見出し画像

「相談する力」山中哲男✖️長倉顕太トークイベント

昨日、山中哲男氏と長倉健太氏のトークイベントに参加しました。このタイミングで東京にいたこと。ご縁に感謝🙏

次回は大阪開催です!

3/22(金)大阪であります。東京は素晴らしいイベントでした。
お手すきの皆様、いや手が空いてない方も無理にでも時間作って是非ご参加を。


山中哲男氏経歴

2008年、株式会社インプレス(現:トイトマ)を創業。ハワイで日本企業の海外進出支援などを行うようになり、2009年には丸亀製麺の海外1号店であるワイキキ店出店を支援した。
2019年、株式会社クラフィットをNECキャピタルソリューションと創業し、代表取締役社長に就任。
2025年の大阪・関西万博では、経済産業省内閣官房、国際博覧会協会と連携し事業化支援を行うプロジェクトを発足し、サブリーダーとして参画した。

Wikipedia

大阪万博に、スタートアップ(特に丸亀製麺のハワイ1号店や淡路島西海岸が有名です)凄いですね!特に淡路島西海岸の開発事業は30億円規模で集めたそうです。凄すぎます(笑)
私がコンサルティング受けたら料金はいくらになるのでしょうか(笑)

今回のトークショーは山中哲男氏の著書「相談する力」に関するものでした。従来、大企業を作るには天才的な創業者が居て…というイメージですが山中氏は自称天才系ではないと言われています。また、「経営学やマーケティングは勉強していない」と言われます。
天才でも無く専門的な知識もないという山中氏が大成功を収めた要因が「相談」によるものです。

ん?「相談」で成功できるの?
皆さんそう思われるでしょう。けど実際、山中氏は成功し、その姿がめちゃくちゃかっこよかったです。

山中氏の大成功は私たち庶民の才能が無かったり、専門知識が無い人でも成功できるということを教えてくれるものです

従来の成功法則

「俺は才能がないから、、、」
という人が多いのではないでしょうか。
それは日本の大企業を築いた創業者たちが非常にパワフルで有能なイメージがついているからではないでしょうか。

昭和期に誕生した多くの大企業は、創業者が優秀であったことがその成功に大きく寄与していますが、それだけが成功の理由ではありません。優秀な創業者は、確かにビジネスのビジョンやリーダーシップ、創造性などを持ち、企業を成功へと導くことがありますが、その成功には他の要因も関与しています。

1. **市場ニーズの発見と対応**: 優秀な創業者は、市場のニーズを見極め、それに適した製品やサービスを提供する能力を持っています。彼らは顧客の要求を理解し、それに応えるための戦略を立てます。

2. **チームの構築と育成**: 成功する企業を築くには、優秀な創業者が優れたチームを組織し、そのメンバーを育てることが重要です。彼らは優れた人材を見つけ、適切に指導し、チームの協力を促進します。

3. **革新と変化への対応**: 成功する企業は常に変化し、新しいアイデアや技術を取り入れる必要があります。優秀な創業者は、革新的な発想を持ち、市場の変化に柔軟に対応する能力を発揮します。

4. **経営スキルと戦略の展開**: 優秀な創業者は、ビジネスの経営スキルや戦略を持っています。彼らはリスクを適切に評価し、戦略的な判断を下すことができます。

ChatGPT

ChatGPTくんも昭和期の大企業の創業者には才能があったことは認めていますね。そんな偉大な創業者たち

①熱意

結果=熱意×能力×考え方
こちらは稲盛和夫氏の有名な式です。(以下稲盛和夫公式)

仮にここに20対80の法則を適用すると成功できる人は1%を切ります(20%×20%×20%=0.8%)。
これは残酷な真実かもしれません。
※何を持って成功とするかはおいておいて

またこの稲盛和夫公式は熱意だけではどうにもならないことも示しています。

熱意が100あっても、能力が0なら結果は出ない。
考え方が間違っていたらマイナスにもなります

⚫トークイベントで話して頂いた失敗例

世界に日本食を知ってもらいたい!!』という素晴らしい想い(熱意)があったとしても、現地(海外)のニーズがなければうまくいかないそうです

この「現地のニーズ」の不理解が日本企業の海外進出後の成功の妨げとなっているようです。
つまり現地(海外)のニーズの不理解は稲盛和夫公式で言う「マイナスの考え方」となります。

①-1.大事なのは想いとニーズの調整

『日本人はいいものを作ったら売れる!』
『このクウォリティーがあれば間違えない!』
とどうしても視点が主観になりがちです。

しかし、特に海外という特殊な場においてはそれは求められていないものかもしれません。(もちろん日本国内でも同じでしょう)
最初から数は少なくてもニッチ・高単価で売っていくのならいいのかもしれませんが、『日本食の素晴らしさを知ってもらいたい!』という飲食業などは厳しいことは間違いないでしょう。

⚫調査で生まれた奇跡の組み合わせ「コーラセット」

トークイベントで山中氏が話してくれたネタの1つに丸亀製麺のハワイ進出がありました。
このとき、山中氏はセットメニューを出そうとしたとのこと。その際にニーズ調査を繰り返して生まれたものがありました。それが『うどん×コーラ』という奇跡の組み合わせでした
日本人ならまず考えられないでしょう。発想もしないでしょう。
しかし、現地のニーズを読み取るとこういうことがおきるようです。

⚫ラーメンは熱々が至高!はホント?!
価値観を押し付けてるわけでもないのに、押し付けている事例としてはこちらです。
日本に居たら気付かないですが、日本のラーメンは熱いそうです。
それをイギリスで売るとどうなるか。イギリス人は大変な猫舌民族だそうです。そこのマーケティング無しに「いつも通り」に熱々のラーメンを販売するとどういう未来が待っているか…それは言わなくてもわかるでしょう。

熱い想いはとても大切で成功に不可欠な要素ですが、ときに『価値観の押し付け』として、稲盛和夫公式でもマイナスの考え方にもなり得ます。

ここが成功と失敗の分かれ道かもしれません。

②経験則

また山中氏は経験は怪しいとも言います。理由としては
・5年経ったらニーズが変わっている
・他の人の経験則が自分に合うかどうかわからない
・成功者は過去のことは忘れている
という話をされてました。

やはり、時代に即して、自分に合ったやり方が必要ということですね。

大事なのは相談力

そこで大事になるのが相談力だと山中氏は言います。それは「相談すること」で上記のマイナス面を消すことができ、逆にプラス面を増やすことができるからです。

相談により主観を消す

日本人は主観に偏りがちだとお伝えしました。そしてその主観を消すのに必要なのが相談です。

「その情報古いよ」
「ブーム終わったよ」
「それ、女性だと持てないよ」
などと他人から意見をもらうことで、1人で考えていた時には気付かなかった「主観によるマイナス成分が減る」ことになります。

行き詰まりの打破

また1人だと行き詰まった際に打開策が中々出てきません。そのときに相談することで

「こうした方がいいのでは?」
「ターゲットが違うのでは?」
「メッセージが弱い?何を伝えたいのかわからないよ」
と言った違う目線からのアドバイスを受けることで行き詰まった状態からの打開策が出てくる可能性が高まります。

解像度を上げる

仮に目的を『日本食を世界に広めたい!』なのであれば素晴らしい熱意ではありますが、ふわっとしていて具体性がありません。
そこを現実に即していく必要があります。

・どうやって広めるのか?
 ⇨「まずアメリカ5大都市に出店」
・なにをもって日本食とするのか?
 ⇨「素材は日本産にこだわる」
などかと思います。

「相談」とはなにか

よく女性の相談とは答えが決まっていて、最後の後押しをして欲しい場合が多いと言われます。
また、仕事上の相談とは、単に上司に結論を出してくれ!というパターンが多いのでは無いかと思います。

しかし、それは相談では無いと山中氏は言われます。
相談とは

ここから先は

3,059字 / 1画像

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?