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相撲道とは何か

私が どすこい かーにばる を名乗るきっかけになったのは、
相撲道という漠然とした概念に触れたことが一番の理由になる。

第65代 横綱 貴乃花 の鬼の形相を見せた取組みを見た時、
相撲という国技がただのスポーツや格闘技ではないことを確信した。

相撲という国技は神事、神道の影響を大きく受けているのは
相撲を少しかじったことがある人には周知のことだろう。
神道が関わるのであれば私が欲していた美学がここにあるのではないかと
相撲に関する歴史や知識を貪欲にかき集めていった。

相撲の情報を集めていく中で辿り着いたのが、
『相撲道』という概念・美学のようなものだった。
相撲道とは何かと問われると10人中10人が違う事述べていて
人生とは何かというお題みたいな感じかなという印象を受けた。

そこで自分なりに相撲道とは何かという考えに没頭した。
第48代 横綱 大鵬 の相撲道の見解や、
第65代 横綱 貴乃花 や 第55代 横綱 北の湖 の考えを聞くにつれて
相撲道とは個の物理的な強さではないことに気づけたのだ。

とりわけ第65代 横綱 貴乃花 の相撲の知識は特に参考になることが多く、
私が今も歩み続ける相撲道の基礎・基本になったのは間違いではない。

余談だが、あのようないざこざがあって貴乃花関が角界の中心から
離れるようなことになってしまったのは相撲道の観点から
非常に残念なことに感じる。誰が悪いとかそういう話の前に、
もっとお互いを思いやれたなら原因となった事柄も結果が変わって
いただろうと今更ながら感じている。

話を戻して、相撲道に関する話題や考えを集めていくうちに
相撲道が一種の武士道に思えてきた。
だが相撲道は武士道とは明らかに違う、死ぬ事と見付けたりとは言わない。
しかしながら個人の内に求める倫理において共通するものがあると思う。

私は深く考えるのは好きなのだが、深さがそこまで深くないので
簡潔な答えとして『人として人の見本になること』という
何とも当たり前的なところにに落ち着いた。

礼儀や礼節、精神力、協調性、品格、尊厳
相撲道のなかでこれらの考えが多く見られ
この考え方は宗教的な本質と類似していると感じている。
答えが個人によって異なる道なら魅力がたっぷりあると確信できたのだ。

私の相撲道は私だけのものなのだが、
多分、相撲道を歩む人たちと大半が一致するだろう。
それでも私個人の個性として私は相撲道を歩み続けるだろう。

不撓不屈の精神で相撲道に不惜身命を貫く所存である。

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