面白くなさそうだから。笑

でも、見ました、1話及び2話。

森の中で記憶喪失で、医療の知識以外をすべて忘れた赤子のような浜辺美波演じる主人公、白夜。そして相方は柄本佑(大好き)なのですが、役どころとしては、医療ジャーナリストであり、あとは熱血おやじ系医師:瀧本美織、面白要員:片桐仁、あと最愛の優君こと高橋文哉(←言い方おかしい)などのキャストです。

感想としては、『医療ミステリーを背景としたホームドラマ』かな。

このドラマの問題は、何のドラマとしてみればいいのかいまいちよくわからないということです。医療ミステリーといいつつ、白夜は子供のように何も知らない無垢な状態、その周りの人間たちもとっても優しくて、スリリングとは程遠い、ふんわりした雰囲気で全体の話は進みます。

片桐仁の登場シーンでは、作り手側から「ここ笑うとこです」っていうちょっと圧を感じる演出が見ているのがつらくなるところであり、だけど診断医という難しいテーマでもあるし、主人公は赤ちゃんだし。ツッコミどころ満載な展開なんです。

柄本佑も、医師役ならわかるのですが、医療ジャーナリストのわりにやたら病院で白夜と一緒に患者のもとに駆け付けたりしていて、

暇なのかな。

と思わざるを得ません。

診断医といえば、以前レビューした「ドクターハウス」が思い出されます。しかし、ドクターハウスのチームであれば、冒頭の3分で終わるレベルの診断をドクターホワイトでは1話かけて分析しているような展開・テンポが悪い。いろんな要素が入りすぎて、間延びしている感じが否めません。

滝川さんも、今までかなり良質なドラマのレビューをしていたせいか、ちょっと今回のサマリーではテンションが低いのが視聴者にも伝わっちゃうかもね。


とにかく、今期もなかなか面白そうなドラマが多くて楽しみです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?