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あなたが大麻で逮捕されていなかったら

大げさに言うのなら、あなたが大麻で逮捕されていなかったら、ボクの人生は少し変わっていたのかも知れません。

41年前の今日、1980年1月29日は待ちに待ったコンサートが大阪で催されるはずだった。当時高校生だったボクは、友人と二人で何とかチケットを手に入れるため、発売日の前日に悴む寒空の中、徹夜を覚悟で心斎橋にあるウドーへ並びに行っていた。

何時間か並んだ末に整理券をゲットし、なんとか徹夜は免れはしたものの、翌日の発売時も早朝から並ばないとダメなようで、結局は友人宅に泊まり始発で心斎橋に戻ってくる事となった。
とにかく、寒かった事と、眠かった事と、ホームレスにダンボールを譲って貰った事と、夜中ひもじくなった時に友人がくれたパインアメと、早朝の心斎橋商店街で何故か火事の第一発見者となり、友人と「火事だー!」と叫びながら、失火元と向こう三軒両隣などの商店街のシャッターを叩き回り、人々が表にぞろぞろ出てきたところでウドー前に並びに行った事ぐらいしか覚えていないが、大変な思いをして手に入れたのは間違いない。(火事は居酒屋など何棟か焼失したようだが詳細は不明)

何れにしても逮捕の一報でその全てが無と化したわけだけど、もし何事もなくコンサートが大阪で催されていたらと思うと、「バタフライ効果」なんて呼ぶ理屈も有るようだし、何が今に影響していたのか今更ながら興味がある。

その日から10年後、ボクは東京にいて、彼の生歌を初めて耳にするわけだが、同じステージを観るため三度も東京ドームに足を運んだのは、10年前の悔しさを穴埋めようとしたのかどうか?それは分からない。

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あ、そういえば2014年の公演では会場に到着してから中止になった事も。まぁこれはお歳の事を考慮すれば致し方ないとはいえ、二度も憂き目にあうとはね、ははは。

ただ、あの曲の定番になっている打ち上げ花火は、屋外ではどれほどの迫力があったのかな?…などと、今となってはそれだけが心残りなんですね。

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何れにしても、パインアメは今も昔も変わらず美味しいということで全ては許されるのでした。

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